先週の日経平均は301円高(+0.79%)。ダウは436ドル高(+1.14%9だった。4月の日経背筋は1963円安(-4.86%)、ダウは1991ドル安(-5.00%)だった。

29日、東京市場は休場。
ダウは146ドル高と続伸。米10年債利回りの低下やアナリストが投資判断を引き上げたアップルが2.48%高し相場を押し上げた。ボーイング(+3.75%)やアムジェン(+2.37%)も高い。中国で自動運転実用化の当局承認観測でテスラが15.31%高。(38386.09ドル)
USD/JPYは東京時間一時160.17と1990年4月以来34年ぶりの高値があった。欧州時間序盤に154.52の安値まで急落。市場では政府日銀の為替介入があったとの観測が浮上した。独の4月消費者物価指数前年比2.2%と予想を下回った。EUR/USDは1.0690の安値まであったがその後は米10年債利回りの低下で1.07台を回復。

30日、日経平均は470円高と続伸。連休中に米国市場でハイテク株が上昇したことを好感し買いが優勢となった。先週末決算を発表した三菱電機(+15.88%)、日立(+8.50%)が上昇。今期27%経常減益決算を発表したソシオネクストも8.92%高。東証プライムの売買代金は5兆6678億円。(38405.66円)
ダウは570ドル安と3日ぶりに大幅反落。米第1四半期雇用コスト指数前期比1.2%と予想を上回りインフレの高止まりを懸念した売りが出た。キャタピラー(-4.35%)、ボーイング(-3.26%)が大幅安。アマゾン(-3.29%)、マイクロソフト(-3.21%)、テスラ(-5.55%)なども下げNASDAQも2.04%安。(37815.92ドル)
米雇用コスト指数が予想を上回り米10年債利回りは4.68%に上昇、USD/JPYは一時157.85の高値。EUR/USDでもドル買い・ユーロ売りが優勢一時1.0666まで下落。

1日、日経平均は131円安と3日ぶりに反落。前場は米株安を受けて369円安まであったが後場は一時プラスに切り返す場面もあった。ファーストリテ(-0.87%)やソフトバンクG(-1.59%)が下げた。一方で昨日決算を発表し7-3月期の純利益が2倍になったレ-ザーテックは14.88%高。東証プライムの売買代金は4兆7091億円。(38274.05円)
ダウは87ドル高と反発。FOMCは政策金利が据え置きパウエルFRB議長は記者会見で「次の一手は利上げではないだろう」と発言し買い安心感からダウは一時533ドル高まであった。決算発表でゲーム用半導体の需要の伸び悩みが明らかになったAMDが8.95%安、エヌビディア(-3.93%)も安い。(37903.29ドル)
パウエルFRB議長が利上げの可能性を否定したが157円台で推移していたUSD/JPYは、日本時間の午前5時過ぎから断続的に介入と思われる円買い・ドル売りが入り一時153.04まで下落。EUR/USDは東京時間1.0659の安値があった。4月のISM製造業景気指数49.2と節目の50を下回り、米10年債利回りが一時4.5%台に低下すると1.0732まで上昇。

2日、日経平均は37円安と小幅続落。FOMCを通過して先物が米株価指数が上げ幅を縮小した流れを受けて一時315円安と3万8000円を下回る場面があった。その後一時プラス圏を回復するなど前日終値を挟んだ値動きとなった。場中に決算を発表した三菱商事(-2.48%)が下落。レーザーテック(+2.31%)が上昇。東証プライムの売買代金は4兆2061億円。(38236.07円)
ダウは322ドル高と続伸。FOMCでパウエルFRB議長が利上げを否定したことで米10年債利回りは4.58%に低下。前日に業績見通しが市場予想を上回る決算を発表したクアルコムが9.74%高し、エヌビディア(+3.34%)など半導体株が上昇した。引け後に決算を発表したアップルは1100億ドルの巨額自社株買いが好感され時間外で6%超上昇。(38225.66ドル)
米10年債利回りが一時4.55%台まで低下するとドル売り・円買いが強まった。1日にも政府・日銀が介入した観測が強まりUSD/JPYは一時153.06の安値をつけた。米週間新規失業保険申請件数20.8万件と強い結果となりEUR/USDは一時1.0674の安値があった。その後はドル売りも強まり1.0731まで反発。

