先週の日経平均は611円高(+1.59%)、ダウ503ドル高(+1.30%)だった。

19日、日経平均は16円安と3日ぶりに反落。NY株安を受けて一時205円安まであったがその後下げ幅を縮小した。TOPIXは3日続伸しバブル崩壊後の高値更新。アドバンテスト(-3.19%)や東京エレク(-1.56%)が下げた。一方で三菱UFJ(+3.85%)、三菱商事(+4.89%)などは上昇。東証プライムの売買代金は4兆3545億円。(38470.38円)
NY市場は休場。

20日、日経平均は106円安と続落。前場中ごろにかけては271円高まであったが21日に米エヌビディアの決算を控え東京エレク(-0.43%)やアドバンテスト(-1.02%)など半導体株に利益確定売りが入った。三井住友FG(-1.43%)、みずほFG(-1.10%9など銀行株も安い。東証プライムの売買代金は4兆4390億円。(38363.61円)
ダウは64ドル安と小幅続落。21日引け後に決算を控えるエヌビディアが4.35%安、AMD(-4.70%)、アプライドマテリアルズ(-5.23%)など半導体株も下げSOX指数は-1.56%安。(38563.80ドル)
1月の景気先行指数-0.4%と予想を下回った。米10年債利回りが一時4.24%台まで低下、USD/JPYは149.68まで下げる場面があった。EUR/USDでもドル売り・ユーロ買いが優勢となり一時1.0839まで上昇。

21日、日経平均は101円安と3日続落。昨晩のNY市場で半導体株などが売られた流れを受けて東京市場でもレザーテック(-1.89%)、アドバンテスト(-1.98%)が売られた。日経平均は268円安まであったが下値では押し目買いが入った。東証プライムの売買代金は4兆2861億円。(38262.16円)
ダウは48ドル高と3日ぶりに反発。FOMC議事録では「大半の当局者は急速な利下げのリスクを指摘」と早期利下げに慎重な姿勢が見られダウは一時225ドル安まであったが終盤に持ち直した。引け後に決算を発表したエヌビディアは2.85%安で引けたが時間外で一時10%高。(38262.16ドル)
ボウマンFRB理事「利下げの時期は確実に今ではない」と発言。早期利下げ期待が後退。米10年債利回りは4.32%に上昇。USD/JPYは一時150.39まで上昇。EUR/USDは欧州中銀総裁の早期利下げけん制発言などもあり1.0824の高値をつけた。

22日、日経平均は836円高と4日ぶりに大幅反発し1989年12月29日につけた市場最高値を更新し3万9000円台で引けた。米引け後に好決算を発表したエヌビディアの時間外の上昇を受け、東京エレク(+5.97%)、アドバンテスト(+7.49%)など半導体株が上昇。ファーストリテ(+3.15%)、ソフトバンクG(+5.14%)と合わせて4銘柄で日経平均を555円押し上げた。東証プライムの売買代金は5兆5622億円。(39098.68円)
ダウは456ドル高と続伸し史上最高値を更新し終値で初の3万9000ドル台乗せ。予想を上回る決算を発表したエヌビディアが16.40%高し、AMDなどの半導体株が上昇。セールスフォース(+3.56%)、アマゾン(+3.55%)なども上昇。(39069.11ドル)
ジェファーソンFRB副議長「利下げは今年後半が適切である可能性が高い」と発言。早期利上げ観測が後退しUSD/JPYは150.69と14日以来の高値をつけた。米週間新規失業保険申請件数20.1万件と予想より減少した。ドル買いが優勢となりEUR/USDは一時1.0803をつけた。 

23日、東京市場は休場。
ダウは62ドル高と3日続伸し連日の史上最高値更新。一方で一時16134ポイントまで上昇し2021年11月の高値16212ポイントに迫ったNASDAQは0.28%安と反落。アムジェン(+1.40%)やJ&J(+0.87%)が上昇。アップル(-1.00%)やマイクロソフト(-0.32%)が下落。エヌビディアは一時4.91%高まで上昇し上場来高値を更新したが、伸び悩んで0.36%高で終了。(39131.53ドル)
USD/JPYは欧州時間一時150.77まであったが、米10年債利回りが4.24%台まで低下したことでにNY時間一時150.30の安値をつける場面があった。EUR/USDは狭いレンジでの動き。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁「ある時点で利下げが適切に。おそらく今年後半になるだろう」と発言。FRB早期利下げ後退でユーロ売り・ドル買いがでて一時1.0840の高値。

 

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日経平均月足

 

TOPIX月足

 

ダウ月足

 

NASDAQ月足



USD/JPY月足

 


