先週の日経平均は6円安(-0.02%)、ダウは837ドル高(+2.16%)だった。

6日、東京市場は休場。
ダウは176ドル高と4日続伸。前週末の雇用統計が予想を下回り、利下げ先延ばし観測が後退。ハマスがイスラエルとの休戦案の受け入れを表明したことも相場の下支えとなった。目標株価の引き上げが伝わったウォルトディズニーが2.47%高、マイクロン(+4.73%)、エヌビディア(+3.77%)、AMD(+3.44%)など半導体株も上昇。(38852.27ドル)
米10年債利回りは4.49%に低下。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁「最終的には利下げが行われるだろう」と発言。USD/JPYは153.41まで下げる場面があったがドル買いも入り154円台に戻す場面も。EUR/USDは米経済指標もなく、英もが休場ということで1.07台後半で横ばい。

7日、日経平均は599円高と大幅続伸。日本が連休中の米国株式市場が上昇、USD/JPYも154円台に乗せるなど円高も一服し買いが入った。東京エレク(+5.23%)、ファーストリテ(+3.16%)、ソフトバンクG(+3.66%)、アドバンテスト(+2.25%)の4銘柄で日経平均を391円押し上げた。東証プライムの売買代金は4兆6830億円。(38835.10円)
ダウは31ドル高と小幅5日続伸。利下げ期待は根強いもののこのところの上昇で上値は重い。メルク(+2.20%)やユナイテッドヘルス(+1.33%)などが高い。一方でマイクロソフト(-1.02%)やエヌビディア(-1.72%)などが下げNASDAQは4日ぶりの反落。(3884.26ドル)
イエレン米財務長が4日「介入はまれであるべきで、協議が行われることが期待される」と発言したことで政府・日銀の介入が難しくなったとの見方からドル買い・円売りが再燃。USD/JPYは一時154.75の高値。EUR/USDはユーロ買い・ドル売りが先行一時1.0787の高値をつけたが、その後1.0748まで押し戻された。

8日、日経平均は632円安と大幅反落。昨日の上昇の反動で利益確定売りが出やすい中で決算を発表した銘柄の値動きがさえず、日経平均は一時675円安まであった。今期38%経常減益を発表した任天堂が5.44%安。場中に今期純利益が27.8%減と発表したトヨタは一時下げ幅を拡大したが、1兆円を上限とする自社株買いもあり0.56%安。東証プライムの売買代金は4兆6972億円。(38202.37円)
ダウは172ドル高と6日続伸し1ヵ月ぶりの3万9000ドル台回復。米10年債利回りが上昇しNASDAQは小幅続落したものの、アムジェン(+2.33%)、ボーイング(+2.06%)、JPモルガン・チェース(+2.03%)が上昇。4-6月期の売上高が予想を下回ったインテルが2.22%安。(39056.39ドル)
米10年債利回りが4.49%まで上昇。USD/JPYは一時155.68まで上昇。コリンズ米ボストン連銀総裁「金融政策は中程度の引き締め姿勢」「利下げを早期に実施することにはリスクがある」と発言。EUR/USDは.07台半ばで推移。

9日、日経平均は128円安と続落。日経平均は小幅高で始まると一時227円高まであった。その後は売りが優勢となりマイナス圏に沈んだ。東京エレク(-2.95%)、ファーストリテ(-1.29%)、ソフトバンクG(-2.58%)、アドバンテスト(-0.85%)の4銘柄がニケ期平均を208円押し下げた。TOPIXは小幅反発。東証プライムの売買代金は4兆5012億円。(38073.98円)
ダウは331ドル高と7日続伸。週間新規失業保険申請件数23.1万件と予想より悪化。米10年債利回りは4.45%に低下したことが株式市場には追い風となった。ホーム・デポ(+2.54%)、キャタピラー(+2.11%)、ゴールドマン・サックス(+1.93%)が上昇。アップル(+1.00%)、アマゾン(+0.80%)が上昇しNASDAQも3日ぶりに小反発。(39387.76ドル)
USD/JPYは欧州時間序盤に155.95の高値があった。その後は米長期金利の低下で155.40まで下落。EUR/USDではユーロ売り・ドル買いが先行し1.0727まで下落。その後は米新規失業保険申請件数が予想より弱いことや、好調な米30年債入札を受けてドル売りの流れとなると1.0784の高値。

