先週の日経平均は1329円高(+3.36%)、ダウは257ドル高(+0.66%)だった。

1日、日経平均は47円高と小幅続伸。一時359円高の3万9942円と4万円に迫る場面があったがその後は売りに押されマイナスになる場面もあった。ソフトバンクG(+1.11%)が高いがレーザーテック(-3.99%)、東京エレク(-0.23%)など半導体関連は安い。東証プライムの売買代金は3兆8632億円。(39631.06円)
ダウは50ドル高と反発。仏国民議会選挙の初回投票が想定の範囲内だったことで政局不安が後退した。ダウは一時319ドル高まであったが次第に上げ幅を縮小して引けた。米10年債利回りが一時4.49%まで上昇したのも重し。メルク(+3.31%)、アップル(+2.91%)、ボーイング(+2.58%)が上昇。(+39169.52ドル)
6月のISM製造業景況指数48.5と予想を下回った。一時161円付近まで下押ししたがその後切り返すと一時161.73と1986年12月以来約37年半ぶりの高値をつけた。
仏国民議会選挙の結果が伝わるとリスク後退の流れで東京時間に1.0776まであったEUR/USDは、欧米時間は上値が重くなり1.07台前半で推移。

2日、日経平均は443円高と3日続伸し3月29日以来の4万円台回復。前場、後場ともマイナスで始まったが次第に買いが優勢になった。米大統領選でトランプ元大統領有利の思惑で三菱重工など防衛関連、長期金利の上昇で三菱UFJ(+3.54%)などの銀行株、162円に迫る円安でトヨタ(+1.49%)に買いが集まった。東証プライムの売買代金は4兆5345億円。(40074.69円)
ダウは162ドル高と続伸。パウエルFRB議長が講演で「最新のPCEは2.6%で非常に大きな進展を示している」と発言。米10年債利回りは4.43%に低下。4-6月期の販売台数が市場予想を上回ったテスラが10.20%高しアップル(+1.62%)など他のハイテク株も高い。NASDAQは18000台に乗せ引けた。(39331.85ドル)
USD/JPYは東京時間161.75の高値をつけた。NY時間米10年債利回りが4.40%台まで低下すると円買い・ドル売りが入り161.27まで下押しする場面があった。EUR/USDではユーロ買い・ドル売りが入りは一時1.0710まで下げた。その後は1.07台半ばに切り返して引けた。

3日、日経平均は506円高と4日続伸。米国でハイテク株の上昇を受けて東京市場でも東京エレク(+2.60%)、TDK(+5.24%)、アドバンテスト(+2.38%)などが上昇。ファーストリテ(+1.38%)、ソフトバンクG(+1.47%)も上げ指数を押し上げた。TOPIXは連日でバブル後高値を更新。東証プライムの売買代金は4兆3443億円。(40580.76円)
ダウは23ドル安と3日ぶりに小幅反落。6月のADP雇用者数15.0万人ISM非製造業景気指数48.8と予想を下回った。経済指標の鈍化で米長期金利は低下、エヌビディア(+4.57%)マイクロン(+3.19%)などハイテク株には追い風となりNASDAQは過去最高値を更新。一方でユナイテッドヘルス(-1.68%)やメルク(-1.46%)などディフェンシブの一角が安い。(39308.00ドル)
USD/JPYは欧州時間に161.95の高値をつけた。その後米経済指標の悪化でドル売りが強まると160.78の安値をつけた。しかしその後は161円台後半に戻して引けた。米10年債利回りは4.36%まで低下。EUR/USDは1.0817まで上昇。FOMC議事要旨「利下げへの確信得るための追加情報を待っている」「多くの当局者は経済成長の漸進的冷え込みを認識」との内容。

4日、日経平均は322円と5日続伸。TOPIXが1989年12月以来の史上最高値を更新、日経平均は3月22日以来の終値ベースの過去最高値を更新。ソフトバンクG(+4.53%)、アドバンテスト(+2.14%)、TDK(+2.80%)などが上昇。一方でファーストリテ(-0.29%)、東京エレク(-0.31%)は安い。東証プライムの売買代金は4兆1303億円。(40913.65円)
米国は独立記念日の祝日で休場。


