母娘
なぜ、娘が座るの
きのう(8月3日)、久しぶりに妻と出掛けた。ここ2年以上、墓参以外にはほとんど出かけていなかった。妻が傘寿になったので、記念に遠出したかったが、近場で行ってないところへ行こうと、国営昭和記念公園へ出かけた。久しぶりに歩いてずいぶん疲れた。帰りの電車は立川駅で幸い座れたが、車内は結構混んでいた。目の前には50前後の母親と大学生と思われる娘が立っていた。途中駅で席が1つ空いた。すると、娘が当然のように座り、母親は立っていた。
私は呆れてしまった。なぜ、健康そうで元気いっぱいの娘が座るの。これまでも親子の場合、小学生や中学生の子供を座らせる母親がいるのは見てきたが、大学生らしい娘が先に座るのを見たのは初めてだ。私は自分の子供には「子供は元気なんだから大人に席を譲りなさい」と教えてきたから、子供たちは小学校高学年になってからは席を譲っていた。孫が小学1年の時「俺は若いから立っている」と言って立っていた。傍にいた6年生ぐらいの子がニヤニヤ笑っていた。
私は85歳だが、席を譲られたのはこれまでに10回。80歳までに譲られたのは4回。5度目は81歳8カ月、6度目は82歳3カ月。直近では2020年11月の83歳9カ月。以来1年半、席を譲られていない。私は若く見えるしシャンとしているので、席を譲られたことはほとんどない。譲ってもらいたいとも思わない。しかし、老人や障害者、妊婦を見て譲ろうという風習がなくなってしまったことが残念でならない。スマホを見つめて気づかないせいかもしれないが、それだけではないような気がする。世の中はすっかり変わってしまったのだろうか。