4月25~26日、福島SORAシェルターさんにボランティア参加させていただいた。
福島は春爛漫でした。
満開の桜からは淡いピンクの花びらが風に舞っていました。
神戸と20日以上季節の歩みが遅いなあ・・・。
桃の花の開花が始まり、梨の白い花びらも彩りを添えていました。
桃の花
SORAシェルターは、たくさんの果樹園を貫いてはしる「福島フルーツライン」をぬけて、吾妻高原の小高い山の中腹にありました。
シェルターの傍の沢筋には、黄色い八重の花びらが印象的な「フォンシオン」が自生していました。また「土筆」などの群生が春を競っていました。
福島駅からレンタカーを駆って約30分、意外と近いところです。
14時過ぎに到着する。ワンコ達が一斉に歓迎をしてくれました。
30頭近いワンコが一斉に声高く吠えてくれますから賑やかです。でも周りには民家がありません。ワンコにはとてもいい環境に思えました。ただ冬の降雪が深く、雪かきが大変だと。
SAROシェルターさんの午後は、ふれあいタイムです。スタッフとボランティアがワンコと触れ合って過ごす大切な時間。飼い主から離れて預っている子や、放浪していた保護ワンコたちは、喜んでじゃれあっていました。この日は、埼玉から来ていた優香似のべっぴんボランティアさんがワンコと向き合っていました。
時にはスタッフと耳のケアのお手伝いもします。
15時におやつをあげる---みんなすごく楽しみにしている---。
手で与えると手ごと食べられるのでポイっと与えるのがコツ。
その他には、犬舎の周りの清掃とか水の補給をタイミングをよく行います。
16時過ぎからディナータイムへ。
スタッフは、ワンコの大きさや体調を考慮して、個別メニューにしたり、治療が必要な子には薬を混ぜたりと、きめ細かい心使いをされていました。
準備の様子は遠くからでも臭いでわかるのでしょう、催促の声が山間に響きわたっています。
私たちが配食するやいなや、あっという間にたいらげて、食器を舐め回しています。だから食器はピッカピカです。
我が家の犬(名前はあい)の食餌風景と余りにも違いが大きかった。あいは、本来の犬の食べ方を忘れてしまった飽食犬?しつけが悪い飼い主の責任?考えちゃいました。
食餌の後は散歩です。
日中はゲージから出て、自分の犬舎周りだけで過ごしているから、食餌と同じくらい楽しみではないだろうか。
ちゃんと排泄もしてくれるワンコたちでした。ただ30頭近い数を散歩させるのだから、どうしても10分足らずしかかけられないのが残念。
この日のボランティアは、優香さんと古稀が近いジイジイの私の二人、それにスタッフの佐藤さんと富さんを合せて四人でした。
全員の散歩が終わったのが18時過ぎでした。1頭10分でも1時間以上かかるのです。ボランティアがもっと欲しいですねえ。余裕がなくて写真も撮れませんでした。
散歩のあとは、みんなハウスの中のゲージに入ります。これも1頭ごとに小屋からリードで誘導してきて入れるのです。そこで明日の朝8時半頃まで過ごします。
ゲージには水を用意しておきます。
26日福島駅前のホテルを7時半に出て、コンビニでおにぎりとお茶をゲット、昼ごはん用です。SORAシェルターに向かった。山は深い霧に包まれていいました。
昨日と打って変わって、雨になりそうな肌寒い天候でした。
今日はゲージで過ごす子
最初にすることは、ワンコたちをゲージから広場に出してあげることです。入れた時と同様に1頭ごとにリードをつけて誘導します。
病気の犬や高齢犬は天候によってはゲージで日中も過ごします。その判断はスタッフの経験が活きます。
大事な仕事が始まります。
ワンコ達が一晩過ごしたゲージの掃除です。排泄物を処理して、ゲージ内を消毒して拭き掃除をして清潔にするのです。そしてシートをひいて、すのこベッドと時には毛布をセットします。
私たちボランティア二人で行いましたが、昨日は優香さん一人で行ったそうです。 なかなかの重労働です。
私たちボランティアが掃除している間に、スタッフは朝ごはんを準備してワンコたちに与えていました。優香さんは掃除の後、食器を洗っていました。
この日は生憎雨でした。昼過ぎから雨足が早くなったため、15時にはワンコたちを室内のゲージに戻すことになりました。
山の中腹にあるシェルターは、雨が降ると地面がぬかるみ、ワンコたちが犬舎に入ったまま我慢することになります。
外においておくより内で休ませる方法を選ぶみたいです。
雨の時はこんな感じになります。
こんな日のディナーは、ゲージで提供します。配膳して、下膳して、水を補給します。ここでも食べっぷりには感心しました。
散歩は雨でも休まず行います。今日も17時前から行きました。優香さんは午前までのボランティアだったので3人でした。
おりこうワンコたちは、ちゃんと排泄して帰ってくれます。またゲージに戻って明日までお休みなのです。
私は、あたりが真っ暗になった19時前にSORAシェルターを後にしました。
30頭近いワンコを保護しているSORAシェルターの一日は、なかなかの作業量(適当な表現がみあたらないので)でした。
それを、普段はスタッフ二人で世話されている。頭数から見てもこれ以上は限界とおっしゃっていた。1頭ごとの状態を把握して、その子に合った優しい世話をされているから当然かも知れません。
今なお避難区域内に取り残されたワンコたちを思うとき、シェルターの役割はますます大きくなると思います。
里親活動をいっそう強く進めることも大切ですねえ。何よりもワンコの幸せのために。
佐藤さん、富さんありがとうございました。また行かせて頂きます。