セレッソ大阪森島社長は、所属するUー23インドネシア代表のDFジャスティン・ハブナー選手を、9日に同国とギニア(アフリカ4位)の間で行われるパリ・オリンピック予選大陸間プレーオフへの再派遣に、応じなかったことを明かした。
インドネシア協会から派遣の要請があったが、数日前に正式に断ったという。
森島社長は「チームにけが人も多く、彼は今、神戸戦に向けて準備している。」と説明したらしい。
チームではDF登里享平選手とDF毎熊晟矢選手の左右サイドバックが故障離脱したばかりで、最終ラインの人材はより手放せない状況になっているようだ。
さらにプレーオフ会場が、クレールフォンテーヌ(フランス)のために、長距離移動にともなうコンディションの悪化が懸念されたらしい。
元々は4~5月にカタールで開催されたパリ五輪最終予選を兼ねたUー23アジア杯に、インドネシア協会との交渉で、義務はなかったC大阪だがハブナー選手を4月18日から派遣したが、5月2日のイラクとの3位決定戦に敗れ、4日に日本に戻ってきたばかりだったそうだ。
Uー23アジア杯でのインドネシアは、主将マークも巻いた背番号10のハブナー選手の活躍もあり、韓国を撃破するなどベスト4に進出したが3位決定戦で敗れ、この大会での五輪切符はつかめなかった。
プレーオフへの再派遣は、当初の話し合いの対象外だったという。
C大阪は3月末、手薄だったセンターバックの補強に、プレミアリーグのウルバーハンプトンから期限付き移籍でハブナー選手を緊急獲得し、既にリーグ戦では2試合に途中出場を果たしている。
インドネシアが仮にプレーオフで五輪切符をつかんだ場合、ハブナー選手の本大会出場について、森島社長は「ウルバーハンプトンを含めた話し合いになり、うちだけでは決められない問題。」と話しているそうだ。
ハブナー選手の所有権をC大阪が保有している以上、致し方のない事ではあるが、Uー23アジアカップでのインドネシア代表の活躍をプレーオフでも発揮してもらえるよう、願わくば代表に送り出してもらいたかった。