ゴーン会長逮捕
監査役は報酬泥棒か
日産自動車のカルロス・ゴーン会長が11月19日、プライベート機で羽田空港に降りたところで、東京地検特捜部に連行され、金融商品取引法違反で逮捕された事件が連日大騒ぎとなっている。検察を利用した社内クーデターだと思われる。危機的状態にあった日産をV回復した手腕は大したものだが、1999年以来、約20年間にわたりトップの座にあってやりたい放題。10億円を超す(日本では法外な)報酬もさることながら、ワンマンぶりが旧日産の経営陣には排除したい目の上のたんこぶだったに違いない。
だが、私が不審に思うのは、こんなことは内部のことで、なぜ、検察を利用しなければならなかったのか。株式会社の監査役や公認会計士は何をしていたのか。役員になりそこなったり、役員から追い出されたりした人が「監査役」というポストでただ飯を食わせてもらっていたのだろうか。内部監査が機能しないなら監査役も公認会計士の制度も止めちゃった方が会社にとっていいじゃないか。その無駄はゴーンさんの比ではない。東芝の不正経理でも明らかになったが、内部監査は何の役に立っていない。どの企業も無駄を省くため、公認会計士を辞めさせ監査役を失くせばいいじゃないか。