先週の日経平均は158円安(-0.41%)、ダウは383ドル安(-0.98%)だった。5月の日経平均は82円高(+0.21%)、ダウは870ドル高(+2.30%)だった。
27日、日経平均は253円高と反発。今晩のNY市場がメモリアルデーの休日で休場で手掛かり材料難の中で指数寄与度の大きな銘柄が指数を引き上げた。ファーストリテ(+1.29%)、アドバンテスト(+1.40%)、ソフトバンクG(+1.10%)が上昇。東証プライムの売買代金は3兆3847億円と今年最低。(38900.02円)
NY市場は休場。
28日、日経平均は44円安と反落。昨晩のNY市場が休場、10年債国債の利回りが1.035%と2012年4月以来約12年ぶりの水準まで上昇する中で手詰まり感が高まった。レ-ザーテック(-3.19%)、アドバンテスト(-0.92%)、東京エレク(-0.36%)など半導体関連が弱く指数の重しとなった。東証プライムの売買代金は3兆7244億円。(38855.37円)
ダウは216ドル安と反落。一方でNASDAQは続伸し初の1万7000ポイント越えと過去最高値を更新。エヌビディアが6.98%高と大幅上昇し、AMD(+3.16%)、マイクロン(+2.46%)など他の半導体株も上昇した。一方で米長期金利の上昇でメルク(-2.63%9、アムジェン(-1.85%)、マクドナルド(-1.77%)などが安い。(38852.86ドル)
5月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は102.0と予想を上回った。米10年債利回りは4.55%まで上昇しUSD/JPYは157.20の高値まであった。EUR/USDではユーロ買い・ドル売りが先行、一時1.0889の高値をつけた。その後米2年債と5年債の入札が低調な結果が伝わると米長期金利の上昇で1.0855まで下落。
29日、日経平均は298円安と続落。昨晩のNASDAQ市場で半導体株が上昇、過去最高値を更新した。日経平均も一時286円高まであったが国内債券市場で長期金利が上昇、次第に上げ幅を縮小しマイナスに転じた。ファーストリテ(-1.15%)、ダイキン(-2.26%)、信越化学(-1.51%)が安い。東証プライムの売買代金は4兆3727億円。(38556.87円)
ダウは411ドル安と大幅続落。米7年債入札の結果が低調だったことや早期利下げ期待の後退で米10年債利回りが4.61%に上昇したことが重しとなった。ユナイテッドヘルス(-3.76%)、インテル(-2.99%)、キャタピラー(-2.41%)などが安い。エヌビディアは0.81%高と4日続伸。(38441.54ドル)
この日公表されたベージュブックでは「物価の上昇は短期的には緩やかなペースで続くと予想」と米早期利下げ観測の後退を示唆する内容だった。USD/JPYは一時157.71と5月1日以来の高値。独の5月消費者物価指数の速報値は0.1%と予想を下回った。EUR/USDではユーロ売り・ドル買いが進み1.08付近まで下落。
30日、日経平均は502円安と3日続落。日米長期金利が上昇し先物中心に売りが広がった。節目の3万8000円を割り込むと一時939円安の3万7617円まであった。アドバンテスト(-6.11%)、東京エレク(-2.49%)、ファーストリテ(-2.08%)、ソフトバンクG(-2.30%)など主力株が安い。東証プライムの売買代金は4兆3985億円。(38054.013円)
ダウは330ドル安と3日続落。2-4月期決算で売上高が市場予想を下回ったセールスフォースが19.74%安し、マイクロソフト(-3.38%)やアマゾン(-1.48%)など他のハイテク株に売りが波及し指数を押し下げた。エヌビディア(-3.77%)も下げNASDAQは続落。(38111.48ドル)