3日、東京市場は休場。
ダウは450ドル高と3日続伸。4月雇用統計は非農業部門雇用者数17.5万人増平均時給前月比+0.2%とともに予想を下回った。4月のISM非製造業PMI49.4と2022年12月以来の50割れ。米長期金利の低下を受けてダウは一時582ドル高まであった。肥満治療の治験薬の初期試験結果が良好と発表したアムジェンが11.84%高、巨額の自社株買いを発表したアップルが5.97%高。(38675.68ドル)
米1米雇用統計の結果を受けFRBによる利下げ開始が先送りになるとの観測が後退、米10年債利回りは一時一時4.45%台まで低下。USD/JPYは一時151.86と4月10日以来の安値。EUR/USDでもユーロ買い・ドル売りが優勢一時1.0812の高値。

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日経平均週足

 

NASDAQ週足

 

USD/JPY週足


【今週の経済指標】

5月6日(月)
東京、韓国(こどもの日の振替休日)、英国(アーリーメイバンクホリデー)、休場

中 4月財新サービス業PMI:結果52.5 予想52.5(前月52.7)

独 4月サービス業PMI(確報値):結果53.2 予想53.3(前回53.3)

欧 4月ユーロ圏サービス業PMI(確報値):結果53.3 予想52.9(前回52.9)

欧 3月ユーロ圏生産者物価指数:結果-0.4% 予想-0.4%(前月-1.1%)
欧 3月ユーロ圏生産者物価指数(前年比):結果-7.8% 予想-7.7%(前月-8.5%)

バーキン米リッチモンド連銀総裁☆、講演
「強い労働市場を考えると、インフレが確実に下がると確信が持てるまで、時間をかける余裕」
「現在の金利でインフレを2%に戻せると楽観視」
「今年のインフレデータは失望的」
「景気過熱はみえないが、もしそうなれば対応方法を知っている」
「労働市場は正常化しつつあるが、まだ雇用の追い上げはある」
「6月、9月のFOMCで政策修正があるかどうかは分からない」
「政策は制限的だが、十分にそうなるかどうかは時間が経てば分かるだろう」

ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁☆、イベントに参加
「最終的には利下げが行われるだろう」
「全体のデータに基づいて利下げを決定する」

レーンECB専務理事兼主任エコノミスト
「インフレ率が目標に向かって鈍化していくことを確信している」


5月7日(火)

豪 第1四半期小売売上高(前期比):結果-0.4% 予想-0.3%(前回0.4%)

豪 RBA政策金利発表:結果4.35%据え置き 予想4.35%据え置き(前回4.35%据え置き)
RBA声明
「これまでのところ、中期のインフレ期待はインフレ目標と整合的であり、この状況が維持されることが重要」
「インフレは緩和しつつあるものの、その歩みは以前の予想よりも遅く、依然として高水準にある」
「インフレ率が持続的に目標範囲内に収まるにはまだ時間がかかると予想」
「合理的な期間内にインフレ率が目標に戻ることを最も確実にする金利の道筋は依然として不透明」
「理事会はあらゆる可能性を排除していない」
「経済見通しは依然不透明」
「最近のデータはインフレ率を目標に戻すプロセスがスムーズにいかない可能性が高いことを示している」
「理事会の決定は、データとリスク評価の進展に依存」
「グローバル経済の動向、国内需要のトレンド、インフレと労働市場の見通しに引き続き注意を払う」
「理事会はインフレを目標に戻すという決意を固く持っている」

ブロックRBA総裁
「金利はインフレ率を目標に戻す上で適切と考える」
「インフレリスクを警戒する必要」
「我々はより長い視点を持っている」
「必ずしも再び引き締める必要があるとは思わないが、それを排除することはできない」
「現時点での正しいスタンスは、現状に留まり、景気を見定めること」
「金利を再び引き上げる必要があるかもしれないが、それは必ずしもそうしなければならないということではない」
「理事会では金利引き上げの選択肢について議論した」

独 3月製造業新規受注:結果-0.4% 予想0.3%(前月-0.8%)

独 3月貿易収支:結果223.0億ユーロ 予想222.0億ユーロ(前月214.0億ユーロ)

英 4月建設業PMI:結果53.0 予想50.3(前月50.2)

欧 3月ユーロ圏小売売上高:結果0.8% 予想0.7%(前月-0.3%)

神田財務官
「過度な変動や無秩序な動きあれば政府が適切な対応」
「為替相場はファンダメンタルズに沿って安定推移が重要」
「各国当局と意思疎通密に連携継続に変わりなし」

植田日銀総裁
「首相とは定期的に意見交換を行っている」
「大きな政策変更をした後なので、その後の経済金融情勢について意見交換した」
「政府・日銀で緊密に連携することを確認」
「為替についても議論した」
「為替について十分注視していくことを確認」
「円安で今後基調的物価情勢にどういう影響が出てくるか注意深くみていく」

カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁☆、イベントに参加
「想定する中立金利は2%から2.5%に小幅上昇」
「住宅市場は過去に比べて金融引き締め政策に対してより回復力があることが判明している」
「住宅市場の回復力は、少なくとも短期的には中立金利が上昇したことを意味する可能性がある」
「問題はディスインフレがまだ進行中なのか、それとも単に時間がかかるだけなのかということ」
「金利の長期据え置きとなる可能性が非常に高い」
「労働市場が」著しく弱まれば利下げ加速の可能性も」
「今年利下げについては勿論まだ可能性がある」
「FRBはインフレ率を2%にするために必要なことを行う」
「インフレの進展が停滞していると宣言するには時期尚早」

5月8日(水)

独 3月鉱工業生産:結果-0.4% 予想-0.6%(前月1.7%)

米 3月卸売売上高:結果-1.3% 予想0.7%(前月2.0%)
米 3月卸売在庫:結果-0.4% 予想-0.4%(前月-0.4%)

植田日銀総裁
「為替を直接のコントロール対象とはみていない」
「円安、様々な経済主体の活動に影響を与える」
「基調的な物価上昇率が動けば、金融政策上の対応が必要になる」
「最近の円安の動きを十分に注視している」
「為替レートは経済・物価に大きな影響を与える」
「為替動向次第で金融政策の対応が必要になる」
「円安、これまでのところは基調的物価に大きな影響ない」
「足もとの円安、今後基調的物価上昇に影響してくるリスクある」
「財務への配慮で金融政策が妨げられることはない」
「1年半後・2年後を待って利上げするということではない」
「経済・物価見通しや、それを巡るリスク変化すれば、当然金利を動かす理由」
「物価見通しを巡るリスクは上下双方に大きい」
「過去と比べると為替の変動が物価に影響を及ぼしやすくなっている」
「(足元の為替について)具体的なコメント差し控える」
「急速かつ一方的な円安は日本経済にマイナスであまり望ましくない」
「為替はファンダメンタルズに沿った推移が重要」
「為替の影響は業種や企業規模・経済主体によってさまざま」

コリンズ米ボストン連銀総裁
「現在の情勢に対し、FRBの金融政策は適切な位置づけにある」
「金融政策は中程度の引き締め姿勢」
「利下げを早期に実施することにはリスクがある」
「最近のインフレ悪化は驚くべきことではない」

クックFRB理事、講演
米財務省、10年債入札

5月9日(木)
日銀金融政策決定会合における主な意見(4月25-26日分)
「長期国債の買い入れ、どこかで削減の方向性示すのが良い」
「円安で基調物価上振れれば、正常化ペース早まる可能性」
「金利のパス、市場に織り込まれているよりも高いものになる可能性」
見通し確度の高まりに合わせ、適時適切な利上げ必要」
「政策金利の引き上げのタイミングや幅に関する議論を深める必要」
「家計の購買力はまだ弱い、当面は緩和的な金融環境の継続必要」
「国債買い入れの減額、市場動向や需給を見ながら機を捉えて進めていくことが大切」

中 4月貿易収支:結果723.5億ドル 予想-(前月585.5億ドル)

英 BOE政策金利発表:結果5.25%据え置き 予想5.25%据え置き(前回5.25%据え置き)

英中銀MPC議事要旨
「MPCは7対2で5.25%の据え置きを決定」
「2人が0.25%の利下げを主張」
「CPIインフレ率は短期的に目標の2%近くに戻ると予想されているが、エネルギー関連のベース効果の巻き戻しによって今年下半期に若干上昇し、約2.5%になると予想されている」
「地政学的要因によって短期的なインフレ見通しには引き続き上振れリスクがある」
「インフレ率を持続的に2%の目標に戻すためには、金融政策が十分な期間に渡って制限的であり続ける必要がある」
「MPCはインフレ率を持続的に2%の目標に戻すため、金融政策を調整する用意がある」
「持続的なインフレ圧力と経済全体の回復力の兆候を引き続き注意深く監視していく」

ベイリーBOE総裁、記者会見
「今後数カ月のインフレ率が目標に近づくことは心強い」
「データにサプライズがないのは、より正常な経済状況に戻りつつある証し」
「2月以降の賃金・サービスインフレが予想を上回ったことは、私たちに考えるきっかけを与えてくれるはずだが、過大解釈は禁物」
「今後数四半期に金利の引き下げが必要になる可能性が高い」
「現在市場金利に織り込まれている以上の利下げが必要になる可能性がある」
「利下げはデータの動向次第」
「利下げ幅や速度について先入観はない」

