先週の日経平均は2256円安(-5.84%)、ダウは1217ドル安(-2.93%)
2日、日経平均は53円高と続伸し3万9000円台を回復。週末の米国市場が上昇したことやUSD/JPYが146円台でかえってきたことで、朝方日経平均は一時432円高まであった。場中に「中国、新たな半導体規制巡り日本に報復を警告」と報じられレーザーテック(-2.28%)、ディスコ(-3.07%)、東京エレク(-1.09%)が下落。東証プライムの売買代金は3兆3216億円。(38700.87円)
NY市場は休場。
3日、日経平均は14円安と3日ぶりに小幅反落。前場にUSD/JPYが147.20まで円安が進むと日経平均も266円高まであった。その後は伸び悩むと後場はマイナス圏で推移した。今晩から米国で重要な経済指標の発表が続くことから戻り売りが出た。東証プライムの売買代金は3兆3167億円。(38686.31円)
ダウは626円安と大幅反落。8月のISM製造業景気指数は47.2と前月から改善したが予想を下回った。景気悪化懸念から株価は下落。エヌビディアが9.53%安したこともマインドを悪化させた。半導体SOX指数は7.75%安。(38686.31ドル)
製造業PMIの悪化を受けて米10年債利回りはら3.83%に低下。USD/JPYは145.09まで下げ翌東京市場では145円を下回る場面も。EUR/USDはユーロ買い・ドル売りが先行一時1.1068の高値をつけたが株安でリスク回避のドル買いも入り1.1026の安値。
4日、日経平均は1638円安と大幅続落。昨晩の米株式市場が景気悪化懸念から大幅安になった流れを受けて売りが優勢で始まった。後場は一時1806円安し節目の3万7000円を割り込む場面があった。東京エレク(-8.55%)やアドバンテスト(-7.74%)が下落。ソフトバンクG(-7.73%)やファーストリテ(-2.64%)も下げ4銘柄で日経平均を594円押し下げた。東証プライムの売買代金は5兆1062億円。(37047.61円)
ダウは38ドル高と小幅に反発。週末に発表される雇用統計を前に様子見。7月のJOLTS求人件数は767.2万人と市場予想を下回り景気減速懸念が相場の重しとなった。ボーイング(+1.37%)や3M(+0.99%)が高い。エヌビディアは1.66%安と続落。(40974.97ドル)
米雇用指標の悪化で米10年債利回りは3.76%に低下。ドル売りが優勢となりUSD/JPYは一時一時143.71まで下落。EUR/USDではドル売り・ユーロ買いが優勢。一時1.1095まで上昇。
5日、日経平均は390円安と3日続落。米雇用指標の悪化でFRBの利下げ観測が広がりUSD/JPYは143円台前半まで円高が進んだ。ファーストリテ(-3.76%)、東京エレク(-2.48%)、アドバンテスト(-2.92%)など指数寄与度の大きな銘柄が下げ、3銘柄で日経平均を271円押し下げた。東証プライムの売買代金は4兆2056億円。(36657.09円)
ダウは219ドル安と反落。8月のADP民間部門雇用者数は9.9万人増と予想も大きく下回った。翌日に雇用統計を控え警戒感からダウは一時455ドル安まであった。コカ・コーラ(-1.92%)、アムジェン(-1.90%)が下げた。一方で金利低下でアマゾン(+2.63%)、アップル(+0.69%)などハイテク株の一角は高い。(40755.75ドル)
ADP雇用統計が予想を下回るとUSD/JPYは142.85まで下落。その後ISM非製造業景気指数が51.5と予想を上回り144.23まで上昇するなど乱高下。EUR/USDはADP雇用統計の結果を受けて一時1.1120の高値をつけたがその後は上値は越えなかった。
6日、日経平均は265円安と4日続落。前場はプラスの場面もあったが、今晩の米雇用統計を控え142円台に円高が進行すると日経平均は一時421円安まであった。三菱重工(-3.66%)、日立(-3.57%)、キーエンス(-3.61%)などの下げが大きい。東証プライムの売買代金は3兆8553億円。(36391.47円)
ダウは410ドル安と続落。米8月雇用統計は非農業部門雇用者数が14.2万人増と予想を下回った。米景気減速懸念から主力ハイテク株に売りが広がった。エヌビディアが4.09%安、アルファベット(-4.02%)、アマゾン(-3.65%)も下げNASDAQは2.55%安と大幅反落。(40345.41ドル)