5日、日経平均は1円安と6日ぶりに小反落。一時186円高の41100.13円と3月22日の高値41087.15の高値を上回り過去最高値を更新する場面があったが、その後は売りに押された。160円台半ば付近まで円高方向にふれトヨタ(-2.12%)やホンダ(-3.24%)などの自動車株が安い。三菱UFJ(-0.60%)、三井住友FG(-0.71%)は年初来高値更新後マイナスに転じた。東証プライムの売買代金は4兆288億円。(40912.37円)
ダウは67ドル高と小幅反発。6月の雇用統計非農業部門雇用者数は20.6万人増と予想を上回った。しかし前月分が27.2万人増から21.8万人増に下方修正され、失業率4.1%と前月から増加した。FRBの利下げ観測が高まり株には追い風となった。インテル(+2.53%)、アップル(+2.16%)、マイクロソフト(+1.47%)などハイテク株が上昇。(39375.87ドル)
6月の米雇用統計を受けて米10年債利回りは4.28%に低下。USD/JPYは一時160.35付近まで下げる場面があった。その後161.33まで反発したが上値は重く160円台後半で引けた。EUR/USDはユーロ買い・ドル売りが優勢。一時1.0842の高値をつけた。

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日経平均週足

 

 

ダウ週足

 

 

USD/JPY週足

 


【今週の経済指標】

7月8日(月)

日 5月国際収支(経常収支):結果28499.0億円 予想22650.0億円(20505.0億円)
日 5月国際収支(貿易収支):結果-11089.0億円 予想-10975.0億円(前月-6615.0億円)

日 6月景気ウォッチャー調査(現状判断DI):結果47.0 予想46.3(前月45.7)
日 6月景気ウォッチャー調査(先行き判断DI):結果47.9 予想47.2(前月46.3)

独 5月貿易収支:結果249.0億ユーロ 予想200.0億ユーロ(前月222.0億ユーロ)

ハスケルMPC委員、講演
「基調的なインフレ圧力が持続的に低下したという確実性が高まるまで、金利を据え置くことが望ましい」
「労働市場の状況とサービスインフレなどの基礎的なインフレ指標を注視」
「労働市場は引き続き逼迫しており、依然として悪化しているのではないかと懸念」

7月9日(火)

豪 7月Westpac消費者信頼感指数:結果-1.1% 予想-(前月1.7%)

パウエルFRB議長、米上院銀行委員会で金融政策や経済情勢に関する半期に一度の証言
「最近のインフレデータは2%への穏やかな進展を示唆」
「会合ごとに政策決定を続ける」
「我々が直面するリスクはインフレの上昇だけではない」
「より良いデータが増えればインフレに対する確信が強まるだろう」
「労働市場は強いが過熱してはいない」
「インフレが持続的に2%に向かうという確信をさらに高めるまでは利下げは適切ではない」
「1-3月期のデータはより高い信頼性を裏付けるものではなかった」
「労働市場は完全にバランスを取り戻したようだ」
「次の動きが利上げとなる可能性は低い」

米財務省、3年債入札

7月10日(水)

日 6月国内企業物価指数:結果0.2% 予想0.4%(前月0.7%)

中 6月消費者物価指数(前年比):結果0.2% 予想0.4%(前月0.3%)
中 6月生産者物価指数(前年比):結果-0.8% 予想-0.8%(前月-1.4%)

NZ RBNZ政策金利発表:結果5.50%据え置き 予想5.50%据え置き(前回5.50%据え置き)
RBNZ声明
「金融政策が制限的であり続ける必要があることに合意」
「国内主導のインフレが短期的に持続するリスク」
「ヘッドライン・インフレ率は今年後半に1-3%の目標範囲内に戻ると予想」
「国内で発生する物価上昇圧力は依然として強い」
「生産能力への圧力と企業の価格設定の低下に伴い、インフレの持続性が緩和される兆しがある」
「減税が個人消費に与えるプラスの影響は、確実性が低い」
「金融政策の適切なスタンスについて議論された」

米 5月卸売売上高:結果0.6% 予想0.3%(前月0.2%)
米 5月卸売在庫:結果0.6% 予想0.6%(前月0.6%)

ナーゲル独連銀総裁、講演

ピル英MPC委員兼チーフエコノミスト、講演
「MPCはインフレの持続性を注視」
「インフレの上振れリスクを示すいくつかの指標がある」
「利下げするかどうかではなく、いつ利下げするかが問題」

パウエルFRB議長、米下院金融サービス委員会で金融政策や経済情勢に関する半期に一度の証言
「完全雇用の実現には物価の安定が不可欠」
「政策は制限的だと考えている」
「中立金利は少なくとも短期的には上昇したに違いない」
「今年後半に中立金利の見直しを検討する予定」

マンMPC委員
「英労働市場は依然として引き締まっている」
「英インフレ率は年末まで2%を超える可能性が高い」

グールズビー米シカゴ連銀総裁、ボウマンFRB理事、あいさつ
米財務省、10年債入札

7月11(木)

日 5月機械受注:結果-3.2% 予想1.0%(前月-2.9%)