第1四半期PCEコアデフレータの改定値は前期比年率で3.6%と予想を下回った。米10年債利回りが4.54%まで低下しUSD/JPYは156.37まで下げる場面があった。東京時間1.0788まであったEUR/USDはNY時間ユーロ買い・ドル売りが優勢となり1.0845まで上昇。
31日、日経平均は433円高と4日ぶりに反発。3日間で845円安した反動で自律反発狙いの買いが優勢となった。国内長期の高止まりで三井住友FGが2.44%高と年初来高値を更新した他、三菱UFJ(+1.75%)なども高い。ソフトバンクG(+3.24%)、トヨタ(+2.13%)も上昇。一方で東京エレクトロン(-2.52%)は安い。MSCIの銘柄入れ替えに伴う売買があり商いが増え、東証プライムの売買代金は7兆7612億円。(38487.90円)
ダウは574ドル高と4日ぶりに大幅反発。4月のPCEコアデフレータは0.2%と予想を下回り過度なインフレ懸念が後退、3日間で958ドルあまり下落した反動で買戻しが優勢となった。前日大幅安となったセールスフォースが7.54%高、ユナイテッドヘルス(+2.85%)やボーイング(+2.85%)も高い。(38686.32ドル)
4月の米物価指標が予想を下回る伸びとなり米10年債利回りは一時4.48%台に低下。USD/JPYは156.56の安値があった。その後はドル買いも入り157円台を回復。EUR/USDではユーロ買い・ドル売りが先行一時1.0882の高値があったが1.08台半ば付近で引けた。
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日経平均週足
NASDAQ週足
USD/JPY週足
【今週の経済指標】
6月3日(月)
NZ(国王誕生日)、休場
日 第1四半期設備投資(前年比):結果6.8% 予想-(前回16.4%)
中 5月財新製造業PMI:結果51.7 予想51.7(前月51.7)
独 5月製造業PMI(確報値):結果45.4 予想45.4(前回45.4)
欧 5月製造業PMI(確報値):結果47.3 予想47.4(前回47.4)
英 5月製造業PMI(確報値):結果51.2 予想51.3(前回51.3)
米 5月製造業PMI(確報値):結果51.3 予想50.9(前回50.9)
米 4月建設支出:結果-0.1% 予想0.2%(前月-0.2%)
米 5月ISM製造業景気指数:結果48.7 予想49.8(前回49.2)
加藤日銀理事
「ETFの処分、今すぐに行うことは考えていない」
「ETFの処分含めた今後の取り扱い、ある程度時間かけてしっかり検討」
カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁
「政策金利は当面の間、現状の水準で維持されるべき」
6月4日(火)
豪 第1四半期経常収支:結果-49.0億豪ドル 予想60.0億豪ドル(前回27.0億豪ドル)
独 5月失業者数:結果2.5万人 予想0.6万人(前月1.1万人)
独 5月失業率:結果5.9% 予想5.9%(前月5.9%)
米 4月JOLTS求人件数:結果805.9万人 予想831.5万人(前月835.5万人)
米 4月製造業新規受注:結果0.7% 予想0.7%(前月0.8%)
米 4月耐久財受注(確報値):結果0.6% 予想0.7%(前回0.7%)
米 4月耐久財受注(輸送除くコア):結果0.4% 予想0.4%(前回0.4%)
植田日銀総裁
「金融政策の目的、あくまで物価の安定」
「先行き見通しに沿って基調的物価上昇率が高まれば、緩和度合い調整する」
「長期金利、金融市場で形成されることが基本」
「長期金利が急激に上昇する場合には機動的にオペを実施する」
氷見野日銀副総裁
「我々が見ているいくつかの測定結果は、基調的なインフレ率はまだ2%には達していないが、徐々にその水準に向かって加速していることを示している」
