先週の日経平均は86円安(-0.26%)、ダウは223ドル安(-0.59%)だった。

2日、東京市場は休場。
ダウは25ドル高と小反発。投資判断の引き下げが伝わったアップルが3.58%下げ、インテル(-4.88%)、ネットフリックス(-3.77%)も下げNASDAQは1.63%安と3日続落した。(37715.04ドル)
連休明けは140.79の安値まであったがNY時間に入ると米長期金利の上昇でドル買い・円売りが優勢となり142.23まで上昇した。EUR/USDではユーロ売り・ドル買いが優勢となり一時1.0936まで下落。

3日、東京市場は休場。
ダウは284ドル安と反落。FOMC議事録では「当局者は金利が想定より長くピーク水準で維持される可能性を認識」とあり、早期利下げに消極的ととらえられハイテク株が売られNASDAQは1.18%安と3日続落。テスラ(-4.01%)の他、AMD(-2.35%)、アプライドマテリアルズ(-1.89%)など半導体関連も安い。(37430.19ドル)
バーキン米リッチモンド連銀総裁は講演で「追加利上げの可能性は依然として選択肢にある」と発言。米10年債利回りは一時4%台に乗せるとUSD/JPYではドル買い・円売りが優勢となり一時143.73まで上昇。FOMC議事要旨で引き締め姿勢の長期化が示されたことでEUR/USDでもドル買いが優勢。一時1.0893の安値まであった。

4日、日経平均は175円安と3日続落。正月休み中のNY市場がハイテク株安で下落、国内では能登半島地震の影響などもあり一時770円安まであった。しかし売り一巡後は下げ渋るとTOPIXは切り返して終えた。東京エレク(-4.95%)、SBG(-3.86%)、アドバンテスト(-3.79%)が安い。東証プライムの売買代金はで4兆1136億円。(33288.29円)
ダウは10ドル高と小幅反発。米10年債利回りが4%台に上昇、アップル(-1.27%)、マイクロソフト(-0.72%)、インテル(-0.38%)などハイテク株が下げNASDAQは2022年10月以来の5日続落。(37440.34ドル)
能登半島地震で日銀の早期マイナス金利解除の可能性が後退、USD/JPYは144.85まで上昇。12月のADP雇用者数16.4万人と予想を上回る一方で、週間新規失業保険申請件数20.2万人と前週から減少。EUR/USDではユーロ買い・ドル売りが出て1.0972まで上昇。

5日、日経平均は89円高と4日ぶりに反発。USD/JPYが145円に接近するなど円安進行や、先物主導の買いで日経平均は一時279円高まであった。アドバンテスト(+1.04%)、東京エレク(+0.48%)、トヨタ(+2.52%)などが上昇。東証プライムの売買代金は3兆9358億円。(33377.42円)
ダウは25ドル高と小幅続伸。12月の非農業部門雇用者数21.6万人増と予想を上回ったが、ISM非製造業PMI50.6と予想を下回るなどまちまちの結果。米経済のソフトランディング期待とFRBの早期利下げ期待の綱引きとなった。前日大幅安のウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(+3.09%)の他ボーイング(+1.66%)なども上昇。(37466.11ドル)
USD/JPYは雇用統計直後に145.98の高値をつける場面があったが、その後ISM非製造業PMIが予想を下回ると急速に伸び悩み143.80まで下落するなど乱高下。EUR/USDでは1.0876の安値から1.0998の高値まであった。

 

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日経平均日足

 

NASDAQ日足

 

USD/JPY日足



【今週の経済指標】


1月8日(月)
東京(成人の日)休場

独 11月製造業新規受注:結果0.3% 予想-(前月-3.7%)
独 11月貿易収支:結果204.0億ユーロ 予想-(前月177.0億ユーロ)

欧 12月ユーロ圏消費者信頼感(確報値):結果-15.0 予想-15.1(前回-15.1)
欧 12月景況感指数:結果96.4 予想-(前月93.8)
欧 11月ユーロ圏小売売上高:結果-0.3% 予想-(前月0.4%)

ボスティック米アトランタ連銀総裁☆、講演
「インフレ率の低下を考慮すると、失業率の上昇は典型的なケースよりもはるかに小さい」
「FRBは現在非常に強い立場にある」
「FRBはインフレを抑制するために制限的な政策を機能させ続けることが可能」
「年末までに2回の0.25%の利下げが見込まれる」
「雇用減によりリスクは均衡しているが、インフレ率は依然として目標を上回っている」
「年末時点でも政策は依然として制限的である必要があるが、インフレの進展により金利引き下げが正当化される」
「現時点ではインフレがリバウンドする見通しはないが、FRBは依然として注意を払う必要がある」

1月9日(火)

日 12月消費者物価指数(生鮮食品除くコア)(前年比):結果2.1% 予想2.1%(前月2.3%)

豪 11月小売売上高:結果2.0% 予想1.3%(前月-0.4%)
豪 11月住宅建設許可:結果1.6% 予想-2.0%(前月7.2%)

独 11月鉱工業生産:結果-0.7% 予想0.2%(前月-0.3%)

欧 11月ユーロ圏失業率:結果6.4% 予想6.5%(前月6.5%)

米 11月貿易収支:結果-632.0億ドル 予想-648.0億ドル(前月-645.0億ドル)

加 11月国際貿易収支:結果15.7億加ドル 予想21.0億加ドル(前月32.0億加ドル)
加 11月住宅建設許可:結果-3.9% 予想-1.2%(前月3.0%)

