8月15日
靖国参拝
毎日参拝すればいい
68回目の8月15日。毎年のことだが、総理大臣の靖国参拝が話題になる。安倍晋三首相は昨年9月の自民党総裁選の際、第1次安倍内閣の時、靖国参拝しなかったことを「痛恨の極み」と言っていたのに、今年は参拝を見送り自民党総裁として私費(金はどこから出したのか。官房機密費なら国民の税金だ)で玉串料奉納にとどめた。中韓両国との関係悪化を避けるためのようだ。中韓両国が首相の靖国参拝にクレームを付けるのはA級戦犯が祀られているからだが、これは安倍さんを含むネオ保守の言うように戦勝国が決めた戦犯であって、日本人が決めた戦犯ではなく、無理やり開戦に持ち込み臣民310万人を犠牲にし日本を敗戦ち込んだ英傑である。それなら、戦勝国に遠慮せず参拝すればいいのに、中韓両国に阿って止めるとは、なんと度胸のない話だ。
前にも書いたが、日本の国益を損ねてもいいという信念に基づいての参拝だったら堂々とやればいい。そうなら、1年に1度なんてみみっちいことを言わず毎日参拝すればいい。イスラム教徒は1日に5回のお祈りを欠かさない。敬虔なキリスト教徒も起床に始まり3度の食事、就寝とやはり1日5回のお祈りをする。熱心な仏教徒も(私を含め)朝夕の勤行を毎日続けている。靖国参拝を毎日続けたら、個人の宗教的信念だから、中韓両国は文句を言うまい。1年1度だけというのは、単に保守層の票が欲しいだけのパフォーマンスと見破られて足元を見られクレームをつけられるのだ。
戦没者墓苑がある
日本の首脳は外国訪問の際、よく無名戦士の墓に献花し表敬する。ところが、来日する外国首脳がそうすることは皆無である。理由は2つであろう。靖国神社が神道の施設であり、「八紘一宇」の帝国主義を正当化するため戦死者を利用して英雄に祭り上げていることと、戦勝国が決めたA級戦犯を祭っていることである。しかし、靖国神社の隣接地には千鳥ケ淵戦没者墓苑がある。これは他国の無名戦士の墓と同じ趣旨のものだから、来日した各国首脳にはここに献花してもらえばいい。それが定着すれば、靖国参拝の是非なんて大仰に騒がなくても、「靖国神社」なんて神道の一施設に過ぎなくなる。