10日、日経平均は155円高と3日ぶりに反発。昨晩の米株式市場が上昇、日経平均も上昇して始まると一時667円高まであった。その後は売りに押され上げ幅を縮小して終えた。川崎重工(+3.82%)やダイキン(+8.15%)など昨日決算を発表した銘柄の上昇が目立った。一方でトヨタ(-2.92%)、NTT(-3.34%)、日本製鉄(-2.93%)が下落。東証プライムの売買代金は5兆3172億円。(38229.11ドル)
ダウは125ドル高と8日続伸。FRBの利下げ期待と好調な企業業績が株式市場を支えた。しかし、この日発表された5月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値67.4と予想を下回ったものの消費者の期待インフレが予想を上回ると伸び悩んだ。マクドナルド(+2.63%)や3M(+1.64%)が上昇。一方でアマゾン(-2.62%)やインテル(-0.80%)が安くNASDAQは小幅反落。(39512.84ドル)
消費者の期待インフレが予想を上回ったことで米10年債利回りは4.50%に上昇。USD/JPYは155.90まであった。ボウマンFRB理事「年内の利下げは正当化されないだろう」ローガン米ダラス連銀総裁「利下げについて考えるのは時期尚早」と発言。1.0790の高値まであったEUR/USDは1.0760まで下げる場面もあった。

 

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TOPIX週足

 

ダウ週足

 

USD/JPY週足

 


【今週の経済指標】

5月13日(月)

NZ 第2四半期2年インフレ予想:結果2.33% 予想-(前回2.5%) 

加 3月住宅建設許可:結果-11.7% 予想-4.9%(前月8.9%)

独 3月経常収支:予想276.0億ユーロ (前月298.0億ユーロ)

メスター米クリーブランド連銀総裁☆、ジェファーソンFRB副議長、討議に参加

ジェファーソンFRB副議長
「経済は大きく前進し、インフレは後退した」
「労働市場は非常に回復力がある」
「インフレの低下は鈍化した」
「政策金利を制限的な領域に維持するのは適切」
「インフレが抑制されている証拠をさらに探すことが重要」

イエレン米財務長官
「G7の国の通貨は市場で決定されるべきだ」
「より高い金利軌道は財務面の課題を悪化させる」
「為替介入は過剰な動きへの対処であるべき」
「異なる金融スタンスは為替レートに影響する」
「為替介入はまれな行為であるべき、他国への伝達必要」
「ユーロ、円、人民元相場を注視している」

5月14日(火)

日 4月国内企業物価:結果0.3% 予想0.4%(前月0.2%)
日 4月国内企業物価(前年比):結果0.9% 予想0.9%(前月0.9%)

独 4月消費者物価指数(確報値):結果0.5% 予想0.5%(前回0.5%)
独 4月消費者物価指数(前年比)(確報値):結果2.2% 予想2.2%(前回2.2%)
独 4月消費者物価指数・HICP(確報値):結果0.6% 予想0.6%(前回0.6%)
独 4月消費者物価指数・HICP(前年比)(確報値):結果2.4% 予想2.4%(前回2.4%)

英 4月失業率:結果4.1% 予想-(前月4.1%)
英 4月失業保険申請件数:結果0.89万件 予想-(前月-0.24万件)
英 4月ILO失業率:結果4.3% 予想4.3%(前月4.2%)

独 5月ZEW景況感指数:結果42.1 予想45.9(前月42.9)

欧 5月ユーロ圏ZEW景況感指数:結果47.0 予想-(前月43.9)

加 3月卸売売上高:結果-1.1% 予想-1.2%(前月0.2%)

米 4月生産者物価指数:結果0.5% 予想0.4%(前月0.2%)
米 4月生産者物価指数(食品・エネルギー除くコア):結果0.5% 予想0.3%(前月0.2%)
米 4月生産者物価指数(前年比):結果2.2% 予想2.1%(前月2.1%)
米 4月生産者物価指数(食品・エネルギー除くコア)(前年比):結果2.4% 予想2.3%(前月2.4%)