【今週の経済指標】

2月26日(月)

米 1月新築住宅販売件数:結果66.1万件 予想68.5万件(前月65.1万件)

ラガルドECB総裁
「ECBはインフレに関してまだ目標に達していない」
「2%のインフレを持続させなければいけない」

米財務省、2年債入札
米財務省、5年債入札

2月27日(火)

米 1月全国消費者物価指数(生鮮食料品除くコア)(前年比):結果2.0% 予想1.9%(前月2.3%)
米 1月全国消費者物価指数(前年比):結果2.2% 予想2.0%(前回2.6%)

独 3月Gfk消費者信頼感:結果-29.0 予想-12.1(前月-29.6)

米 1月耐久受注(速報値):結果-6.1% 予想-4.9%(前月-0.3%)
米 1月耐久受注(輸送除くコア)(速報値):結果-0.3% 予想0.3%(-0.1%)

米 12月住宅価格指数:結果0.1% 予想0.3%(前月0.4%)
米 S&Pケース・シラー住宅価格(前年比):結果6.13% 予想5.9%(前月5.41%)

翌24:00
米 2月リッチモンド連銀製造業指数:結果-5.0 予想-9.0(前月-15.0)
米 2月コンファレンスボード消費者信頼感指数:結果106.7 予想115.0(前月110.9)

シュミッド米カンザスシティ連銀総裁
「まだ高インフレから抜け出しておらず、FRBは利下げについて辛抱強くすべきである」
「先回りして政策スタンスを調整する必要はない」
「FRBは忍耐強く、インフレとの戦いが勝利したという説得力のある証拠を待つべき」
「現在進行中のFRBのバランスシート縮小を止めるのを急ぐ必要はない」
「まだ高すぎるインフレの問題から抜け出していない」
「インフレ率を2%に戻すには、労働市場のバランスを回復し、賃金の伸びを緩やかにする必要がある」
「1月の消費者物価指数(CPI)は警戒を示唆している」

イエレン米財務長官
「約80%の国で今年はインフレが低下すると予想」
「今後も、世界の見通しが直面するリスクを認識しており、特定の国の経済的課題を注意深く監視し続けるが、世界経済は引き続き回復力がある」
「大方の予想通り、2023年に米国の景気後退が来ていたら、世界の成長は軌道から外れていただろう。見通しにはリスクがあるものの、米国の成長は一貫して予測を上回っている」

ラムスデンBOE副総裁
「市場は新しい正常性への移行過程」
「最新の予測に示されたインフレリスクに対するよりバランスの取れた見通しを支持」
「バランスシートの正常化を開始」
「インフレの持続性を注視」
「英国のサービスインフレは予想以上に低下している」
「現在の政策金利をどの程度の期間維持する必要があるかについて、より多くの証拠を求めている」

バイデン米大統領
「政府閉鎖は経済に著しいダメージを与える」

G20財務相・中央銀行総裁会議
「ディスインフレが予想以上に急速に進むなどのリスクがある」
「世界経済はソフトランディングの可能性が高まった」

米財務省、7年債入札

2月28日(水)

豪 1月消費者物価指数(前年比):結果3.4% 予想3.5%(前月3.4%)

NZ RBNZ政策金利:結果5.50%据え置き 予想5.50%据え置き(前回5.50%据え置き)
RBNZ声明
「インフレ率を確実に目標値に戻すためには、金融政策は引き続き制限的である必要がある」
「インフレ見通しに対するリスクはよりバランスが取れた」
「金利を一定期間制限レベルに維持する必要がある」
「CPIインフレ率は今年7-9月期には目標範囲に戻ると予想」
「CPIインフレ率は2025年後半に目標中間点の2%に戻る」
「金融政策が需要を制限していると引き続き確信している」

オアRBNZ総裁
「市場予想より高い水準で金利を維持する必要となる可能性」
「我々は利下げではなく、利上げを議論した」
「国内の物価圧力は予想通り緩和している」
「インフレ期待が低下していることに安心感がある」

日 12月景気先行指数:結果110.2 予想110.0(前回110.0)

欧 2月ユーロ圏消費者信頼感(確報値):結果-15.5 予想-15.5(前回-15.5)
欧 ユーロ圏景況感指数:結果95.4 予想96.4(96.1)

加 第4四半期経常収支:結果-16.2億加ドル 予想-19.8億加ドル(前月-47.4億加ドル)

