【祝!!「忖度」大賞受賞!!! & やっぱりおかしい】 | モノゴトをオモシロくスルドく見る方法「かふてつの方丈記 」

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How to look everythings essentially
or
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この度「忖度」が目出度く2017新語・流行語大賞にて年間大賞を受賞しました!!! パチパチパチ!!!

 


 

自慢じゃ無いけど、自慢しちゃうと、私はコレを3月の時点で予見していました。加計問題が表面化したのが5月だから、そのずっと前ですよ。
 
★証拠がこれです★ (下図をクリックして下さい)
    ↓


やっぱりオレの見る目には間違いが無いなぁ。
流石だなあ。(と自分で言っちゃう)
 
エラいぞ!!オレ!!! 
誰か褒めてよ!!!  
 
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私は忖度マニアなので、忖度が注目されるのは大いに嬉しいのですが、忖度で問題になっている、「豊洲移転問題」、「森友学園問題」、「加計学園問題」はやっぱりおかしいと思う。

 

忖度するのは日本文化の良い所の裏返しだから別に構わないと思うけど、事至った時にエビデンス(証憑:証拠となる文書など)や証言が出てこないのはどゆこと?シゴトの進め方としてこんなのあり得ないです。
 
 

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例えば、何か仕事をしようとする時に、まず「企画」と言う事をします。それには「企画書」を作らないといけない。
 
 

どう言う趣旨でこのシゴトをするのか、このシゴトをすればどう言うメリットがあるのか、このシゴトにはどれだけのコスト・期間が必要でどう進めるかを書面で書かないといけないのです。
 
進め方も一方的に決めちゃうと叩かれるから、A案、B案、C案とパターンを想定してそれぞれのメリット・デメリットを評価して(A案はすぐ出来るけど使い辛い、C案はオーバースペックになるから、落とし所はB案である、とか)、決める。


進め方が決まったら、業者に発注するならどれだけのコスト・期間が必要かの概算を見積書や、最初の段階なら提案書を作らせる。業者も複数業者に作らせて選定するとか。
 
 

そうして「企画書」を作ったら、作成者、承認者を明記して押印し、会議にかける。
 
会議にかけると必ず有識者から文句をつけられるから、有識者を納得させられるまで「企画書」を練り直して、最後に部長とかのエラい人からGOをもらう。この時も、ちゃんと××部長が承認した旨明記してハンコを押して貰い、誰が出席しているどの会議で何時承認されたかも議事録に明記される。議事録にも当然作成者、承認者が明記され、押印される。
 
企画が承認されると具体的な計画として立案実行されるのですが、これにもそれぞれ段階があって、概要やユーザへの提供機能を決めて、それを実現する方法を設計して、必要なパーツに具体的に落とし込んで、それぞれのパーツをがいかなる物かを具体的に決めて、実際に作る作業に入る。
 
実行するにも各作業段階で計画書や仕様書やスケジュール表が作られ、それも作成者・承認者を明記・押印して、最後にはチェックポイントが設けられていて、チェックポイントをクリアしないと次の段階に進めません。ポイントを通すにも、上記と同じで、進捗状況を書類で明記し、次の段階に進んでも問題ない事を立証し、会議にかけて承認して貰わないといけません。問題ない事を立証するにもエビデンスが必要になります。
 
更に言うと、一旦承認されちゃうと、変更が効かなくなります。変える場合は最初からやり直しになります。
 
ややこしくなるためかなり省略したから、実際はもっと細かいのですが、要は各段階毎に資料を作って、作成者、承認者を明記して押印し、会議で承認して貰ってハンコを貰い、議事録に明記されるってのを繰り返す訳です。
 

業者に出すにも、見積書を貰って、発注書・注文書を出し注文請書を貰って、平行して契約書を二部作って法務部門に回して社印を押して貰って両社で保管し、作業が終わったら成果物が納品されて納品書が来て、確認したら検収書を渡して、そのうち請求書が来て、経理に回して振り込んで貰い(ここでも何時、何処へ、幾ら振り込んだか記録される)、着金したら領収書が来ると。数ヶ月かかる仕事を単月発注する場合はこれを毎月繰り返すのです。

 

 

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この間作られる書類や業者との書面のやりとりはすべてエビデンスになります。メールのやりとりもエビデンスです。だから、仕事を進めていくと膨大なエビデンスの山が築かれるのです。
 
上述の仕事の進め方は「ウォーターフォール・モデル」と呼ばれるやり方で、メインストリームの方法論です。他にも「プロトタイプ・モデル」とか、「スパイラル・モデル」「アジャイル・モデル」とかありますが、考え方は違っても、必ずエビデンスの山ができちゃいます。
  

 

    

上記言っちゃうのは、私がシステム部門出身者だからかも知れませんが、製造業や建築分野でもほぼ同様と思うし、サービス部門とか他の仕事でもそうでしょ。
 
例えば、想像で言うけど、営業部門が大口顧客をターゲットにする場合も、「あそこにアプローチします、又はせよ」と営業会議で話が出るでしょ。で、アプローチする時も誰が何時行ったかとか、スケジュール表に残るでしょ、アプローチした結果や進捗状況も日報や報告書として残したり、その都度会議で報告されるでしょ、接待したり手土産を持って行ったら領収書が残るでしょ(接待するにも事前申請が必要かも知れない)、成約したらしたで契約書とか残るでしょ。
 
 

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だから、「豊洲移転問題」、「森友学園問題」、「加計学園問題」でエビデンスが出てこないのは常識から言って明らかにおかしい。ってかあり得ないです。少なくとも民間企業では絶対あり得ない。
 

昔はなあなあで、成り行き任せで仕事をしていた時期もあるにはあったのですが、今、エビデンスの山が出来るようになったのは、2008年のリーマン・ショックを期にお上(ウチは保険会社だったから、具体的に言うと財務省)がコンプライアンス(法令等遵守)をやかましく言うようになったからです。監督官庁がすぐに監査や臨検を入れてきます、で、企業の内部監査もやかましくなったのです。
 

 

そのお上(しかも財務省)の仕事でエビデンスが出てこない、何を聞いても「知らない」「覚えてない」ってどう言うことですか。
 
 

「忖度」が悪者にされてるから擁護しますけど、こんなの「忖度」以前の問題ですよ。
 
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昨日も国会中継を観ていたら今更「森友学園問題」で財務省理財局長が答弁してました。理財局長はいつの間にか人事異動したんだね。見た事無いオッサンが喋ってた。




因みに私は野球が判らないからプロ野球中継は全然面白くないけど、国会中継は面白いです。パブリックビューイングしてみんなでヤジ飛ばしながら観ると楽しいと思う。

 

 
みんなでやりましょう。