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カバン屋のオヤジです。仕事関係もですが、旅行や食事など、個人的な趣味趣向を中心に感じた事をとりとめもなく書いていきます。

「マイナンバーカード」と「運転免許証」を統合するメリットは?

政府は2024年度末までに、運転免許証とマイナンバーカードの一体化の運用を開始する方針のようです。

そうなった場合、どのような変化があるのだろうか。

まずは『マイナンバーカード』と『運転免許証』を統合するメリットについて考えてみましょう。

政府はマイナンバーカードと各種カードとの一体化を進めており、現在は健康保険証と一体化した『マイナ保険証』の利用が推奨されています。

この一体化を受け、従来の健康保険証は2024年12月2日に廃止され、新規発行が終了となるそうです。

またデジタル庁が2024年6月に公表した「デジタル社会の実現に向けた重点計画」によると、2024年度末までに運転免許証とマイナンバーカードの一体化を始める方針が明らかになっているそうです。

さらには、日本に中長期滞在する外国人の身分証明書である『在留カード』についても、2025年度末までに一体化が開始される予定だそうです。

運転免許証については2023年時点の免許保有者数が約8200万人であり、マイナンバーカードとの一体化は多くの人に関係する話という事になります。

では、もし運転免許証とマイナンバーカードを一体化した場合、どのような変化があるのでしょうか。

そもそも一体化とは、マイナンバーカードのICチップに運転免許証の有効期間や免許の種類、免許番号などの免許情報を搭載し、マイナンバーカード1枚に集約するというようにイメージして下さい。

この一体化による一番のメリットとしては「住所変更手続きをワンストップ化できる」という点が挙げらそうです。

現在はマイナンバーカードの住所変更手続きを市町村役場で、運転免許証の手続きを警察施設でそれぞれ行わなければいけませんが、一体化後は市町村役場のみですべての手続きを完了する事ができるそうです。

加えて、「免許証の住所地以外での免許更新手続きが迅速にできる」という点もメリットのひとつとなるそうです。

現状では、たとえば仕事や家庭の都合で運転免許証の住所とは異なる都道府県に住んでいる場合、その都道府県で免許更新手続きができるのは優良運転者(ゴールド免許保有者)に限られています。

また通常は誕生日の前後1ヵ月(合計2ヵ月)が免許更新期間ですが、他の都道府県で免許更新手続きをおこなう際は、免許更新期間が誕生日の1ヵ月前から誕生日までの間と短縮されてしまいます。

しかし、運転免許証と一体化したマイナンバーカードを持っていれば、優良運転者だけでなく一般運転者も更新手続きができるほか、免許更新期間が通常と同じ2ヵ月となるようです。

ただし上記のメリットは、仕事の都合で転勤が多い人や、長期出張・家庭の事情により住所地以外の都道府県で免許更新をしなければならない人、または引っ越しをした場合の利便性が高くなるという事で、それ以外の方には大したメリットとは言えなさそうです。

ちなみに現状では、マイナンバーカードの取得は任意となっている為、運転免許証とマイナンバーカードの一体化だってあくまでも任意であり、免許保有者がとり得る行動は以下の3パターンになると思われる。

 1.一体化せず、従来の運転免許証を継続して使用する(マイナンバーカードを取得していない方はこの選択のみ)

 2.一体化にともなって運転免許証を返納する(運転免許証が無くなる為、カードは1枚持ち)

 3.一体化後も運転免許証を保有し続ける(運転免許証とマイナンバーカードの2枚持ち)

2の場合は持ち歩くカードが1枚で済みますが、そのカードが運転免許証とみなされるため、運転をする際には必ず携帯する必要があるほか、事故や交通違反などの際に警察官への提示義務が発生します。

またマイナ保険証の事例ではあるものの、紛失時の再発行にかかる期間について政府は「最短5日間」を目指すとしており、このように再発行にはある程度の日数を要する可能性があることから、紛失しないよう気をつけなければいけません。(ただし、マイナンバーカードはもとより、運転免許証をなくした経験のある方はどれくらいいるのでしょうか。そう簡単には紛失するものではないでしょう。)

ただし紛失が心配な方は今のところ、業務や買い物など日常的に車両を運転する際には、3の2枚持ちをする事が一番安心といえるのかもしれませんね。

以上のように、運転免許証とマイナンバーカードの一体化の際にはメリット・デメリットが色々ありそうだし、今後も判明するかもしれません。

2枚のカードを1枚にできる事は、それそのものが一番のメリットと言えそうですが、紛失した際には逆にダメージが大きくなる事もありそうです。

ちなみに、一体化して運転免許証を返納した場合であっても、再び運転免許証を交付してもらうことは可能なようです。

一体化するか否かは、普段自動車を運転するか、紛失するおそれがあるか、複数のカードを管理できるかなど自分のライフスタイルや性格などを十分に考慮し、よりベターな選択する必要がありそうです。