米 第4四半期実質GDP(前期比年率)(改定値):結果3.2% 予想3.3%(前回3.3%)
米 第4四半期個人消費(前期比年率)(改定値):結果3.0% 予想2.8%(前回2.8%)
米 第4四半期GDPデフレータ(前期比年率)(改定値):結果1.6% 予想1.5%(前回1.5%)
米 第4四半期PCEコアデフレータ(前期比年率)(改定値):結果2.1%予想2.0%(前回2.0%)
米 1月卸売在庫:結果-0.1%予想0.1%(前月0.4%)

G20財務相・中央銀行総裁会議(ブラジル・サンパウロ、~29日)

清水日銀理事
「現時点では物価目標実現の十分な確度持っていない」
「目標実現に十分な確度で見通せれば大規模緩和の見直しを検討」

デギンドスECB副総裁
「新たなデータで最近の評価が確認されれば、ECB理事会は金融政策を修正するだろう」
「最近のインフレ見通しは非常にポジティブ、物価は下落を続けるだろう」
「利下げをするには、物価目標の2%に向かうことを確認する必要がある」

ボスティック米アトランタ連銀総裁☆、イベントに参加
「インフレが2%目標に向かって推移を続けると予想」
「インフレに関してまだ対応が必要であり、勝利を宣言したわけではない」
「政策に関して忍耐強くいることができる」

コリンズ米ボストン連銀総裁、イベントに参加
「年後半に緩和政策を開始することが適切になる可能性が高い」
「最近の経済データは、FRBの目標達成に向けた進展が不安定なものになり得ることを浮き彫りにした」
「価格の安定と健全な労働市場に持続可能な方法で経済が進んでいるかどうかを見極めるには、より時間が必要」
「ディスインフレ過程が継続するさらなる証拠が必要」
「個々のデータに過剰反応すべきではない」
「2%を上回るインフレの脅威が後退」アムズ米ニューヨーク連銀総裁☆、あいさつ

2月29日(木)

日 1月鉱工業生産:結果-7.5% 予想-7.0%(前月1.4%)
日 1月鉱工業生産(前年比):結果-1.5% 予想-1.7%(前月-1.0%)

NZ 2月ANZ企業信頼感:結果34.7 予想-(前月36.6)

豪 1月小売売上高:結果1.1% 予想1.5%(前月-2.1%)

独 1月小売売上高:結果-0.4% 予想0.4%(前月-0.5%)

独 2月失業者数:結果1.1万人 予想0.4万人(前月0.1万人)
独 2月失業率:結果5.9% 予想5.8%(前月5.9%)

英 1月消費者信用残高:結果19.0億円 予想14.5億ポンド(前月13.0億ポンド)

独 2月消費者物価指数(速報値):結果0.4% 予想0.4%(前月0.2%)
独 2月消費者物価指数(前年比)(速報値):結果2.5% 予想2.6%(前月2.9%)
独 2月消費者物価指数(HICP)(速報値):結果0.6% 予想0.4%(前月-0.2%)
独 2月消費者物価指数(前年比)(HICP)(速報値):結果2.7% 予想2.7%(前月3.1%)

加 12月実質GDP:結果0.0% 予想0.1%(前月0.2%)
加 12月実質GDP(前年比):結果1.1% 予想1.5%%(前月1.1%)
加 第4四半期実質GDP(前期比年率):結果1.0% 予想0.7%(-0.5%)

米 1月個人所得:結果1.0% 予想0.4%(前月0.3%)
米 1月個人支出:結果0.2% 予想0.3%(前月0.7%)

米 1月PCEデフレータ:結果0.3% 予想0.4%(前月0.1%)
米 1月PCEデフレータ(前年比):結果2.4% 予想2.4%(前月2.6%)
米 1月PCEコアデフレータ:結果0.4% 予想0.5%(前月0.1%)
米 1月PCEデフレータ(前年比):結果2.8% 予想2.8%(前月2.9%)

米 週間新規失業保険申請件数:結果21.5万件 予想20.9万件(前週20.2万件)

米 2月シカゴ購買部協会景気指数:結果44.0 予想47.8(前月46.0)
米 1月中古住宅販売成約指数:結果-4.9% 予想1.0%(前月5.7%)

神田財務官
「為替で行き過ぎた変動があれば対応する」
「G20では為替相場の過度な変動は好ましくないと発言した」
「為替市場の変動が高まるリスクに留意すべき」
「為替相場はファンダメンタルズに沿って安定的に動くことが望ましい」
「為替相場を緊張感を持って監視している」

オアRBNZ総裁
「ニュージーランド経済は予想通りに発展した」
「最新のデータはインフレが鈍化していることを裏付けている」
「5.5%のオフィシャルキャッシュレート(OCR)は中立金利よりかなり上」
「見通しのリスクは均衡している」

