冷蔵庫の中、だいじょうぶですか?-食品ロスを減らすために | 高橋翻訳事務所スタッフリレーブログ

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こんにちは。高橋翻訳事務所(http://goo.gl/25cZv)医学翻訳・薬事申請翻訳担当 Y.O.と申します。


医学・薬事申請翻訳冷蔵庫の中、だいじょうぶですか?-食品ロスを減らすために

こんにちは。(株)高橋翻訳事務所(http://www.takahashi-office.jp/ ) 医学翻訳、薬事申請翻訳、看護翻訳、介護翻訳、医療翻訳担当 Y.O.です。

栗(chestnut)、柿(persimmon)、松茸(matsutake mushroom)など、さまざまな秋の食材が店頭に並ぶようになりました。
自然からの恵みを大切にいただきたいものです。

政府広報オンラインによると、日本国内での年間の食糧廃棄率(food waste rate)は約1,800万トンで、これは日本の食糧消費全体の2割に相当するそうです。そのうち、売れ残り、期限切れ、食べ残しなどによって廃棄される食品、すなわち「食品ロス(food loss)」は500万~800万トンとされています。よりイメージしやすい例では、日本人1人につき毎日「おにぎり約1~2個分」が捨てられている計算になるとのことです。

食糧の廃棄は流通のさまざまな段階で生じ、販売までの段階で生じるものについてはあまり消費者が関与することはできませんが、それ以降の段階での廃棄に関しては、私たち一人一人の取り組みで減らしていくことができます。

すぐにでも始められる例として、外食時の食べ残しを減らすため、食べられる量を注文する、ご飯など食べきれないことが最初からわかっている場合は注文時に量を減らしてもらうなどが挙げられます。アメリカでは、食べ残したものをお店が用意している紙やプラスチック製の容器(英語では「doggy bag」と言います)に入れてもらって持ち帰るのが一般的な光景ですが、日本では特に衛生上の問題などのため、あまり一般的ではありません。

また、食品ロス全体の約半数が生じている家庭でも、次のような工夫ができます。

食べきれる量のみを購入する
たくさん買ったほうが割安になると考えてついつい大量に買いがちですが、家庭から出る生ごみの中に手つかずの食品が2割もあるという話を聞くと、必ずしも使い切れているわけではなさそうです。

賞味期限(best-before date)や消費期限(use-by date)を過ぎたり、食品が食べられない状態になってしまうのを避けるため、定期的に状態をチェックする。冷蔵庫の奥などに埋もれてしまう食材がないよう、整理をする。
手前にあるものは冷蔵庫を開ける度に見ているものの、ある日気づいたら野菜室の奥でキュウリが液状化していた、先端を持って振るとしなる人参になっていた、という経験がある方は私だけではないかと思います。また、野菜、果物、肉などの生鮮食品には注意しているけれど、賞味期限はまだまだ先だと思っていた加工食品(processed food)をいざ食べようとしたらとっくの昔に期限が切れていた、という状況もよくあります。賞味期限を1年近く過ぎていたため、「月日」だけ見て賞味期限内と勘違いして食べてしまうこともあるかもしれません。この場合は「廃棄」はしていませんが、あまり推奨できるものでもありません。

食材の廃棄部位をできるだけ少なくする
野菜の皮、葉、肉の脂身などを取り除く際、本来であれば食べられる部位を過剰に捨てていることも、食品ロスの一因となっているそうです。どこまで食べてどこを廃棄するかは好みの問題でもありますが、実は皮の部分の栄養価が高い野菜や果物も多く、より効率的に栄養を摂取できる食べ方を検討してみる価値はあると思います。例えば、葉のついた根野菜を購入した場合に、葉を細かく刻んでゴマ油で炒めたり、葉を塩もみして食べるという方法があります。

調理したものを食べきる
外食の場合とは異なり、家庭では食べきれる量だけを作ったり、食べきれない一部を冷蔵・冷凍して翌日以降に回すことができます。食べる際に箸が触れたものを保管することは衛生上避け、食べる前に取り分けておくことが重要です。

特に少人数の家庭では、購入した野菜などを使い切ることができずに一部廃棄することが多いかと思います。そのような家庭にお勧めしたいのは、冷凍保存(frozen storage)です。カットだけして生のまま、軽く加熱してから、下味をつけてから、調理してから、など食材によって適した冷凍保存法があり、保存できる期間もさまざまです。敢えて新鮮なうちに冷凍保存することで、短期間で食べきる場合でも常温保存より鮮度を維持できるというメリットもあります。冷凍保存に関する本もいろいろと出版されていますので、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。我が家では、一回に少量しか使わない生姜やネギなどの薬味や、一回に一本使いきろうとすると多すぎる人参やさつまいもなどを冷凍保存しています。冷凍庫からゴミ箱に直行する食材がないよう、冷凍した日付を記入しておき、週末には残ったものをまとめてスープにするなど、自分なりのルールを作っておくのもよいかと思います。



翻訳コラム担当者紹介

医療機器メーカーで実際に申請・治験業務に携わった経験を生かし、申請・治験業務担当者がどれほど厳しい状況の中で即戦力となる翻訳を求めているかを身をもって知っている者として、当局に受け入れて頂ける完成度の高い訳文をお届けできるよう、医療分野や薬事動向に常に目を向け、現場の皆さまのお声を聞かせて頂いております。 また、大学で学んだ言語学の分析手法や翻訳・編集の会社での経験に基づき、自身の訳文が曖昧さのない、用語の整合性がとれたわかりやすいものとなっているか、批判的に多方向からのチェックを行い、最善の状態で納品させて頂くことを念頭に置いております。

株式会社高橋翻訳事務所 

医学・薬事申請翻訳看護・介護・医療翻訳  担当:Y.O.