独 6月消費者物価指数(確報値):結果0.1% 予想0.1%(前回0.1%)
独 6月消費者物価指数(前年比)(確報値):結果2.2% 予想2.2%(前回2.2%)
独 6月消費者物価指数HICP(確報値):結果0.2% 予想0.2%(前回0.2%)
独 6月消費者物価指数HICP(前年比)(確報値):結果2.5% 予想2.5%(前回2.5%)

英 5月GDP:結果0.4% 予想0.1%(前月0.0%)
英 5月鉱工業生産指数:結果0.2% 予想0.1%(前月-0.9%)
英 5月製造業生産高:結果0.4% 予想0.2%(前月-1.6%)
英 5月貿易収支:結果-48.94億ポンド 予想-220.0億ポンド(前月-64.23億ポンド)

米 6月消費者物価指数:結果-0.1% 予想0.1%(前月0.0%)
米 6月消費者物価指数(食品・エネルギー除くコア):結果0.1% 予想0.2%(前月0.2%)
米 6月消費者物価指数(前年比):結果3.0% 予想3.1%(前月3.3%)
米 6月消費者物価指数(前年比)(食品・エネルギー除くコア):結果3.3% 予想3.4%(前月3.4%)

米 週間新規失業保険申請件数:結果22.2万件 予想23.8万件(前週23.9万件)

クックFRB理事
「経済指標はソフトランディングを示している」
「失業率の大幅な上昇はないと見込んでいる」
「失業率の状況が急変すれば対応策を取る」
「失業率の動向に非常に注意を払っている」
「政策は2%のインフレ目標に向けて良い位置にある」

神田財務官
「介入の有無についてコメントする立場ではない」
「(為替は)2022年を除くと最大の変動」
「ファンダメンタルズに沿った合理的な動きとは言えない」
「投機が支配しているマーケットになっていると言われている」

デイリー米サンフランシスコ連銀総裁
「何らかの政策調整が正当化されるだろう」
「経済は今年1-2回の利下げが適切な軌道に乗っているようだ」

ボスティック米アトランタ連銀総裁☆、質疑応答

ムサレム米セントルイス連銀総裁、質疑応答
「米労働市場は力強い」
「金融政策は制限的だが、過剰に制限的というわけではない」

米財務省、30年債入札

7月13日(金)

日 5月鉱工業生産:結果3.6% 予想2.8%(前月2.8%)
日 5月設備稼働率:結果4.1% 予想-(前月0.3%)

中 6月貿易収支:結果990.5億ドル 予想643.0億ドル(前月826.2億ドル)

加 5月住宅許可件数:結果 予想-5.0%(前月20.5%)

米 6月生産者物価指数:結果0.2% 予想0.1%(前月-0.2%)
米 6月生産者物価指数(食品・エネルギー除くコア):結果0.4% 予想0.2%(前月0.0%)
米 6月生産者物価指数(前年比):結果2.6% 予想2.3%(前月2.2%)
米 6月生産者物価指数(食品・エネルギー除くコア)(前年比):結果3.0% 予想2.5%(前月2.3%)

米 7月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値):結果66.0 予想68.1(前回68.2)

グールズビー米シカゴ連銀総裁
「本日のインフレ統計は素晴らしいものだった」
「データ次第では1回、もしくは一連の利下げにオープン」
「FRBがいつ利下げすべきかについてはコメントを控える」
「最近のインフレ指標は順調に低下している」

神田財務官
「過度の変動や無秩序な動きには適切に対応」
「(介入の有無)政府関係者が話したとは考えられない」
「足元で1カ月で5%も動いていて、かなり動いている」
「最近は金利差が縮小しており、円安の動きは投機と考えるのが自然」
「変動相場制で介入がまれであるべきとのイエレン氏の発言はまっとう」
「介入・レートチェックについては申し上げない」
「ドル円以上にクロス円の動きの方が激しいという見方は多い」

バイデン米大統領
「ハリス副大統領には大統領への適格性がある」
「私は前進を続ける」
「私はトランプ氏を打ち負かすのに最適」
「大統領選で立候補継続の決意」
「3つの神経学的検査を受けたが、結果は良好だった」
「ほかの候補者を立てるならゼロからの出発となる」

林官房長官
「為替の過度な変動好ましくない」
「為替介入の有無について具体的に申し上げるのは差し控える」
「為替はファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要」

鈴木財務相
「為替介入の有無についてコメント控える」
「為替水準はファンダメンタルズを反映し市場で決定されるもの」
「為替は安定的に推移するのが望ましい」
「為替の一方的な動きには懸念」


※指標などの発表予定は予告なく変更になる場合があります。数値等につきましてはご自身でご確認頂くようお願いします。時計