レーザ光線(laser beam)がこの世に誕生してからまだ半世紀ほどしか経っていませんが、この光が医療の分野でも使えるのではないかと、当初からいろいろ研究されてきました。その当時はもっぱら、皮膚病(dermatosis)の治療に使われていたようですが、半世紀を経た今日ではいろいろな分野でレーザ治療(laser therapy)が行われています。たとえばレーザメス、レーザ光による凝固、ガン細胞の破壊、リュウマチ(rheumatism)の治療、創傷(wound)の熱的治療、結石の破壊、虫歯(dental caries)の治療、レーザ内視鏡、視力の矯正手術(corrective eye surgery)、美顔、美容などがあります。
一般にレーザ治療は次のような特徴があります。第一に非接触治療なので痛みやウィルス感染などの恐れが少ないこと、レーザ高熱で患部を焼き切るので凝固性止血作用がはたらき出血が少ないこと、レーザを絞ればかなり微細な局所的治療ができること、ガン組織などの光化学治療が可能であることなどです。
なお、レーザ治療の代表はレーザメスですが、これはYAGレーザや半導体レーザなどの連続照射で皮膚を焼き切り、金属メスと同じ効果をもたせるものです。これによって手術がかなり安全かつ簡略なものになりました。
コラム担当者紹介
大学や研究所で得た知識と経験を生かし、生命科学全般を対象に翻訳を手掛けております。最先端の技術内容に関する仕事が多いため、調査には十分な時間をかけた上で、読み手の立場を十分に配慮し、さらに原文のニュアンスや言葉のリズムを掴み、論理的で読みやすい翻訳文を提供できるよう努めています。
株式会社高橋翻訳事務所
医学翻訳 ・分子生物学翻訳 ・生化学翻訳 担当:平井
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