自衛官候補生の教官射殺
何があったのか
最近はびっくりするニュースが多いが、6月14日に岐阜市の陸上自衛隊日の基本射撃場で起きた銃撃事件は本当にショックだった。18歳の自衛官候補生(軍人見習い)が射撃訓練中に自動小銃(携帯用機関銃)を乱射し、3人が撃たれ、うち2人が死亡した事件。銃を発射した候補生は52歳の教官を殺すつもりだったと言い、後の2人は殺すのに邪魔だったからという。
戦争中、気に入らない上官を後ろから撃つということが言われるが、そんなことが本当に起きるのだろうか。どこの国の軍隊でも射撃訓練中に教官を射殺するなんてことがあっては軍隊は成り立たない。自衛隊は1954年設立以来、約70年間戦争をしたことがなく、自衛隊に入る人は実際に人を殺す職業だとは思わないでいるに違いないが、戦争をすれば間違いなく人を殺さなければならない。それだけに他の国家組織に比べ規律は厳しく、訓練も過酷だろう。訓練中に何があったのか分からないが、あってはならない事態が発生した。