マクロン、国連欠席
英国国王歓迎のため?
国連加盟193カ国が一堂に集まって地球上のあらゆる問題について討論するのが国連総会。毎年9月開催。いま開会中の第78回総会には約140カ国の首脳が出席しているが、安保理常任理事国で出席したのはアメリカのバイデン大統領だけ。国連の機能不全を象徴している現象だ。ロシアのプーチン大統領は国外へ出ると逮捕される危険があるため。中国の習近平主席は経済不振でガタガタになっている国内問題で忙殺されているのだろう。イギリスのスナク首相は来月開催される保守党大会に備えるためだという報道があるが、はっきりした理由は分からない。フランスのマクロン大統領はフランスを初訪問する英国のジョージ国王を迎えるためだという。
なんで? と言うのが一般人の感覚だろう。確かに世界に冠たる英国国王の訪問を出迎えないわけにはいかないだろうが、世界中の大問題を討議する国連総会中なのだから、国王の日程を変えてもらえばいいではないか。このブログで、今年5月の広島サミットの直前、上皇ご夫妻が京都の葵祭見物のためなどで京、奈良見物したことを取り上げた(2023.05.15)。広島サミットの直前とあって日本中の警備陣が緊張の真っただ中にある時になんとバカげたことをと嘆いた。
地球温暖化やロシアのウクライナ侵略で人類が生存の危機にある中で、国王のお遊びに付き合っている場合じゃない。英仏両国の為政者は何が大事なことなのか分かってないのだろうか。