高田創日銀審議委員、あいさつ
「2%目標の実現がようやく見通せる状況になってきた」
「YCC運用見直し後も、緩和的な金融環境を継続している」
「賃金・物価が上がらないノルム、ようやく転換する変曲点を迎えている」
「非常に強い金融緩和からもう少し一段ギアを下げてもいいのではないか」
「賃上げ、半年前・1年前に比べ中小企業でも実現の動きが出てきており注目」
「(出口戦略について)どんどん利上げをすることではない」

ボスティック米アトランタ連銀総裁
「夏から緩和を始めるのが適切だろう」
「警戒心を持ち続け、注意深くいる必要」
「インフレ率は私の予想以上に早く低下した」

グールズビー米シカゴ連銀総裁、講演
「私が最も注視しているのは、住宅インフレがこれまで以上に改善していない理由」
「生産性の大幅な成長が続けば、金融政策に影響を与えるだろう」

メスター米クリーブランド連銀総裁☆、講演
「PCEデータはさらなる行動が必要であることを示している」
「2024年は3回の利下げが妥当」

3月1日(金)

NZ 1月住宅建設許可:結果-8.8% 予想-(前月3.7%)

日 1月完全失業率:結果2.4% 予想2.4%(前月2.5%)
日 1月有効求人倍率:結果1.27倍 予想1.27倍(前月1.27倍)

中 2月製造業PMI:結果49.1 予想49.6(前月49.2)
中 2月サービス業PMI:結果51.4 予想50.9(前月50.7)
中 2月財新製造業PMI:結果50.9 予想50.8(前月50.8)

独 2月製造業PMI(確報値):結果42.5 予想42.3(前回42.3)
欧 2月製造業PMI(確報値):結果46.5 予想46.1(前回46.1)
英 2月製造業PMI(確報値):結果47.5 予想47.1(前回47.1)

欧 2月ユーロ圏消費者物価指数HICP(速報値):結果0.6% 予想0.5(前月-0.4%
欧 2月ユーロ圏消費者物価指数HICP(前年比)(速報値):結果2.6% 予想2.5%(前月2.8)
欧 2月ユーロ圏消費者物価指数HICPコア(速報値):結果3.1% 予想2.8%(前月3.3)

欧 1月ユーロ圏失業率:結果6.4% 予想6.4%(前月6.5%)

米 2月製造業PMI(確報値):結果52.2 予想51.5(前回51.3)

翌24:00
米 1月建設支出:結果-0.2% 予想0.2%(前月0.9%)
米 2月ISM製造業景気指数:結果47.8 予想49.2(前月49.1)
米 2月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値):結果76.9 予想79.6(79.6)

神田財務官
「為替は従来のコミットメントを再確認」
「世界経済はソフトランディング見通しも不確実性を共有」
「共同声明は発出されなかった」

植田日銀総裁
「基本的には日本の景気は緩やかに回復している」
「世界経済は米国中心にソフトランディングがベースラインの見方」
「(物価目標達成見通しについて)まだそこまでは至っていない」
「春闘がひとつのポイントと考えている」
「(賃金動向について)ある程度まとまった数字が出てくるのは3月以降」

オアRBNZ総裁、講演
「インフレ率は依然として高すぎるが、低下傾向にある」
「インフレ期待は低下してきた」

ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁☆、討議に参加
「さらなる金融引き締めは必要ない」
「今年後半の利下げを予想」

バーキン米リッチモンド連銀総裁
「一部セクターでの低下が価格上昇を相殺」
「インフレ率は低下しており、2.4%は歓迎すべき」
「前年同月比の全体的なインフレ率は低下する公算大」
「FRBは市場と競争しているわけではない」

ピルMPC委員兼チーフエコノミスト
「インフレの持続性をみている」
「インフレは春に2%を下回ると予想」
「制限的な金利を維持することは金利を固定することを意味していない」

グールズビー米シカゴ連銀総裁
「住宅インフレは本当に奇妙なものだった」
「1月のインフレがノイズであることを驚くべきではない」
「住宅インフレを監視し続ける必要」
「政策金利がかなり制限的であると信じている」
「インフレが下がり続けるなら、雇用を考えなければならない」
「金利がどこで安定するか分からない」

ウォラーFRB理事
「バランスシートの縮小ペースについての判断は金利とは独立」

バイデン米大統領
「数日中にガザに支援物資を空中投下する」

ボスティック米アトランタ連銀総裁☆、講演
デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、パネルディスカッションに参加

※指標などの発表予定は予告なく変更になる場合があります。数値等につきましてはご自身でご確認頂くようお願いします。卒業証書