安倍晋三の真榊問題 | 歴史の裏

安倍晋三の真榊問題

安倍晋三の真榊問題




 安倍首相が靖国神社の春季例大祭(4月2123日)に「内閣総理大臣」名で真榊を奉納していることがばれた。これについて5月8日、記者団の質問に対して事実関係についても「申し上げない」と突っぱねた。靖国参拝については以前から「行ったか行かないかについても言わない」と言ってきた。


これが国民を代表する政治家なのだろうかと疑ってしまう。自分の言動について一切説明せず、「理解をいただきたい」とは、まるで「民は依らしむべし、知らしむべからず」の封建時代に帰ったような錯覚に陥ってしまう。民主主義とは、国民から負託を受けた政治家が自分の行動について十分に説明し、その同意を得て、政治を進めるものである。それをしない政治家は国民の代表としての基本的資質が欠けている。


従軍慰安婦問題でも「旧日本軍による強制はなかった」との発言が問題になったのに、日本の国会やマスコミに対してはほとんど説明せず、アメリカへ行ってブッシュや議会、マスコミには積極的に発言した。国会でも自分の言葉で説明することはほとんどない。役人の書いた文章を読むだけだ。そのくせ、やりたいことは確実に実行しているようだ。


国民は何を言っても分からないだろうと、バカにして、適当に話しているに違いない。何しろ、自分は岸信介の血筋を引いているエリートだから、愚民に自分の言動について説明するなんてバカなことはしないでも、国民は付いてくると思っているに違いない。


平和憲法はアメリカに押しつけられたもので、今こそ自分たちの憲法を取り返したいと言う。民主主義もアメリカに押しつけられたものだから、そんなものは必要ないと思っているんだろう。それこそが彼の目指す「美しい国」なのか。