米 週間新規失業保険申請件数:結果23.1万件 予想21.0万件(前週20.9万件)

神田財務官
「為替介入実施報道に関して、 政府関係者が話した事実はない」
「必要があれば適切な対応とる」
「為替介入に関して、世の中で言われている限界は全く間違っている」
「為替介入の有無について我々はコメントするつもりはない」

植田日銀総裁
「実質金利が現在は非常に低い水準にあり、緩和的な金融環境にある」
「原油価格や為替相場の今後の動き、注意して見ていく必要がある」
「自然利子率、ここ数年どんどん低下している証拠は見出されない」
「足元の実質利子率は中立的と思われる水準をかなり下回っている」
「予想物価上昇率が上がっていけば、緩和度合い調節することなく名目金利上げていける」
「円安、輸入価格上昇通じて実質所得下げる影響でたりする」
「政策運営にあたって最近の円安の動き注視したい」
「為替変動が基調的物価に影響するリスク高まる場合、政策対応必要になる」

チポローネECB専務理事、講演

デギンドスECB副総裁、講演
「グローバル化から地域化へのシフトにより、将来的にインフレが高止まりする可能性」
「インフレはやや高めに、成長はやや低めになる見通し」

ピルMPC委員兼チーフエコノミスト、質疑応答
「インフレと経済成長で励みになる兆しがある」
「インフレが抑制されたとの確信はまだない」

デイリー米サンフランシスコ連銀総裁
「今後数カ月のインフレ率について相当な不確実性が残される」
「インフレは非常にコントロールが難しい」

米財務省、30年債入札

5月10日(金)

日 3月国際収支(経常収支):結果33988.0億円 予想34313.0億円(前月26442.0億円)
日 3月国際収支(貿易収支):結果4910.0億円 予想5486.0億円(前月-2809.0億円)

日 4月景気ウォッチャー調査・現状判断DI:結果47.4 予想50.3(前月49.8)
日 4月景気ウォッチャー調査・先行き判断DI:結果48.5 予想51.9(前月51.2)

英 第1四半期GDP(前期比):結果0.6% 予想0.3%(前月-0.3%)
英 第1四半期GDP(前年比):結果0.2% 予想-0.1%(前月-0.2%)
英 3月月次GDP:結果0.4% 予想0.1%(前月0.2%)
英 3月鉱工業生産指数:結果0.2% 予想-0.4%(前月1.0%)
英 3月製造業生産高:結果0.3% 予想-0.4%(前月1.2%)
英 3月貿易収支:結果-10.98億ポンド 予想-20.5億ポンド(前月-14.78億ポンド)

ECB理事会議事要旨(4月11日分)
「ディスインフレプロセスが継続しているとの確信を強めているとの意見で一致」
「政策金利は当面制限的な領域にとどまる可能性が高い」
「インフレ率がタイムリーかつ持続的に目標に戻るという十分な信頼を得るには、さらなる証拠を確認し、次回の金融政策会合まで待つのが賢明である」
「総合インフレ率は短期的には現在の水準付近で変動し、その後再び低下すると予想」

加 4月雇用者数:結果9.04万人 予想2.0万人(前月-0.22万人)
加 4月失業率:結果6.1% 予想6.2%(前月6.1%)

米 5月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値):結果67.4 予想77.0(前月77.2)

エルダーソン欧州中央銀行(ECB)専務理事
「見通しが確認されれば6月に利下げを行う可能性が高い」
「6月以降の金利についてはコミットメントしない」

ピルMPC委員兼チーフエコノミスト
「インフレの持続性が下降基調にあることを示す十分な証拠があれば、金利は引き下げられる」
「次回のMPCだけに注目するのは少々得策ではない」
「インフレの根本的な要素に注目する必要がある」

ボウマンFRB理事
「経済には引き続き勢いがある」
「政策をもう少し長く現状維持する必要がある」
「利下げの準備が整うまでに数回の会合を要するだろう」
「年内の利下げは正当化されないだろう」
「予期せぬショックがあれば利下げの可能性も」

ローガン米ダラス連銀総裁
「利下げについて考えるのは時期尚早」
「まだソフトランディングには至っていない」
「現在の金融引き締め政策が十分に制約的かどうかには不確実性」
「インフレには重要な上振れリスク」
「第1四半期のインフレデータは失望させられるものだった」

カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁
「金融政策がどの程度引き締め的かについて慎重な姿勢」
「金融政策の今後については見守る姿勢」

グールズビー米シカゴ連銀総裁、質疑応答

※指標などの発表予定は予告なく変更になる場合があります。数値等につきましてはご自身でご確認頂くようお願いします。とかげ