幸せって | 歴史の裏

幸せって

人並みが幸せ

 

 ヂヂがカラオケで歌う昭和歌謡の代表曲に「昭和枯れすすき」(さくらと一郎)がある。その2番に

 

幸せなんて望まぬが 人並みでいたい

 

という歌詞がある。ヂヂはいつもこの歌詞に疑問を抱く。「人並みでない幸せって何なの?」。2011311日の東北大震災で、親や子供、兄弟などすべてを亡くした人、家も流され、住まいを変えなければならなかった人、原発事故で故郷を追われ、今だに帰れない人。これらの人は明日もまた同じ生活が続くと思っていたのに、突然すべてが断ち切られた。彼らは「人並みの生活がどんなに幸せなのか」をかみしめているはずだ。歌詞で言う、人並みでない幸せっていったい何だろう。地に足のつかない浮ついた生活なんて意味がない。