ピルMPC委員兼チーフエコノミスト、講演
「英国のインフレ率は、インフレ目標2%に向けて順調に低下している」
「インフレ目標2%への到達を確実にするには、まだやるべきことがある」
「エネルギー価格の上昇などの影響は低減しつつある」
「雇用市場、賃金上昇率、サービス価格などを注視していく」
「景気抑制的な姿勢を維持しつつ、利下げは可能」
「利下げは夏に検討される公算大」
「問題は、いつ、どのようにして抑制的な措置を終わらせるかである」
「リスクは、抑制的な措置が早急に終了すること」
「インフレの持続性には、安閑としていられない」

パウエルFRB議長、クノット・オランダ中銀総裁、講演
「労働市場は2019年のパンデミック以前とほぼ同じくらい逼迫」
「労働市場は非常に堅調だが、より良いバランスに戻りつつある」
「労働市場は徐々に冷え込む兆しが見られる」
「第1四半期はインフレに関してさらなる進展が見られなかった。忍耐が必要であることが分かった」
「PPIは過熱気味とは言わないが強弱混在」
「政策金利を現状維持する可能性が高い」
「次の行動が利上げになる可能性は低いと考える」
「インフレが持続するかどうかは分からない」
「インフレ低下の自信得るまでにより時間がかかりそうだ」
「労働者の需要はかなり大幅に冷え込んでいる」
「米国の財政政策は持続不可能な方向に進んでいる」

IMF理事会声明
「日本の短期政策金利の更なる引き上げは、データに依存し、緩やかなペースで進められるべき」
「日本の長年にわたる柔軟な為替レート制度へのコミットメントは、ショックを吸収し、物価安定に焦点を当てた金融政策を支援する」

5月15日(水)
香港、韓国(釈迦誕生日)、休場

豪 第1四半期賃金指数(前期比):結果0.8% 予想1.0%(前回1.0%)
豪 第1四半期賃金指数(前年比):結果4.1% 予想4.3%(前回4.2%)

欧 第1四半期ユーロ圏GDP(前期比):結果0.3% 予想0.3%(前回0.3%)
欧 第1四半期ユーロ圏GDP(前年比):結果0.4% 予想0.4%(前回0.4%)

欧 3月ユーロ圏鉱工業生産指数:結果0.6% 予想-(前月1.0%)

加 4月住宅着工件数:結果24.02万件 予想23.0万件(前月24.22万件)
加 3月製造業売上高:結果-2.1% 予想-1.3%(前月0.7%)

米 4月消費者物価指数:結果0.3% 予想0.4%(前月0.4%)
米 4月消費者物価指数(食品・エネルギー除くコア):結果0.3% 予想0.4%(前月0.4%)
米 4月消費者物価指数(前年比):結果3.4% 予想3.4%(前月3.5%)
米 4月消費者物価指数(食品・エネルギー除くコア)(前年比):結果3.6% 予想3.6%(前月3.8%)

米 5月NY連銀製造業景気指数:結果-15.6 予想-10.2(前月-14.3)

米 4月小売売上高:結果0.0% 予想0.4%(前月0.6%)
米 4月小売売上高(自動車除くコア):結果0.2% 予想0.2%(前月0.9%)

シュミッド米カンザスシティ連銀総裁
「金利はしばらく高止まりする可能性がある」
「インフレ率は依然として高すぎる」

カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
「FRBはインフレ率を下げるために経済の潜在的な需要に焦点を当てている」
「大きな問題は現在のFRBの政策がどれほど制限的なものであるか」
「インフレの行方を見極めるためには、もうしばらく現状維持が必要になるだろう」

5月16日(木)

日 第1四半期実質GDP(前期比):結果-0.5% 予想-0.4%(前月0.0%)
日 第1四半期実質GDP(前期比年率):結果-2.0% 予想-1.4%(前月0.0%)
日 第1四半期GDPデフレータ(前年比):結果3.6% 予想3.3%(前月3.9%)

