マイディリー(3/15)

俳優パク・ヘジンとオ・ヨンソ、これより高いシンクロ率を自慢することができるだろうか。原作から飛び出して出たようなビジュアルで映画'チーズ・イン・ザ・トラップ'を繰り広げた。
'チーズ・イン・ザ・トラップ'は累積クリック件数11億ビュー突破、一回当たり平均100万ビューを記録した同名の人気ウェブトゥーンを原作とした作品だ。この2016年、ドラマとしても製作されたことがある。
映画は原作ファンの意見をより積極的に集め、厚いファン層をつかむという戦略が目立つ。'チオモニ'らが望んでいたキャスティングラインアップを構成した。仮想キャスティング順位1位の俳優らで満たした。ホン・ソル役のオ・ヨンソ、ベク・インハ役のユ・インヨン、ベク・インホ役のパク・キウンまで全て実写化前から取り上げられていた彼らだ。
特にヒロイン オ・ヨンソが'チーズ・イン・ザ・トラップ'に丈夫に力を与えた。まさに、'ホン・ソルそのもの'だと言うほどで劇中心を率いていく重要な人物を、異見なく獲得したという点で大きく一役買った。外見としっかりした演技力であり、すでに我々に深く刻み込まれているホン・ソルイメージを異質感なく救った。"大学を卒業して久しいため、心配が大きかった"という本人の懸念とは異なり、平凡だが、魅力あふれる女子大生キャラクターによく合致した。
'ユ・ジョン先輩'パク・ヘジンとのケミも立派だった。爽やかな春のキャンパスを背景に、淡いカップルで呼吸、甘やかにときめきを刺激する。二人のツーショットはまるでウェブトゥーンを見るような錯覚を呼び起こし、'チーズ・イン・ザ・トラップ'を観覧する楽しさを高めるのに大きく貢献する。
パク・ヘジンもユ・ジョンそのものだった。ドラマに続き、再び油ユ・ジョンキャラクターを演技しただけに、完璧に消化した。暖かい優しい先輩と冷徹な二つの顔を行き来しながらヤヌス的魅力を発散、甘くどきどきはらはらロマン・スリラーの妙味を高めた。キャラクターに憑依したおかげで、同じ役割を二度演技するも退屈しない。むしろユ・ジョン パクヘジンがないなら、想像できないと言うことを改めて示している。

しかし、映画はパク・ヘジンとオ・ヨンソのシンクロ率を除けば残るものがない。ウェブトゥーン愛読者にはそれで必ず見なければならない理由もあるが、一般観客たちの満足度を満たすことにはそれだけでは足りない。ウェブトゥーンの膨大な敍事を作品に含むことができず、'映画化'にだけ意義を置いたような作品になった。
"ウェブトゥーン'チーズ・イン・ザ・トラップ'は人間群像を描いた心理戦"と表現したパク・ヘジン。映画では一次元的な演出法でこのような原作の魅力を感じられなかった。ウェブトゥーンの主要場面を手荒に貼り付けた姿でロマンスとスリラーのジャンルが調和を成していない。各チャプターの継ぎ目がゆるくて116分というランニングタイムを流してを送るのみだ。