高校生に異文化や多様性について学んでもらおうと、水戸市の茨城県立水戸桜ノ牧高は、県国際交流協会から外国人講師7人を招き、『異文化理解セミナー』を開いたそうだ。
中国やポーランドなど7カ国出身の講師が文化や風習を日本と対比させながら熱弁を振るったという。
セミナーは2年生約300人が受講し、講師は1学級に1人対応、民族衣装や楽器を持ち込み、実際に生徒に触れてもらうなど、話を聞くだけでなく、肌で感じてもらえるよう工夫していたそうだ。
ガーナ出身で茨城大付属小の英語講師、パーコフィ・エイキンスさんは、日本の部活動をテーマに、文化の違いを説明。
特定のスポーツに絞って部活動に励む日本と異なり、ガーナは好きなときに好きなスポーツを選んで参加できることを紹介し、「自分は今何がしたいのか、どこに進むのか、皆さんには自分を持って生きてほしい。」と自ら考えて行動する大切さを強調したという。
セミナーに参加した生徒の1人は「国によってそれぞれ面白い文化があることが知れて、もっと学びたくなった。」と感想を述べていたそうだ。
素晴らしい試みだと思う。
しかし、同時に疑問もわいてくる。
彼ら彼女らは日本の文化や歴史についてどれほど学んでいるのだろうかという事である。
異文化を学ぶことは素晴らしいが、自分たちの文化や歴史をしっかりと学習してこそ、双方の文化を知って改めて学ぶ事ができるのではないだろうか?