宮城野部屋閉鎖 | 歴史の裏

宮城野部屋閉鎖

 白鵬いじめ

 

 宮城野(元横綱・白鵬)部屋が、元前頭・北青鵬の暴力問題を受けて閉鎖された。2022年7月に宮城野親方が暴行の事実を知ってから速やかに担当理事に報告しなかったなど、不手際もあったようだが、従来の例から見ると、部屋の閉鎖は破格に厳しい。相撲社会の慣習をたびたび破っている白鵬へのいじめだと受け取られても仕方あるまい。

 

神事なら憲法違反

 5月7日付毎日新聞で元NHKアナウンサーの刈屋富士雄氏は「大相撲はスポーツじゃないんです。日本の伝統文化です。アマチュア相撲はルールの中で勝敗を決める。でも大相撲は神様の前で勝敗を決める」と言う。相撲担当の中には「大相撲は神事である」と抵抗なく書いている記者が多い。冗談じゃない。「神事」なら憲法違反だという意識がないのだろうか。相撲バカ記者たちの不勉強に呆れる。

 憲法89条には「公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため~~これを支出し、又はその利益に供してはならない」とある。日本相撲協会は公益財団法人である。だから、税の軽減など国から便益を受けている。もし、大相撲が神事だとすれば、宗教上の行事になり、国からの便益を受けられないことになる。だから、大相撲は神事ではなく国民に人気のある興行なのだ。

 

伝統文化なら助っと外人など呼ぶな

 白鵬は現役時代に優勝インタビューで観客に万歳三唱や三本締めをしたり、行司に物言いをつけたりして批判を浴びた。これが日本の伝統文化に反する行為だからと、相撲協会のエラいさん方はお冠のようだ。そんなに伝統を重んじたいならモンゴルやハワイから強いやつを呼んでくるな。1人しかいない横綱、大関4人のうち半分はモンゴル人ではないか。大きくなるまでその国の伝統を身に付けた人に日本の伝統文化なんて押し付けるな。人権無視ではないか。そんなに伝統を重んじたいなら、日本人だけで相撲を取ったらいい。大相撲から外国人をなくしたらガタガタになる。日本の伝統なんてくそったれというのが現状ではないか。