「基調的インフレを測るには、物価データだけでなく、賃金や企業行動など様々な要因を見る必要がある」
6月5日(水)
豪 第1四半期実質GDP(前期比):結果0.1% 予想0.2%(前回0.3%)
豪 第1四半期実質GDP(前年比):結果1.1% 予想1.3%(前回1.6%)
中 5月財新サービス業PMI:結果54.0 予想52.6(前回52.6)
独 5月サービス業PMI(確報値):結果54.2 予想53.9(前回53.9)
欧 5月サービス業PMI(確報値):結果53.2 予想53.3(前回53.3)
英 5月サービス業PMI(確報値):結果52.9 予想52.9(前回52.9)
欧 4月ユーロ圏生産者物価指数:結果-1.0% 予想-0.5%(前月-0.5%)
欧 4月ユーロ圏生産者物価指数(前年比):結果-5.7% 予想-5.2%(前月-7.8%)
米 5月ADP雇用者数:結果15.2万人 予想17.7万人(前月18.8万人)
加 BOC政策金利発表:結果25Bp利下げ4.75% 予想25Bp利下げ4.75%(前回5.00%据え置き)
BOC声明
「世界経済は2024年第1四半期に約3%成長し、4月予測とほぼ一致」
「ほとんどの先進国ではインフレが引き続き緩和しているものの、物価安定に向けた進展は不安定で、地域によって速度が異なっている」
「原油価格は平均して想定に近い水準で推移しており、金融状況は4月以降ほとんど変わっていない」
「第1四半期のGDP成長率は1.7%で、予測よりも低かった」
「在庫投資の弱さが活動を抑制。消費の伸びは約3%で堅調。企業投資と住宅活動も増加した」
「賃金圧力は残っているものの、徐々に緩和」
「4月CPIインフレ率はさらに低下し、2.7%となった」
「コアインフレ率の指標も鈍化し、3カ月間の指標は引き続き下降傾向にあることを示唆」
「しかし、住宅価格のインフレ率は依然として高い」
「基調的なインフレ率が緩和しているという証拠が継続」
「理事会は金融政策をそれほど引き締める必要はないと合意し、政策金利を25ベーシスポイント引き下げた」
「最近のデータにより、インフレ率が引き続き2%の目標に向かって進むという確信が高まった」
「とはいえ、インフレ見通しに対するリスクは依然として残っている」
「理事会はコアインフレ率の推移を注意深く監視しており、特に経済の需要と供給のバランス、インフレ期待、賃金上昇率、企業の価格設定行動に重点を置いている」
「物価安定を回復するという確固たる決意を維持」
米 5月サービス業PMI(確報値):結果54.8 予想54.8(前回54.8)
米 5月ISM非製造業景気指数:結果53.8 予想51.1(前回49.4)
ブロックRBA総裁
「第1四半期の豪GDP、かなり低い伸びになると予想」
「経済の弱さ、消費で明らかになっている」
「インフレは低下しているが、スピードは緩やか」
「政策についていかなる方向性も否定しない」
6月6日(木)
韓国(戦没者慰霊日)、休場
豪 4月貿易収支:結果65.48億豪ドル 予想54.0億豪ドル(前月48.41億豪ドル)
独 4月製造業新規受注:結果-0.2% 予想0.5%(前月-0.8%)
英 5月建設業PMI:結果54.7 予想-(前月53.0)
欧 4月ユーロ圏小売売上高:結果0.0% 予想-0.2%(前月0.7%)
21:15
欧 ECB政策金利発表:結果25bp利下げ4.25% 予想25bp利下げ4.25%(前回4.50%据え置き)
ECB声明
「2024年の経済成長率は0.9%と予想」
「2024年と2025年の総合インフレ率とコアインフレ率の最新のユーロ圏スタッフ予測は上方修正」
「PEPP、2024年6月末まで全額再投資する」
「インフレ目標を達成するために必要な期間、政策金利を十分に制限的な水準に維持」
