先週の日経平均は221円安(-0.56%)、ダウは364ドル安(-0.93%)だった。

4日、日経平均は198円高と続伸し初の4万円台乗せ。東京エレク(+2.37%)やアドバンテスト(+3.67%)など半導体株が上げ上げ幅は一時403円高の4万314円まであった。後場は売りに押され上げ幅を縮小したが4万円の大台はキープした。425銘柄上昇に対し値下がりは1195銘柄。東証プライムの売買代金は5兆3879億円。(40109.23円)
ダウは97ドル安と3日ぶりに反落。今週はパウエルFRB議長の議会証言や雇用統計を控え利益確定売りが優勢となった。欧州で独禁法違反に問われたアップルが2.54%安、中国での販売不振が伝わったテスラが7.16%安。一方でインテル(+4.08%)やエヌビディア(+4.08%)は高い。(40109.23ドル)
米10年債利回りが4.23%台まで上昇、USD/JPYは150.57まで上昇する場面があった。その後は今週の重要イベントを控え150円台半ばで推移。ボスティック米アトランタ連銀総裁「今年は2回の0.25%の利下げを予想」と発言。EUR/USDは7日にECB理事会を控え小動き。一時1.0867の高値があったが上値は重かった。

5日、日経平均は11円安と3日ぶりに反落。ここまで上昇してきたアドバンテスト(-2.64%)などが下げ日経平均は268円安まであった。後場は先物に買いが入りプラスに転じる場面もあった。三菱UFJ(+1.75%)や三井住友FG(+1.91%)など銀行株が上昇TOPIXは反発。東証プライムの売買代金は5兆1039億円。(40097.63円)
ダウは404ドル安と続落。中国でのiPhone販売の大幅減少が伝わったアップルが2.84%し、インテル(-5.37%)、セールスフォース(-5.05%)、マイクロソフト(-2.96%)など他のハイテク株も下落。ダウの下げ幅は532ドル安まであった。(38585.19ドル)
2月のISM非製造業景況指数52.61月の製造業新規受注-3.6%と予想を下回るとUSD/JPYは149.71まであった。その後150円台を回復する場面もあったが150円を挟んだ動きとなった。米経済指標が弱かったことを受けてEUR/USDは1.0875まで急伸する場面があったが今週需要イベントを控え1.0850付近まで押し戻された。

6日、日経平均は6円安と小幅続落。昨晩の米国市場でSOX指数が2.05%安し東京市場でも半導体関連株に売りが広がった。日経平均の下げ幅は一時328円安まであったが後場にはプラス圏に切り返す場面もあった。レザーテック(-3.74%)、ディスコ(-2.06%)、ルネサンスエレク(-3.09%)などが売られた。東証プライムの売買代金は5兆1232億円。(40090.78円)
ダウは75ドル高と3日ぶりに反発。パウエルFRB議長の議会証言では「今年の利下げ回数は景気次第」「慎重かつ思慮深く、利下げの決定を下すべき」と想定内の内容。インテル(+3.13%)やIBM(+2.19%)が上昇。クアルコム(+3.99%)やエヌビディア(+3.18%)など半導体関連も高くSOX指数は史上最高値を更新。(38661.05ドル)
18、19日に開催する日銀金融政策決定会合で、一部出席者がマイナス金利政策の解除が妥当だと意見表明する見通しだと時事通信が報じた。円が買われUSD/JPYは149.09まで円高となった。2月のADP雇用者数14.0万人1月のJOLTS求人件数886.3万人とともに予想を下回った。米10年債利回りは4.10%に低下。EUR/USDは1.0915まで上昇。

