みどりの窓口閉鎖
アフターケアなしの無責任
役立たずのえきねっと
我が家はJR山手線の五反田駅と大崎駅のほぼ中間にある。直近の五反田駅のみどりの窓口は2021年3月で閉鎖になり、少し遠い大崎駅も今年2月いっぱいで閉鎖された。妻は4月に姉妹で木曾福島へ墓参に行くという。私たち夫婦は「大人の休日クラブ」に入っているので、旅行は3割引になるが、みどりの窓口が使えなくなったので、「えきねっと」に登録したが、検索すると新幹線で名古屋へ出て木曽福島へ行くルートしかなく、新宿から中央本線塩尻経由で行くルートは「そのルートはお取り扱いできません」となった。新幹線ルートだと運賃が2倍近くなる。
土曜なのに窓口半分
仕方がないので、大崎駅の券売機で買おうとしたが、新宿―塩尻間のあずさ特急券は買えるが、大崎―木曽福島間の乗車券は買えない。やむなく品川駅のみどりの窓口へ行くことにした。
みどりの窓口は改札口の真ん前にあったが、すごい行列。土曜日だというのに、7つある窓口のうち、人がいて受け付けているは3つだけ。約30分待たされ、やっと新宿―塩尻間の特急あずさ、と塩尻―木曾福島間の特急しなのの乗車券、特急券の往復切符が買えた。
窓口までの交通費
ネットによると、乗車駅で申し出ると、乗車駅からみどりの窓口のある駅までの往復乗車券をくれるという。大崎駅の有人改札口で申し出ると、「品川駅までの切符を買って品川駅の有人改札駅で言えば帰りの乗車券をくれます」と言う。品川までの切符を150円で買った。品川駅で切符を見せると通してくれたが、「帰りには窓口で切符を見せてください」と言われた。帰りに改札口で、切符を見せ、「みどりの窓口に行った帰りです」と言ったら、女性駅員が「帰りの切符は?」という。「帰りにこれを見せろと言われた」と答えると、「帰りの切符はみどりの窓口でもらってください」と言う。私はカーッとなって「お前たちは何してるんだ!」と怒鳴ってしまった。みどりの窓口へもう一度並ぶとまた30分待たされる。結局、帰りはスイカで帰ってきた。
後で考えると、行きの大崎駅の駅員はどうすればいいのか分かっておらず、品川駅の駅員は言葉が足りなかったことが分かった。「この切符をみどりの窓口に出せば切符代を返してくれ、帰りの切符もくれます」と言えばよかったのに、「窓口に見せてください」というから、私はてっきり、帰りも改札口へ見せればいいと思い込んでいた。金額は大したことはないが(私がついて行ったので往復600円)窓口閉鎖後の対応が徹底していない。怒鳴ってしまったお姉ちゃんには悪いことをしたと思う。妻は「私は、この社会ではもう生きていけないわね」と嘆いていた。
対策ないのに閉鎖
赤字のJR のことだから、みどりの窓口の整理統合はやむを得ないとは思う。しかし、アフターケアがなってない。本来、「えきねっと」や券売機でも購入できるようなシステムを構築してから窓口閉鎖すべきなのに、順序が逆だ。それでも、統合を急ぐなら、その後の客の対応を分かりやすくすべきだ。
改めて大崎駅の「みどりの窓口」営業終了のお知らせ、を確認すると、「3月1日以降、みどりの窓口をご利用の際は、以下の駅をご利用ください」とあって品川駅、目黒駅が書いてあるだけ。どうやって利用するのか、そこまでの運賃はどうすればいいのかが分かるように書いてない。なるべく請求させないよう、分かりにくく書いているとしか思えない。自分たちの営業利益を追求するだけで、客を犠牲にしてもいいという、昔の国鉄気質丸見えだ。