米雇用統計では平均時給が前月比0.4%と予想を上回った。発表直後はドル買いが優勢となりUSD/JPYは一時144.01の高値があった。その後は米10年債利回りが3.65%を下回ると一時141.78と8月5日以来の安値をつけた。EUR/USDは一時1.1155の高値をつけた後1.1066の安値と乱高下。
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日経平均日足
TOPIX日足
ダウ日足
NASDAQ日足
USD/JPY日足
【今週の経済指標】
9月9日(月)
日 7月国際収支(貿易収支):結果-4827.0億円 予想-4242.0億円(5563.0億円)
日 7月国際収支(経常収支):結果31930.0億円 予想25000.0億円(15335.0億円)
日 第2四半期実質GDP(前期比):結果0.7% 予想0.8%(前回0.8%)
日 第2四半期実質GDP(前期比年率):結果2.9% 予想3.2%(前回3.1%)
日 第2四半期GDPデフレータ(前年比):結果3.2% 予想3.0%(前回3.0%)
中 8月生産者物価指数(前年比):結果-1.8% 予想-1.5%(前回-0.8%)
中 8月消費者物価指数(前年比):結果0.6% 予想0.7%(前回0.5%)
日 8月景気ウォッチャー調査(現状判断DI):結果49.0 予想47.7(前月47.5)
日 8月景気ウォッチャー調査(先行き判断DI):結果50.3 予想48.6(前月48.3)
米 7月卸売在庫:結果0.3% 予想0.3%(前月0.3%)
9月10日(火)
豪 9月Westpac消費者信頼感指数:結果-0.5% 予想-(前月2.8%)
中 8月貿易収支:結果910.0億ドル 予想817.0億ドル(前月846.5億ドル)
独 8月消費者物価指数(確報値):結果-0.1% 予想-0.1%(前回-0.1%)
独 8月消費者物価指数(前年比)(確報値):結果1.9% 予想1.9%(前回1.9%)
独 8月消費者物価指数・HICP(確報値):結果-0.2% 予想-0.2%(前回-0.2%)
独 8月消費者物価指数・HICP(前年比)(確報値):結果2.0% 予想2.0%(前回2.0%)
英 7月ILO失業率:結果4.1% 予想4.1%(前月4.2%)
英 8月失業率:結果4.7% 予想-(前月4.6%)
英 8月失業保険申請件数:結果2.37万件 予想-(前月10.23万件)
マックレムBOC総裁
「貿易の混乱はインフレの変動性を高める可能性」
「グローバル貿易は減速しており大きな懸念事項」
「インフレの上振れリスクと経済成長の下振れリスクのバランスを取る必要」
「若者の失業率は大幅に上昇している」
「移民率は非常に高い」
「失業率が上昇すれば、それは懸念事項となる」
「さらなる利下げを予想するのは妥当」
「中立金利に近づくにつれ、成長が加速することを期待」
「上振れサプライズとなれば、正常化のペースが鈍化する可能性」
「下振れリスクが実現すれば、より大きな措置を講じるのが適切となる可能性」
バーFRB副議長
「FRBは銀行資本要件案を有意に変更」
第79回国連総会開幕(ニューヨーク)
米財務省、3年債入札
9月11日(水)
英 7月GDP:結果0.0% 予想0.2%(前月0.0%)
英 7月鉱工業生産指数:結果-0.8% 予想0.4%(前月0.8%)
英 7月製造業生産高:結果-1.0% 予想0.1%(前月1.1%)
英 7月貿易収支:結果-75.14億ポンド 予想-50.0億ポンド(前月-53.24億ポンド)
米 8月消費者物価指数:結果0.2% 予想0.2%(前月0.2%)
米 8月消費者物価指数(前年比):結果2.5% 予想2.6%(前月2.9%)
米 8月消費者物価指数(食品・エネルギー除くコア):結果0.3% 予想0.2%(前月0.2%)
米 8月消費者物価指数(食品・エネルギー除くコア)(前年比):結果3.2% 予想3.2%(前月3.2%)
米大統領選候補者によるテレビ討論会
中川順子日銀審議委員、あいさつ
「見通しが実現していけば緩和度合いを調整していく」
「国内経済は穏やかに回復していると評価」
「金融政策は経済・物価・金融情勢次第、実質金利は極めて低い」
「利上げ後も実質金利は大幅マイナスであり、緩和環境は維持される」
「国債購入の減額計画は中間評価で必要なら修正ありうる」
「輸入物価上昇による消費者物価の上振れに注意する必要がある」
「中立金利をピンポイントを示すのはすごく難しい」
「政策金利変化への反応などを点検して中立金利を探っていく」
米財務省、10年債入札
