メタンハイドレード掘削試験に着手 | 高橋翻訳事務所スタッフリレーブログ

高橋翻訳事務所スタッフリレーブログ

プロ翻訳家による丁寧な翻訳で海外・国内のホットな話題を翻訳家の視点で書き綴っております。

こんにちは。高橋翻訳事務所(http://goo.gl/25cZv)医学翻訳担当の平井と申します。
医学翻訳「メタンハイドレート(methane hydrate)」という言葉を聞いたことはありますか。メタン分子を真ん中に置いてその周りを水分子で構成するクラスレート(clathrate)のことです。温度が低くさらに圧力が高い環境で、メタン分子を囲むように水分子が立体的な網状構造を構成して氷の結晶になっているのです。メタン燃焼時の二酸化炭素排出量は、石油や石炭の場合の約半分に収まるため、温室効果ガスの排出量を抑える上で重要なエネルギーになると期待されています。しかし残念なことに、メタンハイドレートの商業化は今のところ実現していません。

そこで独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は海底(seabed)にあるメタンガスの採掘試験を開始しました。12日にはチャーターした地球深部探査船「ちきゅう」が清水港に寄港しており、2月ごろには試験場所の愛知県渥美半島沖でガスの採掘を実施する予定です。

 メタンハイドレートの採掘事例は陸上のものに限られているため、海洋で行うのはこれがなんと世界初になります(^○^)。JOGMECにアウトソーシングしている経済産業省は、商業化を成功させて国内へ安定供給する未来像を描いています。

 深海域で高い掘削能を発揮するちきゅうは、その全長が210メートル(新幹線の約8両分で~す)、高さが130メートルに達します(30階建てのビルに相当しま~す)。

日本のエネルギー立国も夢じゃないかもしれません。

医学翻訳 ・分子生物学翻訳 ・生化学翻訳コラム担当者紹介
大学や研究所で得た知識と経験を生かし、生命科学全般を対象に翻訳を手掛けております。最先端の技術内容に関する仕事が多いため、調査には十分な時間をかけた上で、読み手の立場を十分に配慮し、さらに原文のニュアンスや言葉のリズムを掴み、論理的で読みやすい翻訳文を提供できるよう努めています。
株式会社高橋翻訳事務所 
医学翻訳分子生物学翻訳生化学翻訳  担当:平井