海外へ修学旅行
1人当たり50万円だって
東京都港区が2024年度以降、区立中学3年生の修学旅行を海外とすることを決めたことがマスコミで話題になっている。24年はシンガポールへ3泊5日。旅費は1人当たり最大約50万円。これまでの国内旅行は7万円だったので差額の43万円を区が補填するという。港区は5億円の事業費を補正予算に盛り込んだ。港区は高級住宅地で外国人も多い。こうしたことから修学旅行に外国を選び国際性を身に付けさせるのが目的だという。
マスコミでは、5億円が高いかどうかや、修学旅行を海外に行かせることが妥当かばかり論じられているが、私はシンガポール3泊5日でなぜ、1人当たり50万円もかかるのかに疑問を持っている。どんな豪華旅行を企てているのか。シンガポールやマレーシアあたりのツアー旅行は安いので10万円。修学旅行はなら豪華ホテルに泊まる必要はない。行先も決まっているし、「国際感覚を身に付けさせるため」なら自由時間も多いだろうから、旅行業者の負担は少なくなる。15万円で十分賄えるはずだ。なぜ50万円になるのか。教育委員会と業者がつるんでいるとしか思えない。メディアはこうした庶民感覚に基づいてもっと切り込んでほしい。