9月12日(木)
日 8月国内企業物価:結果-0.2% 予想0.0%(前月0.3%)
日 8月国内企業物価(前年比):結果2.5% 予想2.9%(前月3.0%)
21:15
欧 ECB政策金利発表:結果50bp利下げ3.65% 予想50bp利下げ3.65%(前回25bp利下げ4.25%)
ECB声明
「特定の金利経路について事前にコミットしない」
「最近のインフレデータは概ね予想通り」
「必要な限り、政策金利を十分に制限的に保ち続ける」
「インフレ率は今年後半に再び上昇すると予想」
「ECBスタッフ予想、2024年から2026年までのGDP予想を下方修正」
「ECBスタッフ予想、2024年と2025年のコアインフレ予想をわずかに上方修正」
21:45
ラガルドECB総裁、定例記者会見
「賃金の上昇に伴い、回復が時間とともに強まると予想」
「労働市場は引き続き回復力がある」
「労働需要はさらに緩和する見込み」
「ユーロ圏の成長リスクは下振れ方向」
「利下げは全会一致だった」
「入手したデータは従来の予測を裏付けた」
「インフレは2025年のうちに2%に低下する見込み」
「金利の低下傾向は非常に明らか」
「9月はエネルギーの動向により低いインフレ率を示す可能性が高い」
「しかし、第4四半期にはインフレ率が再び上昇する」
「金利の道筋は事前に決定されていない。10月の会合については一切約束されていない」
加 7月住宅建設許可:結果22.1% 予想-(前月-13.9%)
米 8月生産者物価指数:結果0.2% 予想0.2%(前月0.1%)
米 8月生産者物価指数(前年比):結果1.7% 予想-(前月2.1)
米 8月生産者物価指数(食品・エネルギー除くコア):結果0.3% 予想0.2%(前月-0.2%)
米 8月生産者物価指数(食品・エネルギー除くコア)(前年比):結果2.4% 予想-(前月2.3%)
米 週間新規失業保険申請件数:結果23.0万件 (前週22.8万件)
田村日銀審議委員
「中立金利は最低でも1%程度だろうとみている」
「見通し期間後半に少なくとも1%程度までの利上げが必要」
「市場動向に十分配慮しつつ、適時かつ段階的に利上げが必要」
「段階的に短期金利を引き上げ、経済・物価を確認し適切水準を探る」
「金融市場の動向や経済・物価への影響に丁寧に目を配っていきたい」
「市場が予想するペースでの金利引き上げでは、物価の上振れリスクをさらに高めてしまう」
「物価目標実現の確度は引き続き高まってきている」
「次の利上げは、欧米とは異なりゆっくりしたペースになる可能性が高い」
「中立金利の水準を特定することは難しいとも考えている」
「中立金利は、かなりの幅をもってみる必要ある」
「実際には政策金利を進めていく中で、経済・物価の反応みながら中立水準探っていく」
「中立金利1%は仮置きと位置づけ」
米財務省、30年債入札
9月13日(金)
日 7月設備稼働率:結果2.5% 予想-(前月-3.1%)
日 7月鉱工業生産(確報値):結果3.1% 予想2.8%(前回2.8%)
欧 7月ユーロ圏鉱工業生産指数:結果-0.3% 予想-0.3%(前月0.0%)
加 7月卸売売上高:結果0.4% 予想-(前月-0.5%)
米 8月輸入物価指数:結果-0.3% 予想-0.3%(前月0.1%)
加 第2四半期設備稼働率:結果79.1% 予想78.6%(前月78.6%)
米 9月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値):結果69.0 予想68.2(前月67.9)
ナーゲル独連銀総裁
「インフレ目標達成に向けて順調に進んでいる」
「インフレ率は来年末まで2%に到達すると予想」
「データは昨日の利下げを正当化している」
ラガルドECB総裁
「基本シナリオに大きな変化があれば、再評価を行う」
「金利の動きについては、データを注視する」
「インフレ目標の達成に向けて決意を固めている」
ホルツマン・オーストリア中銀総裁
「10月は追加利下げのタイミングではないだろう」
「12月には利下げの余地があるかもしれない」
「不確実性は現在、大幅に小さくなっている」
「金融政策は良好な軌道にある」
9月14日(土)
中 8月新築住宅販売:予想-(前月-0.65%)
中 8月鉱工業生産:予想4.8%(前月5.1%)
中 8月小売売上高:予想2.5%(前月2.7%)
※指標などの発表予定は予告なく変更になる場合があります。数値等につきましてはご自身でご確認頂くようお願いします。