飯舘村には45カ所に給餌BOXが設置され、人が住んでいない村で生きる猫たちの餌場となっていた。家屋、倉庫、納屋、車庫など設置場所は様々だが、この5年間命を繋ぐ役割を果たしていた。
家屋の解体、猫の保護、帰村などで給餌BOXが廃止された場所は23カ所ある(6月12日現在)。現在活きている給餌BOXは22カ所と云うことになる。廃止されたBOXの中には、保護出来ずに残されたままの猫たちが少なからず居た場所もある。人知れず消えていった猫たちと違って、突然餌場を失って食料を奪われたと同様な状況に追いやられた。人の営みがあれば食料にありつける可能性もあっただろうが・・・絶望的な状況を何度も経験してきた。
保護をして、監視カメラでも確認して給餌BOXの役割がなくなったと判断した場所は廃止したが(野生動物の給餌にならないため)、給餌BOXが残ったままで回収が必要な場所もある。設置するのも回収するのもやはり給餌ボランティアの役割、昨日は「まだお」さんが3か所の回収に廻ってくれた。今日は1カ所だったが給餌の合間に回収した。回収したBOXを積むと、給餌活動ができなくなるくらい車内のスペースが取られるため両方の活動をすることができない。けっこう回収も難儀な作業でもある。さらにこの先の回収後の廃棄も難題だ
(松塚「花卉農家」宅の回収。姿を見せた「ヒゲ」にウエットを)
今日も給餌は山木屋から比曽、飯樋、小宮、芦原、深谷などのBOXの補給をメインに廻る。最も安定していた小宮の「ハウスのBOX」が空だったのが誤算だったが、他は想定内の状況だった
(集荷所前のBOX)
(車の音を聞き分けて走り寄ってくる「ピッコロ」)
(早々に現れた「うたモドキ」)
雨柱が立つかと思わせるような空模様だったが、パラパラで終わった
(「サロン」のBOX、順調)
(「カンナの家」のBOX、カラス除けを付けた)
(「ハウスのBOX」一粒もなし、珍しい)
(「つとむ」君、おやつの「さや」をよく食べた)
(「ぶらお」、鳴きまねに応えて母屋の前の畑から現れた。ダミー捕獲器にご飯を仕掛けると・・・)
(深谷「農高前のBOX」、良いタイミングだった)
回収したBOXを「福光の家」で一時預かってもらうため運んでいたら、Kさんからコールがあり、「村の駐在所まで来てほしい」と。
初めて出会う捨て犬らしきガリガリの犬が係留されていた。どうやら面通しのため呼ばれたようだったが知らない犬だ。大倉につづく「快適だ道」に入った辺りで発見されたとのこと。しばらく駐在所で預かってもらいkさんが給餌に。犬はしばらくは迷子の扱いで、飼い主不明となれば「福光の家」へと・・・
今月になってからもう3匹目、捨てられた可能性が・・・