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昔、読んだ筒井康隆のエッセイにこういうのがあった。
万引きから殺人まで、どんな犯罪もすべて死刑判決にすればいい。
そして、死刑執行をする直前に命乞いをする犯罪者を減刑する。
こうすれば、犯罪は減るだろう。
死刑という言葉を聞くといつも思い出す。
実現はできないけど。
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光市の事件はこの判決以外に考えられない。
やった事も話してきた事も含めて死刑が相当だと思う。
ただ、死刑は万が一冤罪だった場合
どう頑張っても、取り返しがつかないという意味で
他の刑罰とは違う。
そう考えると
今の日本の刑罰で死刑の次に思い刑罰が
無期懲役(実際は有期なのに)しかないところに大きな疑問を感じる。
もし、日本に終身刑があったとしたら。
死刑の代わりではなく、死刑の次の選択肢として終身刑があったら
今回の裁判でも流れが違っていたのかもしれない。
終身刑のコストが無期懲役と
どの程度違うのかというようなことは分からないが
取り返しのつかない冤罪だけは避けられるはず。
状況証拠の積み重ねで
犯人と断定されるような事件(毒ぶどう酒事件やカレー事件)などは
終身刑。
現行犯や確実な物的証拠がある事件(小学校乱入事件、光市事件)は
死刑。
こういう選択肢があっても良いのではないか。
幼稚な話で申し訳ないと思うが
もし、裁判員として選ばれてしまったらと思うと
この幅がやっぱり欲しいと思う。
もし自分たちの判断が間違っていたら・・・。
だから私は終身刑も死刑も選べるようにしてほしいと思う。
※でも裁判員が参加するのは一審だけで最終判断には参加させないそうです。