豪 4月雇用者数:結果3.85万人 予想2.5万人(前月-0.59万人)
豪 4月失業率:結果4.1% 予想3.9%(前月3.9%)

日 3月設備稼働率:結果1.3% 予想-(前月-0.5%)
日 3月鉱工業生産:結果4.4% 予想3.8%(前月3.8%)

米 4月住宅着工件数:結果136.0万件 予想146.5万件(前月128.7万件)
米 4月住宅着工許可件数:結果144.0万件 予想147.5万件(前月148.5万件)

米 5月フィラデルフィア連銀景況指数:結果4.5 予想8.2(前月15.5)

米 4月輸入物価指数:結果0.9% 予想0.3%(前月0.6%)

米 週間新規失業保険申請件数:結果22.2万件 予想21.9万件(前週23.2万件)

米 鉱工業生産指数:結果0.0% 予想0.1%(前月0.1%)
米 設備稼働率:結果78.4% 予想78.4%(前月76.5%)

グールズビー米シカゴ連銀総裁
「満足を得るには良好なインフレデータが数カ月続く必要がある」

ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁☆
「当面利下げの必要性はない」
「現時点で利上げの必要性もない」
「インフレ率が2%になるまで政策緩和を待つ必要はない」
「インフレが2%に持続的に向かうという確信が依然として欠けている」

グリーンMPC委員
「インフレの持続性が弱まり続けることを立証する必要がある」
「私が昨年7月にMPCに加わって以来、インフレの持続性は弱まっている」
「失業率の上昇が急速になれば、より緩和的な政策が正当化される」
「成長が弱い場合、失業率は英央行の予想を上回る可能性」

バーキン米リッチモンド連銀総裁☆
「CPIはまだFRBが目指す目標には達していない」
「労働市場全体は正常化しつつある」
「我々は正しい道を進んでいるものの、もう少し時間がかかりそうだ」
「問題は金利をどの程度の期間維持する必要があるかということ」

メスター米クリーブランド連銀総裁☆
「インフレ率が2%に向かうという確信を得るにはさらに時間がかかるだろう」
「FRBがさらなるデータを精査する中、金融政策は良好な位置にある」
「インフレ面のリスクが増大」
「成長と雇用に対する下振れリスクは低下」
「現在の政策はインフレを低下させるだろう」
「最新のCPIデータはインフレ抑制の兆しとして歓迎」

ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演
ボスティック米アトランタ連銀総裁☆、イベントに参加

5月17日(金)

NZ 第1四半期生産者物価指数(前期比):結果0.9% 予想-(前回0.7%)

中 4月新築住宅販売価格:結果-0.58% 予想-(前月-0.34%)
中 4月鉱工業生産(前年比):結果6.7% 予想5.5%(前月4.5%)
中 4月小売売上高(前年比):結果2.3% 予想3.7%(前月3.1%)

欧 4月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)(前年比)(確報値):結果2.4% 予想2.4%(前回2.4%)
欧 4月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)コア(前年比)(確報値):結果2.7% 予想2.7%(前回2.7%)

米 4月景気先行指数:結果-0.6% 予想-0.2%(前月-0.3%)

植田日銀総裁
「保有ETFの処分は時価をベースにすることになっている」
「保有ETFの処分、すぐに行うとは考えていない」
「保有ETFの取り扱い、少し時間かけて検討する必要がある」

シュナーベルCB専務理事
「6月の利下げは適切かもしれない」
「6月以降の道筋はより不確実」

デギンドスECB副総裁
「インフレ率は、2025年にインフレ目標の2%に向けて低下する見通し」

ボウマンFRB理事
「政策が十分に制限的かどうかを評価するため、データを監視」
「政策金利の維持でインフレはさらに低下する見通しだが、リスクはある」
「金利変更には引き続き慎重、インフレ進展次第では利上げも辞さない」
「インフレはしばらく高止まりするだろう」
「今年はインフレに関してさらなる進展はまだ見られない」

マン英MPC委員、講演

※指標などの発表予定は予告なく変更になる場合があります。数値等につきましてはご自身でご確認頂くようお願いします。走る人