7日、日経平均は492円安と3日続落。日経平均が上昇して始まると一時4万472円と史上最高値を更新した。しかし東京エレク(-3.89%)など半導体株が下げに転ずるなど利益確定売りが優勢になり、大引けにかけて下げ幅を拡大した。金融政策正常化への思惑からUSD/JPYは148円台で推移するとトヨタ(-2.89%)なども売られた。東証プライムの売買代金は5兆9212億円。(39598.71円)
ダウは130ドル高と続伸。パウエルFRB議長の議会証言「利下げに自信を持てる地点からさほど離れていない」と発言し米利下げ期待から米10年債利回りは一時4.049%まで低下株式市場には追い風となった。アナリストの目標株価引き上げを好感したエヌビディアが4.47%するなど半導体株が上昇。(38791.35ドル)
日銀の早期マイナス金利政策解除の思惑からUSD/JPYは円高が進み147.58まであった。ECB理事会政策金利を4.50%で据え置きを決めた。ECBは今年のインフレ率見通しを従来の2.7%から2.3%に下方修正した。ユーロ売りが先行したがラガルド総裁「今回の会合で利下げは議論しなかった」と発言すると一転ユーロ買いになり1.0949まで上昇。

8日、日経平均は90円高と4日ぶりに小反発。昨晩の米国市場で半導体株が買われた流れを受けて日経平均は一時390円高まであった。しかしレザーテック(-0.95%)やアドバンテスト(-0.63%)など半導体株の一角やさくらインターネット(-20.93%)など生成AIの一角がマイナスに転ずると上げ幅を縮小して終えた。東証プライムの売買代金は6兆3949億円。(39688.94円)
ダウは68ドル安と反落。2月の雇用統計非農業部門雇用者数が27.5万人増と予想を上回ったが1月分が35.3万人増から22.9万人増に下方修正、失業率3.9%に悪化と予想を下回った。エヌビディア(-5.55%)やインテル(-4.66%)が下落。NASDAQは一時史上最高値を更新したが3日ぶりに反落。(38722.69ドル)
日本銀行が18、19日に開く金融政策決定会合でマイナス金利解除するとの観測が強まりUSD/JPYは146.48の安値まであった。米雇用統計平均時給が0.1%と予想を下回ったことで米10年債利回りは4.07%に低下。FRBの早期利下げ観測が高まりドル売りが優勢になるとEUR/USDは一時1.0981まで上昇。

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TOPIX週足

 

ダウ週足

 

USD/JPY週足


【今週の経済指標】

3月11日(月)

日 第4四半期実質GDP(前期比)(改定値):結果0.1% 予想0.3%(前回-0.1%)
日 第4四半期実質GDP(前期比年率)(改定値):結果0.4% 予想1.1%(前回-0.4%)
日 第4四半期GDPデフレータ(前年比)(改定値:結果3.9% 予想3.8%(前回3.8%)

マンMPC委員
「サービスインフレに関する中銀の予測は強気のようだ」
「インフレが2%の目標と一致するまでには長い道のりがある」

バイデン米政権、2025会計年度の予算教書を発表
米財務省、3年債入札

3月12日(火)

日 国内企業物価(前年比):結果0.6% 予想0.5%(前月0.2%)

英 2月失業率:結果4.0% 予想-(前月4.0%)
英 2月失業保険申請件数:結果1.68万件 予想-(前月0.31万件)
英 1月ILO失業率:結果3.9% 予想3.8%(前月3.8%)

独 2月消費者物価指数(確報値):結果0.4% 予想0.4%(前月0.4%)
独 2月消費者物価指数(前年比)(確報値):結果0.6% 予想0.6%(前月0.6%)
独 2月消費者物価指数・HICP(確報値):結果0.6% 予想0.6%(前月0.6%)
独 2月消費者物価指数・HICP(前年比)(確報値):結果2.7% 予想2.7%(前月2.7%)

米 2月消費者物価指数:結果0.4% 予想0.5%(前月0.3%)
米 2月消費者物価指数(食品・エネルギー除くコア):結果0.4% 予想0.3%(前月0.3%)
米 2月消費者物価指数(前年比):結果3.2% 予想3.1%(前月3.1%)
米 2月消費者物価指数(食品・エネルギー除くコア):結果3.8% 予想3.7%(前月3.9%)

植田日銀総裁
「個人消費は非耐久財消費に弱めの動きがうかがわれる」
「景気は一部統計で弱めの動きも緩やかに回復」
「(マイナス・YCC金利解除などの修正)具体的内容・手順は経済・物価の情勢次第」
「当座預金付利を活用し、短期金利の適切コントロール可能」
「物価安定目標2%見通しが持てれば、マイナス金利解除・YCC、そのほかの大規模緩和策の修正を検討」

