『元は一緒の仲間』

血液のこの言葉。


体にとって必要な存在である、血液 と 腎臓でお別れした、結果的に不必要であったモノ

何故、元は一緒の仲間だったのでしょう?


摂取された食物は、口→食道→胃→十二指腸→小腸といった順に消化されます。

消化というのは、『裏ごし』です。

食材をきめ細かく、なめらかにする。

小腸までの間に、出来る限り小さく、細かくしておき、小腸という最終『万能こし器』で、裏ごしして、そこを通れたモノは、血液と出会い、通れなかったモノは、そのまま次は大腸へと向かいます。


僕が習った解剖、生理学では、『血液に出会う』と習います。

ただし、あくまでも『説』ですが、

『出会う』のではく、『成る』という事もあるという学説もあるのです。


成る?


小腸で、最終的に裏ごしされたモノが、血液に成る。


ん?


そんな、小腸を通過したら、いきなり血液に変身!?

詳しく言えば変身というわけではないですが、

大まかに言えば、変身です。


要するに、血液はまた違う場所でつくられた特別な存在であったものが、
実は、今日食べたモノが、ダイレクトに明日の血液になっていると言ってもおかしくはないかもしれない。というお話です。


血液と出会った、あのモノ。

もしかしたら、元々は同じ食材だったかもしれない。


必要 と 不必要 のその裏には、少し儚いストーリーがあるかもしれません。