ボウマンFRB理事
「インフレの低下が停滞した場合には引き続き利上げの用意がある」
「政策金利がしばらく据え置かれればインフレはさらに低下する可能性」
「現在の政策スタンスは十分に制限的であるようだ」
「インフレ率が2%近くまで低下すれば、最終的にはFRBの政策金利を引き下げるのが適切に」
「労働市場の需要と供給のバランスが改善されつつある」
「インフレの上振れリスクは依然として残る」

米財務省、3年債入札

1月10日(水)

豪 11月消費者物価指数(前年比):結果4.3% 予想4.6%(前月4.9%)

翌24:00
米 11月卸売在:結果-0.2% 予想-0.2%(前月-0.2%)

デギンドスECB副総裁
「今年は急速なディスインフレのペースが鈍化する可能性が高い」
「入手したデータは、将来が依然として不確実であり、見通しが下方に傾いていることを示している」
「ディスインフレの進行は年初に一時停止する可能性」

シュナーベルECB専務理事
「センチメント指標が底を打っている証拠がある」
「短期的な経済見通しは我々の予測と一致して引き続き弱い」
「インフレ率が低下するにつれ、2024年も賃金の伸びは緩やかに低下すると予想」
「インフレ率は2025年に目標の2%に達すると予想」
「インフレの上振れリスクがあるため、警戒を続ける必要」

ベイリーBOE総裁
「英国のインフレ率を目標に戻すことが重要」
「英国では失業率が急増していない」
「英国の世帯収入はここ数カ月で増加した」
「中東での出来事はまだ経済に大きな影響を与えていないが、注視している」

ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁☆、講演
米財務省、10年債入

1月11日(木)

NZ 11月住宅建設許可:結果-10.6% 予想-(前月8.5%)

豪 11月貿易収支:結果114.37億豪ドル 予想75.0億豪ドル(前月76.6億ドル)

日 11月景気先行指数:結果107.7 予想107.9(前月108.0)
日 11月景気一致指数:結果114.5 予想114.6(前月115.9)

米 12月消費者物価指数:結果0.3% 予想0.3%(前月0.1%)
米 12月消費者物価指数(食品・エネルギー除くコア):結果0.3% 予想0.2%(前月0.3%)
米 12月消費者物価指数(前年比):結果3.4% 予想3.2%(前月3.1%)
米 12月消費者物価指数(食品・エネルギー除くコア):結果3.9% 予想3.8%(前月4.0%)

米 週間新規失業保険申請件数:結果20.2万件 予想20.9万件(前週20.3万件)

ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁h☆
「政策金利は2%の物価目標達成に十分に景気抑制的」
「緩和前にインフレ率が2%に向かうと確信する必要がある」
「インフレ率を2%に戻すという我々の取り組みはまだ終わっていない」
「FRBはしばらくの間、制限的な政策スタンスを必要とするだろう」
「見通しはいまだ不透明、金利決定は会合ごとに行われる」
「経済に対するリスクは両面ある」
「インフレ状況はかなり改善」
「バランスシートの縮小は計画通りに進んでいる」

メスター米クリーブランド連銀総裁
「12月CPIの結果は我々の仕事がまだ終わっていないことを示唆」
「今年もインフレ率は引き続き低下するとの予測」
「今年は2%の目標に届かないだろう」
「3月は利下げには早すぎる」
「まだ利下げするには至っていない、経済が予想通りに進んでいるというより多くの証拠が欲しい」

バーキン米リッチモンド連銀総裁☆
「インフレが目標に向かっていることを確信したい」
「インフレ率が2%に向けて軌道に乗れば利下げに前向きになる」
「本日の米CPIはほぼ予想通りであり、全体としては緩やかな推移を示唆」

ラガルドECB総裁
「現時点では我々は戦いに勝利している」
「我々はインフレの最も困難で最悪の時期を乗り越えたと思う。それはインフレが順調に低下するという意味ではない」
「2025年のユーロ圏インフレ率は1.9%を見込む」
「ECBはピーク金利にある可能性が高い」
「インフレ経路がデータで確認されれば利下げを開始できる」

日銀地域経済報告(さくらレポート)
米財務省、30年債入札

1月12日(金)

日 11月国際収支(経常収支):結果19256.0億円 予想23700.0億円(前月25828.0億円)
日 11月国際収支(貿易収支):結果-7241.0億円 予想-5139.0億円(前月-4728.0億円)

中 12月消費者物価指数(前年比):結果-0.3% 予想-0.3%(前月-0.5%)
中 12月生産者物価指数(前年比):結果-2.7% 予想-2.6%(前月-3.0%)
中 12月貿易収支:結果753.4億ドル 予想760.0億ドル(前月684.0億ドル)

日 12月景気ウォッチャー調査(現状判断DI):結果50.7 予想50.0(前月49.5)
日 12月景気ウォッチャー調査(先行き判断DI):結果49.1 予想49.6(前月49.4)

英 11月GDP:結果0.3% 予想-(前月-0.3%)
英 11月鉱工業生産指数:結果0.3% 予想-(前月-1.3%)
英 11月製造業生産高:結果0.4% 予想-(前月-1.2%)
英 11月貿易収支:結果-14.08億ポンド 予想-(前月-44.8億ポンド)

米 12月生産者物価指数:結果0.0% 予想0.2%(前月0.0%)
米 12月生産者物価指数(食品・エネルギー除くコア):結果-0.1% 予想0.2%(前月-0.1%)
米 12月生産者物価指数(前年比):結果1.0% 予想1.3%(前月0.8%)
米 12月生産者物価指数(食品・エネルギー除くコア)(前年比):結果1.8% 予想2.0%(前月2.0%)

カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演

グールズビー米シカゴ連銀総裁
「利下げ前にさらなるデータを確認する必要がある」

※指標などの発表予定は予告なく変更になる場合があります。数値等につきましてはご自身でご確認頂くようお願いします。雪だるま