韓国客船沈没
なぜ日本は救助しない
韓国の珍島沖で4月16日朝、客船セウェル号(6825㌧)が沈没した事故は謎が多い。岩礁が多く危険海域として知られている場所でなぜ沈没したのか、船長はじめ乗組員全員が沈没前に救助されながら475人の乗客・乗員のうち行方不明者が約270人にもいるのか、韓国海洋警察や韓国海軍は懸命に救助活動をしているようだが事故発生から救助開始までなぜ約1時間もかかったのか。私が不思議に思うのは、なぜ日本の救助機関である海上保安庁が出動しなかったのかである。
珍島は北九州や対馬からはそれほど遠くない。客船が出港した仁川との距離とあまり違わない。韓国の海洋警察は装備はまあまあだが、海上保安庁に比べれば救助能力は劣っている。海軍は勢力や装備は大きいものの、戦闘をするための装備であり技術だから救助には適していない。装備も能力も優っている海上保安庁の航空機や船艇を北九州や対馬、鹿児島から派遣すれば救助に威力を発揮できた。日本政府は韓国に応援出動を問い合わせたのだろうか。自衛隊を派遣するといえば、韓国は拒否したかもしれないが、前述のように軍隊は救助には適さないから、自衛隊ではダメだ。海上保安庁と韓国海洋警察は普段から交流があって仲がいい。
海難は初動が遭難者の死命を左右する。なぜ、日本から救助に行かなかったのだろうか。新聞、テレビを見てもその謎が解けない。日本政府の対応が知りたい。