先週の日経平均は3037円高(+8.67%)、ダウは1162ドル高(+2.94%)だった。

12日、東京市場は休場。
ダウは140ドル安と3日ぶりに反落。一方でNASDAQは3日続伸。中東の地政学リスクへの警戒感から売買は限定的。ボーイング(-2.25%)、P&G(-2.19%)が下げた。一方でエヌビディア(+5.93%)やAMD(+1.86%)など半導体関連は高くSOX指数は0.73%高。(39357.01ドル)
米10年債利回りが3.96%台まで上昇。USD/JPYは148.22まで上昇する場面があった。その後中東の地政学リスクが上昇すると147円付近まで押し戻された。EUR/USDではユーロ買い・ドル売りが優勢。一時1.0939の高値があった。

13日、日経平均は1207円高と大幅続伸し3万6000円台を回復。米国市場で半導体株が上昇した流れを受けて東京市場でも東京エレク(+6.16%)やアドバンテスト(+7.68%)が上昇した。株価先物に買いが入りファーストリテ(+2.42%)やソフトバンクG(+56.88)など指数寄与度の大きな銘柄にも買いが入った。東証プライムの売買代金は4兆9725億円。(36232.51ドル)
ダウは408ドル高と反発。7月のPPI前年比2.2%食品・エネルギー除くコア2.4%と前月から鈍化した。FRBの利下げ観測が高まり株式市場には追い風となった。ナイキ(+5.17%)やボーイング(+2.82%)が上昇。エヌビディア(+6.35%)やインテル(+5.73)も上昇しNASDAQは4日続伸し17000ポイントを回復した。(39765.64ドル)
米PPIが予想を下回ると米10年債利回りは3.84%に低下。東京時間に146.76まであったUSD/JPYは146.59ま下げた。独の8月ZEW景況感指数19.2と予想を下回った。EUR/USDは1.0914まで下げる場面があったがその後はドル売り・ユーロ買い優勢で、一時1.1000と5日以来の高値。

14日、日経平均は209円高と3日続伸。朝方に一時451円高まであったが、岸田首相が9月の総裁選に不出馬と伝わるとUSD/JPYがやや円高にふれ前日終値を挟んで上下する場面が続いた。トヨタ(+3.44%)、三菱UFJ(+1.32%)などが上昇。東証プライムの売買代金は4兆7016億円。(36442.43円)
ダウは242ドル安と続伸し4万ドル台を回復。7月のCPI前年比+2.9%食品、エネルギーを除くコア+3.2%と前月から低下。FRBが利下げに動きやすくなるとの思惑からダウは一時303ドル高まであった。アメックス(+2.00%)やホーム・デポ(+1.60%)などが上昇。マイクロン(+3.05%)やエヌビディア(+1.67%)が上げNASDAQは小幅に5日続伸。(40008.39ドル)
米CPI直後USD/JPYは146.58の安値があったが、その後147.58の高値まで上昇するなど乱高下した。FRBの9月利下げを織り込み147円台前半の値動きとなった。CPIの発表を受けて米10年債利回りは3.83%に低下。EUR/USDは1.1047と年初来高値をつけた。

15日、日経平均は284円高と4日続伸。一時442円高まであったが引けにかけては上げ幅を縮小した。日経平均は7月11日の高値42,426円からの下げ幅11,271円の半値戻しの36,791円を一時上回った。レーザーテック(+3.31%)やディスコ(+3.03%)など半導体関連が高い。東証プライムの売買代金は4兆4035億円。(36726.64円)
ダウは554ドル高と3日続伸。7月小売売上高+1.0%自動車除くコア0.4%と予想を上回った。景気後退懸念が和らぎ株は一段高となった。通期見通しを引き上げたウォルマートが6.58%高、ナイキ(+5.07%)なども高い。(40563.06ドル)
新規失業保険申請件数22.7万件と予想を下回った。米10年債利回りは3.91%に上昇。USD/JPYは一時149.39と2日以来の高値。EUR/USDではユーロ売り・ドル買いが優勢。一時1.0952まで下落。

16日、日経平均は1336円高と5日続伸し3万8000円台を回復。米経済のソフトランディング期待で米国株式市場が上昇。日経平均も寄り付きで3万7000円台を回復すると後場上げ幅を拡大した。日経平均は7月11日の高値42,426円からの下げ幅11,271円の61.8%戻しの38,121円を一時上回った。東証プライムの売買代金は4兆9974億円。(38062.67円)
ダウは96ドル高と5日続伸。の速報値8月のミシガン大学消費者信頼感指数67.8と予想を上回り、米経済がソフトランディングに向かうとの期待が高まった。ネットフリックス(+1.64%)、エヌビディア(+1.40%)やアルファベット(+1.03%)も上昇しNASDAQは7日続伸。(40659.76ドル)
7月住宅着工件数123.8万件住宅建設許可件数139.6万件と予想を下回った。東京時間149.38まであったUSD/JPYは147.57まで下落。EUR/USDはユーロ買い・ドル売りが優勢一時1.1029まで上昇し高値圏で引けた。

