なつぞら: 高畑勲監督 資料発見 ニュース(2019年6月25日 NHK)の考察 | モノゴトをオモシロくスルドく見る方法「かふてつの方丈記 」

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or
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高畑勲監督 資料発見 2019年6月25日 NHKニュース

 

この、「太陽の王子ホルス」の人物相関図は完全にレヴィ・ストロースの『親族の基本構造』(1949年)と同じ事してますよね。

 

  

 ↑「ホルス」              ↑ 「ホルス」の相関図

 

  

 ↑レヴィ・ストロース        ↑ストロースの神話構造分析図

 

「ホルス」が制作されたのは1968年、ストロースの『悲しき熱帯』が1955年で、構造主義が思潮として確立するずっと前(か、同タイミング)だから、カチンコくんがいかに良く勉強してたかって事ですね。驚きました。

 

 

あと、遺作の「かぐや姫」も20代の時点で、2013年に完成したのとほぼ全く同じ形で構想してたんですね。ホンモノのクリエーターがいかに凄いかって事ですね。ガウディみたい。

 

 

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なお、当時学生で哲学をやってたとすると、まずはマルクス主義、次に実存主義(おまけでウィトゲンシュタインや現象学とかの分析的哲学)かなぁと思っており、実存主義も色々あるけど、演劇のスタニスラフスキー・システムとの親和性を考えると「世界内存在」のハイデガー(でもナチス協力しちゃったからNGかも)とか、仏文科なのを考慮するとサルトル(社会参加=アンガージュマンとか言ってた)とか。。。

 

 ← カール・マルクス

 

  

 ↑まるちん・ハイデガー     ↑ジャン=ポール・サルトル

 

結論としてマルクスとサルトル(もマルキシズムに傾倒してたし)の影響が大きいのでは、と思ってましたが、今 Wiki を見たら、レヴィ・ストロースはサルトルをボコボコに批判してたらしいです。

こういう事も考えながら朝ドラ見ると楽しいっすよ。お奨めです ← お前だけだ!

 

※ニュースはすぐリンク切れになると思うので、YouTube にUpしちゃいました。怒られると思います。