スポーツ 分野の翻訳 を担当している佐々木です。今回のテーマは大相撲です。
1月の初場所を制した朝青龍が暴行騒動の責任を取って引退し、横綱(grand champion)が白鵬1人となる中、3月14日に春場所が幕を開けました。
その圧倒的な強さとさまざまな騒動で世間の注目を集めた朝青龍が相撲界を去り、観客動員などへの影響が懸念されています。しかし、ここ数年間の相撲界は朝青龍の人気に頼り過ぎていた印象があり、そのような状況が数々の問題行動を引き起こした原因の1つとなった感も否めません。
不祥事の再発防止に向け、力士の教育や監督を師匠に任せきりにしないシステムを整備することが急務となっています。実際に巡業(tour)を欠席してモンゴルでサッカーをしていたことが表面化した当時から、師匠の高砂親方の指導力は疑問視されていました。
時津風部屋の傷害致死(bodily injuries resulting in death)事件の後、外部の委員を招いて設置した生活指導部特別委員会は、けいこ場から竹刀を撤去するなど、一定の成果を残しています。このような部門をより強化し、調査や処罰の権限を与えることも1つの案として挙げられています。
閉塞感が漂う相撲界において、貴乃花親方が理事(director)に当選したことは、新しい時代の到来を予感させる出来事でした。その貴乃花親方は、新弟子の教育を担当する相撲教習所の所長と無気力相撲をチェックする監察委員長に就任しています。
相撲界に対するファンの目は依然として厳しいですが、現役の力士と親方が一致団結し、全力で信頼回復に取り組んでほしいと思います。
スポーツ翻訳 担当 佐々木