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 幼稚園の園庭?

 

 びっくりしたなんてもんじゃない。驚きを通り越して呆れるしかなかった。突然、幼稚園の園庭の坩堝に投げ込まれた感じだった。

 一昨日(3月27日)横浜に住んでいる小6の孫が空手昇級試験のため、東急池上線久が原駅前にある松濤館本部道場へきた。せっかくの機会だからと老夫婦と娘と4人で食事することになった。午後7時過ぎ、池上線戸越銀座駅そばにある「庄屋」へ入った。大衆居酒屋はなんでもあり、子供の食べられるものも多いので、よく利用しているが、こんな場面は初めてだった。

 1階は満席で2階の一番奥の席へ案内された。廊下をはさんで個室(といっても、4人が座れるテーブルの廊下側にすだれがあるだけ)と、宴会のできるぶち抜きの部屋がある。その時の体験である。席へ座ったら、子供の叫び声が充満して、家族の話も聞こえない。ブチ抜きの部屋の片方に幼児だけ20人くらいがてんでんばらばらに飲み物や食べ物を注文し、騒ぎまくっている。母親たちは隣の部屋で宴会、自分たちだけで盛り上がっていた。廊下を走り回っている子供がいるが、誰ひとり注意しない。慌てて階段のぼり口近くの席へ替えてもらったが、それでも子供たちの騒ぎ声がうるさいことこの上ない。ウエーターに「いつもこんななの」と聞いたか、「まぁ」と答えていた。どうも常連らしく、ウエーターは慣れっこになっているらしい。

 

子供に関心がない母親

 40代半ばの娘は「私たちの頃は懇親会をしてもだいたい昼食会で、親の間に子供たちを座らせていた。居酒屋で、子どもは子供、親は親だけで、子供を放置するなんて信じられない。こんな親と一緒には騒げないから、私なんか仲間はずれにされちゃうだろう」とさすがに呆れていた。私たちは9時頃店を出たが、彼女らはまだ居続けていた。盛り上がったら、子連れでカラオケへでも行くんだろう。妻の若い頃は子供中心の生活で、主婦が外で飲み会をするなんてあり得なかったから「旦那は承知してるんかしら」なんて心配していた。

 電車内で、子供そっちのけでケイタイに夢中になっている母親をよく見るが、こうした親に育てられた(育てているのではなく、一緒に生活しているだけかもしれない)子どもは、どういう大人に育つのだろうと暗澹たる気持ちになった。