飯舘村訪問日記634 2015/01/22 | aihamalteseのブログ

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愛犬の名は「あい(♀)」、犬種はマルチーズ、2010/4/18生


 一昨日は「マメ」を福猫舎に預け、昨日は「シロ」に最後の給餌をした。今日は「ゴエモン」に最後の給餌をする予定だった。明日になれば保護され千葉の里親さんに託されることになっている。

 「山木屋交差点」に車を着けると、いつも通り迎えに出て来た「ゴエモン」だったが、その様子はいつもと明らかに違う。顔をあげてグッとにらみを利かせながら近づいてくるのが常だったが、下を向いてトボトボと云った感じの歩調、しかも時々立ち止まり右前足を挙げたままでいる。雪の上で冷たいからかと思ったが、お食事処に行きコンクリートの上を歩くと完全に三本足歩行になっている。抱き上げて足を調べても傷等は見つけられず、関節の捻挫か?食事はいつもと変わらなかった。






 病院に搬送か?と迷ったが、ゲージ等搬送具を積んでいなかったので、先ずは今日やらねばならない「シロ」を福島の避難先に搬送、室内飼いができるような段取りを、「お母さん」、「Jupiter」さんとすることにした。それが終わってから「ゴエモン」をどうするか再考することに。

 「GS横」に行くと、福島市内に避難している「お母さん」を乗せてきた「Jupiter」さんが、二人して「シロ」の世話をして搬送の準備をしていた。
「お母さん」は、ていねいに「シロ」の身体を梳いていた。その後は自らキャリーバッグに入って行った。車2台を連ね1時間以上かけて避難先の住宅に着いた。



 「Jupiter」さんと二人で室内用の大きなゲージを組み立てている間に、「お母さん」は、「シロ」を暖かいマットとストーブでいたわっていた。安らいだ穏やかな顔をして、撫でるとゴロゴロそしてフミフミまでしていた。こんな顔を見たのは初めてだったが、原発事故避難前の「お母さん」との生活では、そんな日常だったのだろう。三人が三様の思いに目を潤ませていた。



 「シロ」の手作りご飯だけでなく、私たちにもお昼ご飯を作ってくださった。「Jupiter」さんはどんぶり飯をたいらげていた。具たくさんの味噌汁と野菜の煮物、美味しかったですね。





 「シロ」の搬送に使ったキャリーバッグがあったので、「ゴエモン」を迎えに行くことにした。ハンディを負って夜を過ごすのは危険、一日の躊躇が命取りになることもある。ましてや餌場の「長」として仕切っていたと思われる「ゴエモン」、何が起きるかわからない。

 福島市から「山木屋交差点」に戻ったのは14時半頃、着くといつも通り「ゴエモン」が迎えてくれた、三本足で。そのままバッグへ・・・。

 郡山市内の病院に搬送した。1時間余りの道中は、一声も鳴かなかった。さすが「ゴエモン」、肝が据わっている。病院で「犬班A。」さんに託して、明日の「猫撮る」さんのお迎えまで入院となった。

 診察の結果、「ゴエモン」の右前足の肉球に噛まれた傷があり、そのため歩行が不自由になっていた。抗生剤を打っていただいたとのことだった。

 
 
 最近になって「餌場」に「ゴエモン」を威嚇するキジトラが現われていた。新旧交代の時期かもしれない。「ゴエモン」にとってはとてもタイミングの良い保護となった。危険は野生動物だけではないから・・・。

 それにしても、「マメ」、「シロ」、「ゴエモン」、よくぞこれまで頑張った!

もうすぐ4年も経とうとしている。この3匹と同じように人の手を待っている動物たちのなんと多いことか!手遅れになる前に頑張っている動物たちに報いてあげたいものだ。



それにしても給餌の予定が詰まってばかりで頭が痛い・・・