「何をどうしても 眠れない夜は

 何が何でも 眠っちゃいけない夜さ

 雨宿りするくらいなら 晴れてる街に 駆けてゆくさ

 Forever Young  あの頃の君にあって

 Forever Young  今の君にないものなんてないさ」

 

                    (Forever Young/ 竹原ピストル)

 

 

 

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先日、中学生から来てくれてる 男の子と 話していました。

 

今、 大学生となってる彼は すっかりバンドフリークになって

ライブハウスへ、フェスへと行くのが もっぱらの楽しみとの事。

 

同じ趣味の彼女も出来て、二人で一番前まで行って

汗だくのグチャグチャになって、ダイブしてって

とにかく 楽しい!って話してくれました。

 

そんな話を咲かせた夜、

 

ふと10代の頃のことを思い出していました。

大阪の天保山にあったベイサイドジェニーという

大きな大きなライブハウスへ行っては

夜通し汗だくになって、好きなバンドに熱狂し、

合間の時間に海風にTシャツを乾かしてもらいながら

友達やバンドマンと色んな話をしました。

 

お目当てのバンドマンには、着てるTシャツに直接サインをもらったり

ステッカーを貼ってもらって 写真を撮ってもらったり。

それは、あの頃の私達にとって、何よりもの「勲章」になりました。

 

おかげで近くのコンビニの、油性ペンや水が売り切れになっていました。

 

思い出の詰まった そのライブハウスは無くなってしまっているけど、

その頃にキチンと経験したから、こんな歳になっても

怖がらずにどこへでも行ける「勲章」が

私の中に残っているんだと思います。

 

私が電車に往復3時間も揺られ

夜通しライブハウスに居た事なんて

今でも親は知らない。

 

 

でも あの頃の瞳に映っていたステージが 

 

今でも真っ直ぐに前を向かせてくれている。

 

 

 

IMG_1772.jpg

 

5月の初め、竹原ピストルのLIVEへ 行って来ました。

 

私は1番前に居ました。
彼が何曲目で玉の様な汗を掻き出し、

その汗がギターの端を流れ、

Tシャツを通り越してGパンの膝辺りまで、ビッショリ濡れていくのを観ていました。

 

尖る歌詞と掻き毟るギターと声、飛び散らかる唾と、時折見せてくれる笑顔は、どんな物よりも シンプルでした。

 

格好良さや、観客の心を震わせる表現は、ただただ彼が1つ1つ着実に積み上げて来た証だと感じました。

彼がどんな人で、どんな父親で、どんな夫で、どんな生き方をして来たのか 私は知らない。
 

でも、その全てが分かる時間だったと。

 

アンコールで出てきた後、
ステージに溜まっていた自分の汗をタオルで綺麗に拭き取ってから、
最後の曲を歌い

彼は一番の笑顔で去りました。

 

 

 

ステージは生き様。

経験からしか、創造は生まれない。

 

 

私がLIVEに行く理由。

 

 

 

TiCA