アルピニストの野口健氏が、自身のXにて明らかな無自覚登山者には救助費用を請求すべきと訴えたそうだ。
野口氏は、イタリア・ドロミーティ山脈で、『危険』『登山道閉鎖』という警告を無視して山に入った60歳の英国人登山者が遭難し、救助されたものの、その代償として1万4225ユーロ(約245万円)の救助費用を請求されたという記事をリポストし、「救助費用としては妥当ではないでしょうか。レスキュー隊は命懸けで救助に向かう。その事を忘れてはならない。」とつづったらしい。
続けて「以前、テレビで山岳での救助費用について議論していましたが、そこにいた山岳会の人は『有料にしたら救助要請に躊躇してしまう』と。むしろこれは逆で『少しは躊躇しろ』って話し。」と持論を展開したという。
「山岳関係者も無料レスキューに甘えすぎ。その為に山岳保険もある。ヒマラヤでは決して安くはない保険に入ってから向かうわけです。エベレストは掛け捨てで30万〜60万円。リスクがあるのだから当たり前。払いたくなければ行かなければいいだけの話し。」と保険事情を説明したという。
また「日本も明らかな無自覚登山者には救助費用を請求すべき。国が主導して動かないと。富士山山麓では痺れを切らした市の首長達が声を上げましたが本来は国だろうに。」ともつづったそうだ。
まさにそうだと私も思う。
登山を含む山のレジャー、海水浴を含む海のレジャー、好きな方には大いに楽しんでもらいたいものだが、結果的に救助隊を助けを求めるような事があれば、やはりその代償は支払うべきであろう。