「日本語を学ぶ横顔の髭の濃くペルセポリスのレリーフのごとく」


1.日本人の肌感覚


日本人は、外国人をどの程度まで受け入れられるだろうか。大相撲では各部屋の外国人力士の数は一人だけという制限が設けられている。プロ野球でも外国人選手登録枠がある。4人までだ。野球では各チームが9人でプレーするので、外国人が4名出場すれば、半分近くが外国人となる。だが、それでも、かろうじて過半数は、日本人選手となる。こうした制限は、日本人の肌感覚にあっているのだろうか。これ以上は、日本人は受け付けないのだろうか。


スポーツを離れて、日本社会全体で見ても外国人の数が増えてきた。この状況を歓迎し、さらに多くの外国人を迎え入れようとの意見が一方で存在する。他方では、外国人の流入に反対する意見も存在する。ここでは、仮に前者を「開国派」、そして後者を「鎖国派」とよんで、それぞれの見解を紹介しよう。


>>次回 に続く


放送大学では2009年9月の放送開始に向けて『世界の中の日本』というテレビ科目を制作中です。高橋は「世界と日本」、「外交/軌跡と針路」、「メディアの風景」、「三丁目の日没後、または人口動態と国際政治」、「異邦人か、隣人か?外国人労働者」、「イスラム教徒」、「グローバル化の行方」の7回に参画しています。アップしたのは、テキスト(印刷教材)の草稿です。