「下半期は、平均で毎月7億5000万ユーロのペースでPEPPポートフォリオを削減」
21:45
ラガルドECB総裁、定例記者会見
「特定の金利経路に前もって拘束されるつもりはない」
「経済が回復を続けるものと予想」
「製造業に安定化の兆しが見られる」
「物価上昇圧力は徐々に弱まっている」
「賃金は高い伸び率で上昇している」
「インフレ率は2025年下半期にかけて目標に向けて低下するだろう」
「インフレ率は年内を通じて現在の水準付近で変動が続くだろう」
「中期的には成長リスクは下方向だが、当面はバランスが取れている」
「利下げは今後の進路への確信があったことで正当化された」
「ECBはすべての手段を必要に応じて調整する準備がある」
「ECBは巻き戻しに動いているとは言わない」
「スピードとタイミングはデータが決定する」
ECB
「インフレ率は2025年10-12月に目標の2%に届く見通し」
米 4月貿易収支:結果-746.0億ドル 予想-750.0億ドル(前月-686.0億ドル)
米 週間新規失業保険申請件数:結果22.9万件 予想22.0万件(前週22.1万件)
加 5月Ivey購買部協会指数:結果52.0 予想-(前月63.0)
中村豊明日銀審議委員、あいさつ
「現時点でのデータに基づくと、当面は現状の政策維持が妥当」
「日本経済、2%物価目標達成のチャンスつかみかけており重要な転換点」
「物価目標の達成、経済回復を確信に変える経済構造変化が必要」
「賃上げ率ほどには家計の可処分所得がのびないことを懸念」
「賃金から物価への波及はまだ遠い」
「実質賃金のプラス転換に加え、可処分所得の増加が必要」
「当面は現状の政策維持が妥当」
「今のタイミングで利上げは早い」
「急速かつ一方的な円安は望ましくない」
植田日銀総裁
「2%物価目標実現するにはインフレ予想が2%付近で安定的に推移することが必要」
「現実のインフレ予想は、まだ2%に達するには少し距離がある」
「国債買い入れは、減額することが適当であると考えている」
欧州議会選
6月7日(金)
中 5月貿易収支:結果826.2億ドル 予想-(前月723.5億ドル)
独 4月鉱工業生産:結果-0.1% 予想0.1%(前月-0.4%)
独 4月貿易収支:結果221.0億ユーロ 予想227.0億ユーロ(前月222.0億ユーロ)
欧 第1四半期ユーロ圏GDP(前期比)(確報値):結果0.3% 予想0.3%(前回0.3%)
欧 第1四半期ユーロ圏GDP(前年比)(確報値):結果0.4% 予想0.4%(前回0.4%)
加 5月雇用者数:結果+2.67万人 予想2.0万人(前月9.04万人)
加 5月失業率:結果6.2% 予想6.2%(前月6.1%)
加 第1四半期設備投資:結果78.5% 予想-(前月78.7%)
米 5月非農業部門雇用者数:結果+27.2万人 予想19.0万人(前月16.5万人)
米 5月失業率:結果4.0% 予想3.9%(前月3.9%)
米 5月平均時給:結果0.4% 予想0.3%(前月0.2%)
米 4月卸売在庫:結果0.1% 予想0.2%(前月0.2%)
ナーゲル独連銀総裁、講演
「機械的に利下げを行うつもりはない」
「特にサービス分野においてインフレは根強い」
シュナーベルECB専務理事
「金利見通しについて前もってコミットすることはできない」
「将来のインフレ見通しは不確実」
ラガルドECB総裁
「2%のインフレへの道は完全に順調な道のりではない」
「インフレ克服まではまだ長い道のり」
「ECBは依然として警戒、コミットメント、忍耐が必要」
「大きな進歩はあったが、インフレとの戦いはまだ終わっていない」
※指標などの発表予定は予告なく変更になる場合があります。数値等につきましてはご自身でご確認頂くようお願いします。
※指標などの発表予定は予告なく変更になる場合があります。数値等につきましてはご自身でご確認頂くようお願いします。