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日経平均日足

 

TOPIX日足

 

ダウ日足

 

 

NASDAQ日足

 

 

USD/JPY日足

 


【今週の経済指標】

8月19日(月)

日 6月機械受注:結果2.1% 予想0.9%(前月-3.2%)

米 7月景気先行指数:結果-0.6% 予想-0.3%(前月-0.2%)

カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁
「9月利下げの可能性についての議論を行うことは適切」
「リスクのバランスは二重責務のうち、インフレからより労働市場へシフトしてきている」
「インフレは進展を見せており、労働市場はいくつかの懸念すべき兆候を示している」

8月20日(火)

NZ 7月貿易収支:結果-9.63億NZドル 予想-(前月5.85億NZドル)

独 7月生産者物価指数:結果0.2% 予想0.1%(前月0.2%)
独 7月生産者物価指数:結果-0.8% 予想-0.8%(前月-1.6%)

欧 7月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)(前年比)(確報値):結果2.6% 予想2.6%(前回2.6%)
欧 7月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)(コア)(前年比)(確報値):結果2.9% 予想2.9%(前回2.9%)

加 7月消費者物価指数:結果0.4% 予想0.2%(前月-0.1%)
加 7月消費者物価指数:結果2.5% 予想2.4%(前月2.7%)

RBA議事要旨
「修正された予測ではインフレ率が持続的に目標に戻るにはこれまで考えられていたよりも若干時間がかかるとの見通しが示された」
「委員はインフレが合理的な期間内に目標に戻らないリスクが高まったと評価」
「金利を据え置くことがインフレと労働市場の両方に対するリスクのバランスを最もよくとることができるとの認識で一致」
「入手可能な情報に基づくと、政策金利を短期的に引き下げられる可能性は低い」
「メンバーがインフレの進行に確信を持てるまで金融政策は十分に制限的である必要がある」

ボウマンFRB理事
「労働市場は引き続き緩和し、より均衡がとれつつある」
「失業率は上昇しているが、依然として歴史的低水準」
「賃金上昇率は目標を上回るペースを維持」
「政策スタンスの変更には引き続き慎重な姿勢」
「インフレが目標に向かって持続的に低下していることが示された場合、過度に抑制的にならないよう徐々に金利を引き下げることが適切となる」
「インフレには引き続き上振れリスクがあるとみている」
「インフレ抑制に向けた継続的な進展を損なわないように、忍耐強く対応する必要がある」

ボスティック米アトランタ連銀総裁☆、講演

8月21日(水)

日 7月通関ベース貿易収支:結果-6218.0億円 予想-3500.0億円(前月2240.0億円)

パネッタECB専務理事、講演(7月30日-31日分)
米財務省、20年債入札

翌4:00
 
米 FOMC議事録(7月30日-31日分)
「大多数の当局者は9月の利下げは適切とみている」
「数人の当局者が7月会合で利下げの論拠を指摘」
「多くの当局者は金利は抑制的だと指摘」
「雇用に対する下振れリスクは増大しているとみられている」
「ほぼ全員の当局者が利下げ前にインフレデータの詳細を希望している」
「ほぼ全員当局者がディスインフレの継続を予想」
「一部当局者は労働市場のより深刻な悪化のリスクを指摘」
「当局者はインフレの上振れリスクは低下したと指摘」
「7月に利下げの論拠を複数の当局者が示した」

8月22日(木)

独 8月製造業PMI(速報値):結果42.1 予想43.3(前月43.2)
独 8月サービス業PMI(速報値):結果51.4 予想52.4(前月52.5)

欧 8月製造業PMI(速報値):結果45.6 予想45.7(前月45.8)
欧 8月サービス業PMI(速報値):結果53.3 予想51.7(前月51.9)

英 8月製造業PMI(速報値):結果52.5 予想52.1(前月52.1)
英 8月サービス業PMI(速報値):結果53.3 予想52.7 (前月52.5)

米 週間新規失業保険申請件数:結果23.2万件 予想23.0万件(前週22.8万件)

米 8月製造業PMI(速報値):結果48.0 予想49.7(前月49.6)
米 8月サービス業PMI(速報値):結果55.2予想54.1(前月55.0)

欧 8月ユーロ圏消費者信頼感(速報値):結果-13.4 予想-12.7(前月-13.0)

米 7月中古住宅販売:結果395.0万件 予想393.0万件(前月390.0.0万件)

ECB理事会議事要旨(7月18日分)
「労働コストの動向は引き続き主要な懸念事項」
「基調的インフレの様々な指標からのサインは依然として混在」
「ヘッドラインインフレは、年内は現在のレベル辺りで変動すると予想」
「理事会の政策対応は慎重であるべき」
「9月の会合はオープンな姿勢で臨むべき」
「9月は政策を見直すのに適した時期だと広く認識」

