「星君」解けない3大ミステリーの真実
メディアス(1/23) (抜粋)
「星から来た君'、解けない3大ミステリーの真実
① なぜ、ジェギョン(シン·ソンロク)は、自分の目の前で突然消えたり現れたり、
ある瞬間、風のように飛び、いきなり自分の耳にささやく
ド・ミンジュン(キム·スヒョン)を経験しても、
それに対して何の反応も見せずにいるのかという点だ。
魔法に憑かれたような、とても信じられない状況の中に処した人にしては
あまりにも無欠に次の日の朝食をする彼だ。
ド・ミンジュンの正体を暴くよりチョン・ソンイにぴったりついて、
彼女を傷つけるということに、より熱を上げていることも、
一度に理解するのは難しい心理だ。
もっとも、既にソシオパスと名前をつけられた連続殺人犯イ·ジェギョンだが、
彼に完全な精神状態でド・ミンジュンの存在に疑問を抱くことを期待するということこそが、
もしかしたら理屈に合わないことなのだろうか?
② 二番目の謎はチョン・ソンイの部分記憶喪失に近い顔認識能力である。
12年前の自分を救ってくれた正体不明の人をいまだに胸にしまっており、
いつか会った時、自分が先に見つけることができそうだと歌を歌った彼女。
しかし、それは誰にもしたことのない愛の告白まで伝えた人が
すぐ目の前にいるという事実をチョン・ソンイはまったく知らなかった。
ユ・セミ(ユ・インナ)が訪ねて来るまでだ。
彼を知っているのはチョン・ソンイではなく、ユ・セミだ。
彼の胸に抱かれていたチョン・ソンイではなく、
その光景を遠くから眺めながら写真を撮っただけだったユ・セミが
一番最初に彼がド・ミンジュンであることに気づいたのだ。
縁という言葉はド・ミンジュンとユ・セミを置いてしなければならないと思うほどだ。
チョン・ソンイの大変なミステイクであり、
「おっと」という一言でおさえるにはかなり鈍い、
それでいて「なんで?」という疑問符を持たせない。
ミステリーだ。
③ 最後にド・ミンジュンは、どうして自分が危険な状況にあるデジャヴを経験しても、
その場所をあえて尋ねて、同じような状況を演出したかという点である。
確かに行ってはいけないところだったし、
道を渡ろうとしていなかったならば十分に起こらないことだった。
それでもド・ミンジュンは、その記憶を思い出しながら、
デジャヴを現実に作るのには無理がある。
車に轢かれて空中に飛んでアスファルトの上に、すごすごと落ちて、
頭は赤黒い血が流れ出て、冷たいアスファルトを熱く濡らす。
手にしたUSBまでジェギョンの手下に奪われ、
ド・ミンジュンはすべてを失ったまま行く目を開けているだけである。
事件の顛末を暴くために避けることができなかった状況であったとしても、
ド・ミンジュンの能力を勘案して見たとき、これは無謀で間違いだったと言っても差し支えない。
解けない3つの謎が昨日の放送で一挙に出てきた。
先に述べたようにジャンルがファンタジーだとこのような謎というのが恥部かもしれない。
しかし、視聴者は、ファンタジーの中でも蓋然性を検索したいし、
非現実的なストーリーの中でも、現実的な面々の誘いがほしいと思う。
これらの欲求が、視聴者の頭の中に固定化されている場合は、
これは十分にミステリーと呼ぶにふさわしいものである。
これに対し、あえて真実を類推してみると、
「星から来た君」のすべてのプロットを貫通する「運命」と呼ばれる
神秘的な主題のためではないかと思う。
○ ジェギョンの場合、ド・ミンジュンの超能力が明確になったら仕事がはるかに複雑になり、
奇妙に歪んだチョン・ソンイとド・ミンジュンの愛どころではなく、
ド・ミンジュンの正体を調べることにフォーカスを当てる必要があるから。
○ チョン・ソンイがド・ミンジュンを一目で見分けができなかったのは運命でないのではなく、
逆に本当の運命だから、そのような可能性がある。
チョン・ソンイが、後で分かるようになることで、懐かしさの劇的な感情が最高潮になって、
自分への叱責が、彼女の愛の切なさを塗ることもあるから。
そして、すでにド・ミンジュンは彼女を知っている。
彼らの運命的な愛はすでに完成されているのだ。
○ 避けることができるような状況をあえて避けず、
挙句の果てに自分の命が危うくなるまでしたド・ミンジュン。
そうしてでもチョン・ソンイを守りたかった。
自分が彼女のためにしてあげられる最後のことがこれであるかもしれないという考えで
車に飛び込んだのではないだろうか。
これこそが運命であることを、彼のチョン・ソンイに抱いた心が
完全な運命的愛であったことを悲しげに描いて出すために。
まだ「星から来た君」の結末を断定することはできない。
ハッピーエンディングであることも、あるいは悲劇的な場面で終わる可能性がある。
ただし一つ、「運命」を、このドラマのテーマで使用したように、
少なくとも「運命のいたずら」というタイトルのニヒルな感想は、
苦く作成することはなかったらと思う。
今後も「運命」という名の前に謙虚な心を維持するためにも。