ベイリーBOE総裁
「インフレ再燃を阻止するために行動する必要がある」
「制限的な金利がどの程度の期間必要なのか検討中」

米財務省、10年債入札

3月13日(水)

独 2月卸売物価指数:結果-0.1% 予想-(前月0.1%)
独 2月卸売物価指数(前年比):結果-3.0% 予想-(前月-2.7%)

英 1月鉱工業生産指数:結果-0.2% 予想0.1%(前月0.6%)
英 1月製造業生産高:結果0.0% 予想0.1%(前月0.8%)
英 1月貿易収支:結果-31.29億ポンド 予想-30.0億ポンド(前月-26.03億ポンド)
英 1月GDP:結果0.2% 予想0.1%(前月-0.1%)

欧 1月ユーロ圏鉱工業生産指数:結果-3.2% 予想-2.1%(前月1.6%)

春闘、集中回答日

岸田首相
「日本経済はデフレ脱却には至っていない」
「デフレ脱却の判断は金融政策の変更そのものと連動しない」
「金融政策の具体的な手法は日銀に委ねられている」

植田日銀総裁
「企業の賃上げ回答やその他データ、様々なヒアリング情報を総合的に点検した上で適切に判断していきたい」

イエレン米財務長官
「米ドルはこれまでも、これからも基軸通貨であり続けるだろう」
「広範な米ドル離れの動きはない

レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、講演
米財務省、30年債入札

3月14日(木)

米 週間新規失業保険申請件数:結果20.9万件 予想21.8万件(前週21.0万件)

米 2月生産者物価指数:結果0.6% 予想0.3%(前月0.3%)
米 2月生産者物価指数(食品・エネルギー除くコア):結果0.3% 予想0.3%(前月0.5%)
米 2月生産者物価指数(前年比):結果1.6% 予想1.2%(前月1.0%)
米 2月生産者物価指数(食品・エネルギー除くコア)(前年比):結果2.0% 予想1.9%(前月2.0%)

加 1月製造業売上高:結果0.2% 予想0.5%(前月-1.1%)

独 1月経常収支:予想-(前月314.0億ユーロ)

米 2月小売売上高:結果0.6% 予想0.8%(前月-1.1%)
米 2月小売売上高(自動車除くコア):結果0.3% 予想0.5%(前月-0.8%)

レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト
「ディスインフレの進行が続いている」
「もう少しデータがあれば自信を得るのに役立つ」
「サービスインフレに注目する必要がある」
「利下げが4月か6月か、過剰な分析はしない」

デギンドスECB副総裁
「6月には金利を決定するのに十分な情報が得られるだろう」
「欧州経済は今年下期に回復すると予想」
「金融資産の評価が非常に高い」

3月15日(金)

中 2月新築住宅販売価格:結果-0.36% 予想-(前月-0.37%)

加 2月住宅着工件数:結果25.35万件 予想21.7万件(前月22.32万件)
加 1月卸売売上高:結果0.1% 予想-0.6%(前月-0.3%)

米 3月NY連銀製造業景気指数:結果-20.9 予想-8.2%(前月-2.4)
米 2月輸入物価指数:結果0.3% 予想0.3%(前月0.8%)

米 2月鉱工業生産指数:結果0.1% 予想0.0%(前月-0.5%)
米 2月設備稼働率:結果78.3% 予想78.4%(前月78.3%)
米 3月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値):結果76.5 予想77.1(前月76.9)

鈴木財務相
「金融政策の手法や経済金融情勢の解釈は日銀に委ねる」
「日本経済はデフレの状況にはないという認識」
「(来週の決定会合について)政府としてコメント控える」

レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト
「労働市場は多くの点で軟化している」
「企業はもはや労働力不足をそれほど恐れていない」

※指標などの発表予定は予告なく変更になる場合があります。数値等につきましてはご自身でご確認頂くようお願いします。チューリップ紫