八重洲ブックセンターが再開発のため、一時仮営業
パソコン、今だ初心者だが、かれこれ20年近く使っている。
20年といえば、匠の修行なら一仕事覚える頃だろうか。
なにしろ、ひとから教えてもらったことはなく、試行錯誤だけを頼りに、今日まで来た。
はじめてのパソコンは、2004年ごろ、なるべく安くすまそうと、中古店を探し、いきなり使うつもりで行った。
事前に、NHKのパソコン講座を見ていたので、何とかなるだろうと思っていた。
実際は、起動、終了ぐらいは簡単だが、画面が出て、いざ操作しようと思うと、講座で覚えたはずの仕方が分からないという事態で、困ってしまった。
そこで、持ち前の楽観主義で、ただ、あちこちキーボードやクリックを試行しては、苦労していた。
想えば無謀といえば無謀で、操縦桿を握ったことのないパイロットのようで、いつ墜落するか分からない状態だった。
パソコンでよかった。
現実を見た末に、これでは、いつか壊れかねないと思い、指南書を購入しようと、近くの書店を見てみた。
ここは、豊富に本がある書店がいいと思い、東京の本屋を思い立った。
八重洲ブックセンター、どうやら大型の書店で、自宅の最寄り駅から一時間はかからないと思い、姉とふたりで行ってみる事にした。
神田の書店は、学生時代に行ったことはあるが、大型書店はそれ以来だった。
むかし、友達に連れていかれたところが三省堂で、周辺にはいくつもの書店が、立ち並んでした。
また、古本屋もあることに気づき、以降、たまに利用しては、安く手に入れていた。
東京駅へは、八重洲ブックセンターに行った時がはじめてで、めったに行くことはなかった。
あのレンガ造りはテレビ、写真などで知っていたが、馴染み深く感じていた。
ビルの中に入ってみると、本だらけ、当たり前だが、住居地の図書館より多いと知り、少し驚いた。
そのくらいあるだろうとは思っていたので、意外性などなかった。
夢中で本を漁り、パソコン関連の本を、10冊ほど買い込んで、ワード、エクセル、アウトルックなど、マニュアル本から分厚い紙の塊を抱えて、えらい出費になってしまった。
途中、小腹を満たそうと一階あたりでに喫茶店のようなところを見つけ、一服、軽い食事を取った。
それ以来、その本は、ほとんど顧みられず見ることもなかった。
あとで、無駄をしたものと、後悔しきり、損した気分になった。
と言うより、自分の無責任ぶりに呆れたと共に、今度は無駄のない買い物にしようと、教訓になった。
<今日の良い出来事>
むかしは集合住宅に住んでいたため、風呂屋を利用した。
当時は内風呂が無いのが普通で、各地に多く存在し、料金も安かった。
シャンプー、洗顔をし、最後に石鹼で全体をきれいにするのが、お決まりのわたくし流で、なにも自慢する気はないが、それで満足している。
昨日はサッパリして、すでに老弱した体をいたわりながら、今日も生きている。
当たりまえが、最高のしあわせかもしれない。