今回のテーマはプロ野球の統一球問題についてです。
降ってわいたように発生した統一球問題。日本野球機構(Nippon Professional Baseball)のコミッショナーの責任問題にまで発展していますが、そもそも統一球とは何でしょうか。2010年のシーズンまでは各球団で使用するボールが異なっていたため、ある球場ではホームランが出やすい、ある球場では出にくいといった不公平な点が疑問視されており、また、国際試合の使用球に慣れるため、2011年から全球団で統一したボールを使用することになりました。
統一球の特徴は飛距離が出ないことで、これまでのボールよりも飛距離が約1メートル減少する計算で製造されています。また、縫い目の高さや目幅も国際試合で使用されるボールに近くなりました。その結果、2010年の1試合平均ホームラン数は1.86本でしたが、導入された2011年には1.09本に減少し、2012年には1.02本とさらに数字を落としています。
統一球の見直しが行われた要因は観客数の減少と見られています。統一球の導入後、2年連続で平均観客動員数が落ち込んでおり、野球で一番盛り上がるホームランが減ったことが大きな原因とされています。しかし、なぜこれまで公表しなかったのでしょうか。加藤コミッショナーは6月12日の会見で前日まで知らなかったとしていますが、下田事務局長はコミッショナーに報告して進めていたと話しました。
プロ野球ファンが知りたいのは真実です。なぜ統一球が見直しになったのか?なぜそれを公表しなかったのか?それらを明確にせずうやむやなままで幕引きをするようなことがあれば、ファンは決して許さないでしょう。
コラム担当者紹介
スポーツ分野の翻訳を幅広く担当しています。私自身スポーツに親しんでいることもあり、普段からいろいろなスポーツについての情報収集に努めています。正確でありながら、実際にそのスポーツに関わる方々が見ても自然な文章、生き生きとした説得力のある訳文を目指しています。
株式会社高橋翻訳事務所
経済翻訳、政治翻訳、スポーツ翻訳 担当:佐々木
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