中国と東南アジア諸国などが領有権を争う南シナ海に、中国が防空識別圏を設定する可能性が浮上しているらしい。
南シナ海の実効支配を強める動きの一環とみられ、関係国には警戒感が広がっており、実施に踏み切れば、反発が起きるのは必至だと思われる。
中国外務省の趙立堅副報道局長は、南シナ海での防空識別圏の設定について、「どの国にも権利はあり、設定するかどうかは直面する安全保障の程度で決まる。各方面の要因を総合的に考慮し、慎重に研究しているところだ。」と会見で語ったそうだ。
この立場は中国が以前から示してきたものだが、趙氏の発言からは「南シナ海は安定している。」といった従来の表現が消え、中国の海洋問題の研究者も「我々は『当面は設定しない』と説明してきたが、その段階は過ぎた。」と話しているという。
防空識別圏は、不審な航空機の領空接近を警戒するために領空の外側に設ける空域の事で、その確立にはレーダーの配備や戦闘機の前方展開が欠かせないが、すでに南沙諸島の人工島にレーダー施設や3千メートル級の滑走路を整備するなど、物理的な条件をクリアしつつある。
こうした動きに対し、フィリピンのロレンザーナ国防相は、「多くの国がこの防空識別圏を国際法違反だととらえるだろう。南シナ海の緊張をさらに高める。」と批判し、実行しないよう求めたという。
まあ、何を言っても中国は設定するでしょう。
そして、次の標的は東シナ海、当然の事ながら尖閣諸島という事になると思われます。
日本政府にはしっかりとした国土防衛、そして領有権の確保の為の対策を早急にうってもらいたいと思います。
尖閣諸島が竹島の二の舞にならない事を祈るのみです。
