アルツハイマー型認知症に対するコリンエステラーゼ阻害薬、NMDA受容体拮抗薬 | 高橋翻訳事務所スタッフリレーブログ

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こんにちは。高橋翻訳事務所(http://goo.gl/25cZv)医学翻訳担当の平井と申します。

医学翻訳認知症(dementia)は65歳以上になると起こりやすくなる病気です。65歳以上の高齢者では約10%に認知症があると報告されています。

認知症にはアルツハイマー型、脳血管性、レビー小体型(lewy bodies)、前頭側頭型の4種類がありますが、認知症患者の半数以上はアルツハイマー型と診断されています。

アルツハイマー型認知症は進行性の神経変性疾患と捉えられており、神経変性の結果、大脳皮質が委縮することによりいろいろな症状が現れてきます。そして、病気が進行していくにつれて、前頭葉の変性による症状が出現し始めます。

生活の中で得た外部からの情報は、大脳皮質に記憶として保存されます。外部からの情報の流れは、神経線維をNaイオンが流れることで生じます。Naイオンが軸索の末端に達すると、アセチルコリンやグルタミン酸などの物質が放出されて、それぞれの受容体に結合します。こうして情報は脳内を伝わるのです。アルツハイマー型認知症はこの情報の流れの部分に異常があることがわかっています。

アルツハイマー型認知症の治療では薬物療法が行われますが、最大に期待できる効果でも、病気の進行を少し遅らせるように感じられる程度でしかありません。

薬物療法の他に、脳の機能を維持・活性化する治療法として、リハビリテーションがあります。具体的には、過去のことを思い出して語る回想法、簡単な楽器で演奏したり、曲に合わせて手拍子をとったり、懐かしい歌を歌ったりする音楽療法、絵画や造形などの活動をする芸術療法、ウォーキングなどの運動を行う運動療法などを組み合わせて行います。しかし、その効果は人によってさまざまなのだとか。


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