![医学翻訳](https://stat.ameba.jp/user_images/20120210/18/t-honyaku/49/ac/p/t02200169_0300023011785701963.png?caw=800)
スルホニルウレア系(sulfonyl urea):ランゲルハウス島のβ細胞に作用し、インスリンの分泌に関連のある細胞内のカルシウムイオンを増やして、インスリン分泌を促進させます。
ビグアナイド系(biguanide):糖新生(gluconeogenesis)と糖吸収を抑制し、インスリンの反応性を良くしてブドウ糖の取り込みを促進させます。
αグリコシダーゼ阻害薬:諸島と同じ二糖類のような形をしているので、食前に服用するとαグリコシダーゼと薬が結び付く結果、ブドウ糖の産生を遅らせることができます。
アルドース還元酵素:ソルビトール(sorbitol)の生成に関与しているアルドース還元酵素の働きを抑えることで、神経障害の進行を抑えると考えられています。
インクレチンのうちGLP-1をアナログ化した製剤が登場しました。注射薬のリラグルチドです。GLP-1の構造の一部を変更して、長時間作用するようにしたものです。この薬はGLP-1受容体を刺激してインスリンの分泌を促します。また、β細胞の機能改善作用についても検討されています。
糖尿病と診断されると、早く血糖値を下げなければと考える人も少なくないと思います。しかし、いくつかの点で気をつけなければ逆効果になることもあるので、よい投薬ができるように心掛ける必要があります。