西日本豪雨の被害が迫っていた5日の夜、赤坂自民亭と称する自民党国会議員らが約50人が参加した宴会について、私のみならず多くの国民から批判の声が上がっているようだ。
たしかに現実に即して言えば、宴会が開かれていた時にはまだ被害も避難勧告さえも出ていなかったかもしれない。
しかし、国会議員たるもの選挙の時ばかりでなく、地元への気遣いぐらいはあっても良いのではないのか?
さらに言えば、地元には議員の事務所なども設置されているはずで、そこからの連絡さえもなかったとすれば、大問題である。
たとえ被害が出ていなくとも、たとえ避難勧告がでていなくとも、地元が大雨による被害がでそうだという情報が入っていれば、こんな宴会などやっている場合ではなかったであろう。
ましてや、そこには総理までいたのだから…。
国民からだけではなく、自民党内からも苦言が聞かれているらしい。
自民党兵庫県連の谷会長は「批判を甘んじて受け止める必要がある。政治家は最悪の事態を想定しないといけない。」と発言しており、別の県連幹部も「被害がまだ出ていなかったかもしれないが、宴会の写真を投稿した行動は軽率。」とあきれていたらしい。
ツイッターに画像を投稿した西村議員は、11日の午後に自身のツイッターで「災害発生時に会合を開いているかのような誤解を与え、不愉快な思いを抱かせたことをおわび申し上げます。」と謝罪したそうだが、どうも勘違いしているようだ。
国民は、先の読めない自民党議員に対して怒っているのであり、あのタイミングでの画像の投稿のような愚の骨頂のような行動には怒ってはいないと思う。
むしろ、そこまで先を見越す事のできない事に呆れているのではないでしょうか?
それと、何でもかんでもツイッターやフェイスブックなどのSNSで伝える事ができると思っているのなら大間違いである事も知ってもらいたい。
いま自民党が絶対多数の議員数を確保し、安定した状態で政権運営できるのは、代わりになる野党がいないからという理由だけであり、国民の我慢が限界に近付いたら、駄目元でまた自民党を引きずり下ろすかもしれない事を肝に銘じてもらいたい。