米カンザスシティー連銀主催のシンポジウム(ジャクソンホール会議)、テーマは「金融政策の有効性と伝達の再評価」(ワイオミング州ジャクソンホール、~24日)

シュミッド米カンザスシティー連銀総裁
「利下げを支持する前に、さらなるデータを見る必要がある」
「雇用統計の年次改定は私の考え方を変えるものではない」

コリンズ米ボストン連銀総裁
「データが利下げのペースを導く」
「雇用統計の修正にもかかわらず、労働市場は健全」
「段階的な利下げが適切になるだろう」

ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁
「データが予想通りなら9月利下げを支持」

8月23日(金)

NZ 第2四半期小売売上高(前期比):結果-1.2% 結果-0.8%予想-(前回0.4%)

英 8月Gfk消費者信頼感調査:結果-13.0 予想-13.0(前月-13.0)

日 7月全国消費者物価指数(前年比):結果2.8% 予想2.7%(前月2.8%)
日 7月全国消費者物価指数(生鮮食料品除くコア):結果2.7% 予想2.7%(前月2.6%)

加 6月小売売上高:結果-0.3% 予想0.2%(前月-0.8%)
加 6月小売売上高(自動車除く):結果0.3% 予想-0.2%(前月-1.2%)

米 7月新築住宅販売件数:結果73.9万件 予想63.1万件(前月61.7万件)

植田和男日銀総裁
「ドル円相場は一方的な円安の修正が進んだかたち」
「内外市場は引き続き不安定で高い緊張感を持って注視」
「8月中旬以降、株価も上昇している」
「米国経済に過度に悲観的な見方が修正された」
「8月初めの株安背景は、米景気減速懸念が急激に広がったことなどが要因」
「8月初めの急激な円高、世界的ドル安と日銀の政策変更も背景にある」
「7月利上げは、物価見通しと輸入物価上昇による物価上振れリスクを考慮」
「金融資本市場が経済・物価に及ぼす影響や、7月利上げの影響を見極める」
「見通し通りの経済・物価実現の確度の高まりが確認できれば、金融緩和の度合いを調整」
「経済物価への為替レートの影響、引き続きしっかり点検していきたい」
「為替、物価見通しの中心値に影響与えることある」
「為替変動、輸入物価の景気への影響などさまざまな経路でCPIに影響」
「日本の金利は依然として低く、経済が回復すれば中立と見なされる水準まで上昇する見込み」
「為替変動、物価の中心的見通しに影響与えなくてもリスクへの配慮必要なこともある」
「中立金利の試算では、長い間低金利が続き、金利上昇で何が起こるか十分なデータない可能性ある」
「中立金利は、自信をもって示せるものあれば示したいがなかなかそうではない」
「7月利上げ、中立金利より下の緩和的状況での金利調整」
「物価見通しは2026年にかけて2%に収束していく」
「金融市場が大きく動いた場合は見通しへの影響の観点で考慮する」
「金融政策の考え方で副総裁との間に違いはない」

加藤日銀理事
「緩和的な金融環境を維持し、経済を支える」
「ETFの処分をすぐに行うことは考えていない」

鈴木財務相
「デフレ脱却宣言していない。後戻りする可能性は否定できない」
「為替が急激に変化することは望ましくない」

パウエルFRB議長、ジャクソンホール会議で講演
「インフレ率が2%への軌道にあるとの確信強めた」
「政策を調整する時が来た」
「労働市場についてはこれ以上の冷え込みを求めも望みもしない」
「物価安定に向けてさらに前進する中で、我々は力強い労働市場を支えるために全力を尽くす」
「インフレの上昇リスクは減少し、雇用の下落リスクは増加している」
「今やインフレは目標にかなり近づいている」
「現行の金利水準はリスク対応に十分な余地を与える」
「利下げの時期とペースはデータや見通し、リスク次第」
「労働市場の冷え込みは間違いない」

ボスティック米アトランタ連銀総裁☆
「インフレ率が2%に戻るまで政策金利の変更を待つことはできない」
「利下げを開始する準備が整いつつある」
「穏やかで秩序立った正常化への回帰を望んでいる」
「インフレ率はFRBの目標にまだ特に近くない」
「労働市場は、より正常化された状態に戻りつつあることを示すサイン」

ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁
「金利を引き下げ始める必要がある」

グールズビー米シカゴ連銀総裁
「責務である雇用面について慎重になりたい」
「インフレ率は2%に向かっている」
「予測では利下げへの支持が広がっている」
「ほぼすべての指標で雇用市場は冷え込んでいる」

ベイリーBOE総裁、講演
「インフレに対する勝利を宣言するのは時期尚早」
「中国発のディスインフレの兆候がある」

※指標などの発表予定は予告なく変更になる場合があります。数値等につきましてはご自身でご確認頂くようお願いします。時計