エントロピー(entropy)が明治時代に入ってきた時に日本語訳にできなかったことからもわかるように、現在の人にも厄介者として扱われているようです。本当は単純な定義なのですが、熱力学者としての特権を意識してカタカナ語単語で残したのかもしれません。これと同じように、エネルギーとエンタルピー(enthalpy)があります。エネルギーは今や地球資源(earth resource)と環境問題(environmental issues)とにリンクして誰でも言葉にしていますが、エネルギーの定義をしっかりと説明するのは容易ではありません。
エンタルピーh は流動していない気体(gas)の内部エネルギーuと圧力エネルギーpvとの和で、気体の有する全エネルギーを表していることから、気体の含有エネルギーとしても間違いではないでしょう。
エンタルピーも熱力学では重要な役割を果たしていますが、断熱変化を与えることの多い熱力学では熱の出入りがないために、エンタルピー変化量dS=0として扱われます。このために、熱機関の観点からはSが現れることはありません。それでも現実には摩擦(friction)などで損失するときに数値として現れます。蒸気のように液体と気体の混合物として変化するときの状態量をエントロピー値によって比較することができます。
コラム担当者紹介
学術論文全般を担当しています。専攻しておりました生物学を中心に、生化学 、分子生物学 、バイオテクノロジー 、医薬に関する翻訳を担当しております。このような分野の翻訳は専門性が高く、大変難しい作業になりますが、背景知識に基づいて、専門外の方にもできるだけわかりやすいように訳すようにしています。ご指名でのご依頼も歓迎いたします。
株式会社高橋翻訳事務所
医学翻訳 ・分子生物学翻訳 ・生化学翻訳 担当:平井
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