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プロ翻訳家による丁寧な翻訳で海外・国内のホットな話題を翻訳家の視点で書き綴っております。

こんにちは。高橋翻訳事務所(http://goo.gl/25cZv)環境翻訳担当のY.M.と申します。

環境翻訳「530運動」(ゴミゼロ運動;zero waste)等とよく耳にしますが、実際家庭でゴミをなくすというのはどのようなことなのでしょうか。今日はカリフォルニアで実際に究極のゴミゼロ生活を行っている家族のブログをご紹介します。

著者のJohnsonさんは、「捨てる」(throw away)という言葉に含まれるawayについて、ゴミが「どこか遠くへ消えてしまう」という感覚が含まれているのではないかと疑問を提起しています。もちろんゴミが消えてしまうことはなく、何かを購入するたびに消費者はその物に対する責任を負うのだ、それは選挙で一票を投じているようなもの、責任をもって正しい選択をしようと呼びかけています。

ブログは2009年クリスマスからスタートしていますが、そこにはゴミやエネルギー消費を減らすアイデアがずらり。例えばクリスマスプレゼントにすべてリサイクル可能な容器(recyclable container)を使う(自家製ジャムをガラス瓶に入れる)、ライトアップにはタイマー付きLED照明器具を利用する、送るクリスマスカードにはそのまま植えられる種入り用紙(plantable paper)を手作りして使用する、受け取ったクリスマスカードはカードのリサイクル団体に寄付する、等々。

太陽光発電(solar power generation)について(2012年4月)では、太陽光発電の効果を最大限に得るための準備――コーヒーメーカー等絶対に必要とはいえない電気器具を寄付する、家の断熱(insulation)機能を強化する――から、数ヶ月にわたる電気使用量と発電量のデータを公開しており、今後ソーラーへの移行を思案中の方必見の内容となっています。

そして今年6月に更新された最新号では、中古のメンズシャツ1枚をなんと50日間着回す提案が、、、(著者は2ヶ月間のフランス旅行に持参したかばんの中身を書いていますが、「トップ」という項目に含まれているのはタンクトップ1枚とシャツ1枚だけ)。

「ゴミゼロで創造力が増した」と著者は語っていますが、毎日の生活から無駄を減らすための著者の柔軟な思考に、自分自身のライフスタイルを振り返って大いに反省させられました。

Johnson家のブログ→zerowastehome.blogspot.com


環境翻訳コラム担当者紹介
環境コンサルタントを経て米国でサステイナビリティ研究を行った経験を活かし、環境に絞って翻訳活動を行っております。修士共同研究ではカリフォルニア州道路公団の依頼で景観計画を作成。サステイナブル・コミュニティに関する研究では代替エネルギーから建築、農業、教育まで幅広い分野を統合する試みに携わりました。調査→分析→報告/発表という一連の流れの中で、必要に応じて関連分野の情報収集を行うなど、環境に関わる各分野に適した正確な翻訳を行います。
株式会社高橋翻訳事務所 
環境翻訳  担当:Y.M.