電車の遅延 契約違反にはなりません | 高橋翻訳事務所スタッフリレーブログ

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こんにちは。高橋翻訳事務所(http://goo.gl/25cZv)契約書・法律文書翻訳担当の佐々木と申します。


契約書、法律文書今回のテーマは電車の遅延についてです。

電車が遅延(delay)し、大事な約束に遅れてしまった経験がある方。鉄道会社に対して苦情を言いたくなることもあると思いますが、遅延によって発生した損害は賠償されません。電車に乗る際、切符を購入した時点で旅客運送契約が成立します。しかし、この契約には目的地に到着する時間までは含まれておらず、あくまでも目的地まで運ぶことを約束しているため、遅延しても契約違反(breach of contract)にはなりません。航空会社やタクシー会社も同様で、それぞれの会社で運送規定を設けていますが、時間の保証に関する記載はありません。現実的に考えた場合、遅延のたびに損害賠償(compensation for damage and loss)を支払わなければならなくなると、各会社の経営に大きな負担となってしまいます。その結果、反動で運賃が大幅に上昇することになるでしょう。

朝晩のラッシュアワー(rush hour)では混雑の影響で数分の遅れが発生することも多々ありますが、日本の公共交通機関は運行時間が正確なことで世界的にも有名です。来日した外国の方もその正確さに驚くという話も聞いたことがあります。忙しい日々を送る中、分刻みでスケジュールをこなしている方もいるかと思いますが、ほんの少しだけでも心のゆとりを持って生活することを意識したいものです。




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経済分野全般翻訳を担当しています。大学在学中に経済学を専攻していた知識を基に、日頃からさまざまなメディアを活用して新しい情報の収集を続けています。「経済」というと、分かりにくい、難しいというイメージがありますが、専門用語には注釈をつけるなど、違和感なく、スムーズに読むことのできる表現を心がけています。

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