白鵬の勝ち方
勝つことがすべて
大相撲春場所千秋楽での白鵬の勝ち方に非難が集まっている。立ち合い直後に左へ変わり突き落とし、一瞬で勝負が決まってしまった。場内からは怒号やブーイング。千秋楽結びの一番に横綱同士の力相撲を期待したのに、肩透かしを食ったからだろう。八角理事長(元横綱・北勝海)は「変化というより、いなし」と擁護した。確かに、立ち合いでは日馬富士の顔の前に右手をかざし、その後に変わっている。3場所優勝から遠ざかっていたから、相撲界の第一人者としては勝ちたい気持ちが大きかったのだろう。
実態は「外」国技
大相撲は「国技」であり、神事であり、伝統があるなんて言うけれど、現状を見ると「国技」の前に「外」を付けなければならない。横綱は3人ともモンゴル出身。もし、横綱の風格とか、伝統を言うなら、外国から力士なんか連れてくるな。はじめは小錦、曙、武蔵丸などハワイ勢に目を付け、その後は旭鷲山、朝青龍、白鵬とモンゴル勢に目を付けた。強い力士をかこうためになりふり構わず外国でリクルートしたのは一体だれか。外国力士に日本の伝統や風格を押し付けたって無理だ。朝青龍など明らかに金稼ぎするための出稼ぎ感覚だ。「国技」の伝統を言うなら、八百長や親方の暴力問題の方をしっかりやれと言いたい。
「心」はどこへ
相撲は「心技体」だという。中でも「心」が最も重要視される。ところが、週刊誌などで八百長が報じられていたのに、日本相撲協会はずっと「八百長はない」と強弁していた。改善する気がなかったのだ。2011年2月に警視庁が押収したメールに14人の力士の名前が残っており、言い逃れはできなくなった。14人以外にも八百長に関与した疑いのある力士もいたことが分かった。私が驚いたのは、「私はやりました」と名乗り出た力士や親方が一人もいなかったことである。「心」は一体どこへいってしまったのか。「バレなければ悪いことをやってもいい」というのが大相撲の「心」なのか。
すべてのスポーツは勝つことがすべてである。どんなに立派な相撲を取ろうと、負けたらファンから評価されない。白鵬は相撲の決まり手で立派に勝った。勝ち方に文句を言う暇があったら、八百長で一人も名乗り出なかった相撲界の体質にこそメスを入れるべきだ。
大相撲春場所千秋楽での白鵬の勝ち方に非難が集まっている。立ち合い直後に左へ変わり突き落とし、一瞬で勝負が決まってしまった。場内からは怒号やブーイング。千秋楽結びの一番に横綱同士の力相撲を期待したのに、肩透かしを食ったからだろう。八角理事長(元横綱・北勝海)は「変化というより、いなし」と擁護した。確かに、立ち合いでは日馬富士の顔の前に右手をかざし、その後に変わっている。3場所優勝から遠ざかっていたから、相撲界の第一人者としては勝ちたい気持ちが大きかったのだろう。
実態は「外」国技
大相撲は「国技」であり、神事であり、伝統があるなんて言うけれど、現状を見ると「国技」の前に「外」を付けなければならない。横綱は3人ともモンゴル出身。もし、横綱の風格とか、伝統を言うなら、外国から力士なんか連れてくるな。はじめは小錦、曙、武蔵丸などハワイ勢に目を付け、その後は旭鷲山、朝青龍、白鵬とモンゴル勢に目を付けた。強い力士をかこうためになりふり構わず外国でリクルートしたのは一体だれか。外国力士に日本の伝統や風格を押し付けたって無理だ。朝青龍など明らかに金稼ぎするための出稼ぎ感覚だ。「国技」の伝統を言うなら、八百長や親方の暴力問題の方をしっかりやれと言いたい。
「心」はどこへ
相撲は「心技体」だという。中でも「心」が最も重要視される。ところが、週刊誌などで八百長が報じられていたのに、日本相撲協会はずっと「八百長はない」と強弁していた。改善する気がなかったのだ。2011年2月に警視庁が押収したメールに14人の力士の名前が残っており、言い逃れはできなくなった。14人以外にも八百長に関与した疑いのある力士もいたことが分かった。私が驚いたのは、「私はやりました」と名乗り出た力士や親方が一人もいなかったことである。「心」は一体どこへいってしまったのか。「バレなければ悪いことをやってもいい」というのが大相撲の「心」なのか。
すべてのスポーツは勝つことがすべてである。どんなに立派な相撲を取ろうと、負けたらファンから評価されない。白鵬は相撲の決まり手で立派に勝った。勝ち方に文句を言う暇があったら、八百長で一人も名乗り出なかった相撲界の体質にこそメスを入れるべきだ。